あと何年
○我が家の三兄弟
うちの兄弟は仲が良い。
毎朝喧嘩じゃれあっている。
「パパ〜お兄ちゃんがね〜。こんなこと言った〜。」
時々び〜び〜本当に泣いているときもある。
「こ〜ら〜」次男を叱ると、気が済んだのか、「ひひひ」と脇で笑っている。
そう、本当は仲がいいのだ。
毎晩、二階のこども部屋で「ドッタンバッタン」毎日が修学旅行だ。
3兄弟は七五三で、これから毎年卒業、受験がはじまる。
3人大学に進ませようと思うと、もう死に物狂いで働くしかない。と思う。
でも、マンネリしている暇はない。常にブラッシュアップしたいと思う。
それに、今年高校1年の長男は3年後には、家を出ていく。
賑やかだが、5人で暮らせるのもあと3年と思うと、逆に自分が本当に幸せなんだと気づく。
おかげ様で、天から3人の子供を幸運にも授かることができた。
人はなぜ生まれてきたのか。
それは、自然の摂理である、生成発展のため。と古人は言う。
夫婦二人で三人の子供を育て上げれば、例え自らが社会に貢献するだけの大きな仕事ができなくても、摂理をまっとうできるではないか。
○長男
長男は、本当に素直な子供。
欲しがらない。贅沢を言わない。
中学時代吹奏楽部で、トランペットを吹いていた。
友達が30万近くする楽器を買ってもらっているのに、
学校の30年前の楽器を借りていた。
「欲しい」とは一言も言わなかった。
高校に入ってもやはりトランペットを続けた。
私の大学時代の友人から借りた、楽器を大喜びで吹いている。
銘器だが、それも20年前の楽器だ。
彼と高校の合格発表を一緒に見に行った。私の母校でもある。
掲示板に番号があった時、涙が止まらなかった。
入学祝いは、やはり「欲しい」とは言わなかった携帯電話だった。
○次男
次男は、真ん中なので、いつも目立ちたがり屋。
それが、勉強にも繋がった。
他の二人と違い、自分の課題が終わるまで、絶対に寝ない。
そんな彼も、今年三兄弟で初めて学級委員になった。
家では、弟と大騒ぎして、私から叱られているが、学校では真面目なようだ。
その次男は海が苦手だ。
一昨年の夏。家族で海に出かけた。
私と家内と長男は、砂浜で寝ていた。
ふと、海を見ると、二人が見当たらない。
何か、こども達が騒いでいる。
走った。
その時期お盆を過ぎていて、監視員がもういない時期だった。
沖の方で、二人だけ取り残されている。
一人は家の次男だった。背中に他所の小さい子をおんぶしている。
助けてあげるから、そんなに首絞めないで..次男の声..
