大道芸  

先日銀座でピーター・Fさんの大道芸を見る機会がありました。

そこだけ人だかりがあるので、覗いてみるとテレビでおなじみの顔がボーリングのピン回しをしていました。

感じたことが二つあります。

ひとつは、これだけ有名になっても自分の原点である大道芸を続けていること。

結構むずかしい技だったので、おそらく練習もかなり必要だったと思います。

もっと華やかで、楽をしてかせぐ方法はあるでしょう。学者や作家の肩書きで仕事もできるでしょう。

でも地道に練習し原点を忘れずそして実行する姿は説得力があります。


もうひとつはプロ意識。

演技中写真を撮る人がいました。

何度も何度も「やめてくれ」

「とっていいですか? 聞いてから撮るのがマナーでないですか?」

その人もやめないものだから、演技をストップして中止する始末でした。

当然芸ですから、最後にチップをもらいに回ります。


またその中で、ビデオをとる人がいました。

チップを払わないで撮り続けるものだから、

「写真を撮らないでと言っているでしょ。あなた万引きか?」

真っ赤にして怒っているのです。


皆さんもいろいろ意見があると思います。

場所や時によっては写真をOKすると思います。

また芸能人でも喜んでOKする人もいるでしょう。


でも彼が練習を積み、大道芸人として仕事をしている訳です。

名前もついてきて下手な芸はできなくなります。

そして芸人は芸で稼ぎます。だから芸を磨くのではないでしょうか。

私たちはそのおかげで、一瞬の時間ですが、感動を得られます。

絵を描いたり、陶芸をしたりして物を作るわけでないので形としてのこりません。だからお金で評価できないのかもしれません。

私はなんとなく、写真を撮る人はチップを払わない人が多い。そう思うのです。

演じる人の芸や作品を勝手に自分の中に無料で納めてしまう。

「ああもうかったな。」と思う人。

一瞬でも感動できた。本当にこの人芸が好きなんだな。どの位練習したんだろう。生活できるのかな。「人はどうしようが、思おうがわずかだけど評価しよう」と思う人。

万引きというかなりきつい言葉を使い、隣で聞いていてビックリしました。

でもそう言う言葉を使うほど、本人も同じ量傷ついているのかな。そう思いました。

ピーターさんはそれほど大道芸が好きで、芸に人生を打ち込んでいるのではないでしょうか。

たとえば、私はピーターさんのように有名でもないし、実力もありません。

でもガーデニングでお客様に最高のプランを作成する時、今までの経験や様々なアイデアを使って何日かけて完成します。

パソコンのソフトを使った方が楽だし、ラフでも通じるかもしれません。

それなりの金額を頂くのに、生半可な図面より、より夢があって正確な図面の方がきっと喜んでもらえる。手間ははるかにかかる方法が好きです。

でも昔はよく「今回は申し訳ないですけど、見合わせます」と断られました。

そしてしばらくしてその現場に行ってみると、よく似たデザインの外構ができていることがしばしばでした。

力がないからだよ。そう言われれば返す言葉がありません。

でもガーデニングの仕事が好きで、プロとして一生懸命打ち込んだものが、他に使われている。紙くずのように扱われていく。

打ち込めば打ち込むほど悲しいのです。

もうそんなときは傷ついて、1週間ほど落ち込んでしまいます。


でもあるところでふっきれてがんばります。

商売をやっていてこんなことは当たり前。

それに、それで自分がやってきたことを諦めては逆です。

反対に選んでくれるお客様にもたくさんお会いしました。

だから好きなこの仕事を継続してもっとレベルアップしていきたい。

みんなこうやって成長しているのかもしれません。







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