親子  

親は子供に何を教えるのか。

時々ふと思うことがある。

図書館の視聴覚室で小学生二人がビデオを見て騒いでいた。

使い方がわからず、ヘッドホンが抜けて大音量が響き渡った。

子供同士相談しながら、いろんなことに挑戦する姿は見ていて楽しい。

お互い少ない経験で、精一杯知恵を出し合い、やってみるものの、時には失敗して今回のように叱られることもあるだろう。

でも、社会に出る前に、回りの人に迷惑をかけない大切さを誰が教えるだろうか。

学校でも、授業の一環で先生が話しをしてくれることもあるだろう。

しかし一対一で「こんな時はこうするのだよ」と社会の先輩として話しかけてくれる大人がいると、子供達もより社会に対して素直な気持で入っていけるのではないだろうか。

核家族化もそうだし、昔の様に地元で就職するのでなく、転勤して家を建てたりするとなかなかそこのコミュニティーとなじむには時間がかかる。

いなかだと、となりの怖いおじちゃん。向かいの面倒見のいいおばちゃん。近所に住むおもしろいおじさんなどがいた。

社会に入る前に、実はその人たちが、社会に出たらたいへんな思いをする前に、何気なくいろんなことを教えてくれていたのかもしれない。

自分のことが精一杯で、子供のことまでなかなか、かまってやることができない親も社会にはいるだろう。

子供達は実は敏感で、自分の親は他の親にくらべてどうなのか、すぐにわかる。

そんなことを考えながら、視聴覚室で友達同士ふざけている小学生を見ていた。

今、九九ができない小学生がいる。

漫画させ読めない高校生も実際にいる話を聞く。

親が不幸だと子供も不幸になるのだろうか。

子供達が、大人にかまってもらえず、相談しながら何かをしている姿はかわいい。

我が家の三兄弟も、三人だけでときどきいろいろ相談しあっている時があるらしい。

普段は喧嘩しあっている姿からは想像できない顔でお互い信頼して話すときもあるのだろう。

秋の夜親の存在の意味を改めて考えた。
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