なんとか、二人を捕まえることができた。
次男に聞くと、小さい子が流されていくのがわかったそうだ。
自分は帰る自信はあったが、助けに行った。と言う。
助けて戻ってくると、砂浜でその子の父親は立ってこちらを眺めているだけだった。
後で奥さんがおそるおそるお礼に来た。
それ以来彼は海には二度と入らない。
次男はそんな子だ。
○三男
三男はとっても優しく、気の利く子だ。
お父さん疲れたでしょ。と肩をもんでくれる。
グラスを冷凍庫に入れておき、お風呂から出ると、
お疲れ様でした。とビールをついてくれる。
また家に帰り、家内がいないと、代わりにご飯と味噌汁をよそってくれる。
しょうしょう甘えたがりだが、いい子だ。
「三人ともいなくなったらさびしいから、おまえだけ宇都宮にいてくれる?」
と聞くと。
「いいよ。僕残る」と「僕一人暮らししたい」といつも言う次男とは対称的だ。
子供自慢になってしまい、たいへん申し訳ありません。
でも、天は私に大きな試練を与えたが、それに勝る大きな恵みを与えてくれたのだ。と最近つくづく思う。
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うちの兄弟は仲が良い。
毎朝喧嘩じゃれあっている。
「パパ〜お兄ちゃんがね〜。こんなこと言った〜。」
時々び〜び〜本当に泣いているときもある。
「こ〜ら〜」次男を叱ると、気が済んだのか、「ひひひ」と脇で笑っている。
そう、本当は仲がいいのだ。
毎晩、二階のこども部屋で「ドッタンバッタン」毎日が修学旅行だ。
3兄弟は七五三で、これから毎年卒業、受験がはじまる。
3人大学に進ませようと思うと、もう死に物狂いで働くしかない。と思う。
でも、マンネリしている暇はない。常にブラッシュアップしたいと思う。
それに、今年高校1年の長男は3年後には、家を出ていく。
賑やかだが、5人で暮らせるのもあと3年と思うと、逆に自分が本当に幸せなんだと気づく。
おかげ様で、天から3人の子供を幸運にも授かることができた。
人はなぜ生まれてきたのか。
それは、自然の摂理である、生成発展のため。と古人は言う。
夫婦二人で三人の子供を育て上げれば、例え自らが社会に貢献するだけの大きな仕事ができなくても、摂理をまっとうできるではないか。
○長男
長男は、本当に素直な子供。
欲しがらない。贅沢を言わない。
中学時代吹奏楽部で、トランペットを吹いていた。
友達が30万近くする楽器を買ってもらっているのに、
学校の30年前の楽器を借りていた。
「欲しい」とは一言も言わなかった。
高校に入ってもやはりトランペットを続けた。
私の大学時代の友人から借りた、楽器を大喜びで吹いている。
銘器だが、それも20年前の楽器だ。
彼と高校の合格発表を一緒に見に行った。私の母校でもある。
掲示板に番号があった時、涙が止まらなかった。
入学祝いは、やはり「欲しい」とは言わなかった携帯電話だった。
○次男
次男は、真ん中なので、いつも目立ちたがり屋。
それが、勉強にも繋がった。
他の二人と違い、自分の課題が終わるまで、絶対に寝ない。
そんな彼も、今年三兄弟で初めて学級委員になった。
家では、弟と大騒ぎして、私から叱られているが、学校では真面目なようだ。
その次男は海が苦手だ。
一昨年の夏。家族で海に出かけた。
私と家内と長男は、砂浜で寝ていた。
ふと、海を見ると、二人が見当たらない。
何か、こども達が騒いでいる。
走った。
その時期お盆を過ぎていて、監視員がもういない時期だった。
沖の方で、二人だけ取り残されている。
一人は家の次男だった。背中に他所の小さい子をおんぶしている。
助けてあげるから、そんなに首絞めないで..次男の声..
なんとか、二人を捕まえることができた。
次男に聞くと、小さい子が流されていくのがわかったそうだ。
自分は帰る自信はあったが、助けに行った。と言う。
助けて戻ってくると、砂浜でその子の父親は立ってこちらを眺めているだけだった。
後で奥さんがおそるおそるお礼に来た。
それ以来彼は海には二度と入らない。
次男はそんな子だ。
○三男
三男はとっても優しく、気の利く子だ。
お父さん疲れたでしょ。と肩をもんでくれる。
グラスを冷凍庫に入れておき、お風呂から出ると、
お疲れ様でした。とビールをついてくれる。
また家に帰り、家内がいないと、代わりにご飯と味噌汁をよそってくれる。
しょうしょう甘えたがりだが、いい子だ。
「三人ともいなくなったらさびしいから、おまえだけ宇都宮にいてくれる?」
と聞くと。
「いいよ。僕残る」と「僕一人暮らししたい」といつも言う次男とは対称的だ。
子供自慢になってしまい、たいへん申し訳ありません。
でも、天は私に大きな試練を与えたが、それに勝る大きな恵みを与えてくれたのだ。と最近つくづく思う。
