佐賀の友人  

初めて彼に会った時のことは今でも覚えている。

親しかったあるメーカーの所長が「今度うちの会社の意気の良い営業を連れて行きます」と紹介されたのが、彼だった。

九州のある大学を出て、すぐ宇都宮に配属された。うちの会社の事務室に現れた時の彼はまるで桃太郎のように、緊張とやる気であふれ、真っ赤な顔をして、「がんばります。よろしくお願いします。」よくある挨拶だったが、昨日のようにはっきり覚えている。

そんな彼とひさしぶりに昨日会った。不思議な縁でそれから10年彼との付き合いは続いている。宇都宮にいたのは5年くらいだったか。その後首都圏に転勤した、トップセールスの一人として活躍した。しかし今から4年前に勤めていたメーカーが倒産し、佐賀の実家に戻った。

もどってからも本当に苦労している。でも彼のひたむきさは並ではない。いつも元気でチャレンジしている。だから携帯電話で話すときはいつも元気だ。


彼は涙もろい。映画や本ですぐ泣くらしい。先日も夜「東京タワー」を読んでいたら、涙が止まらずしゃくりあげて泣いたらしい。あまりにも大きな声だったらしく、翌日奥さんから「何面白い本読んでたの?」と聞かれたらしい。(彼は悲しい話も楽しくできる。パワーがある)

涙もろい。私は本当に逆境にあり、その運命を受け止め、前向きに乗り越えようとする人は涙もろいと思っています。純粋にけなげにも、さまざまな困難を逃げずにこらえる。ぎりぎりで力はか弱くとも、なんとかこらえている。その涙の意味がわかることって大切なことだと思う。

涙く理由を弱いからだと言うのか。単に感情的だからと言うのか。でも人それぞれの人生経験によって、なく意味は意味は違う。男が70になって、昔を思い出しなくこともあるだろう。人格者が、見えないところで、ひとり泣くこともあるだろう。大きな声で泣き続けることもあるだろう。思いがけず、ほろりと一筋流すこともあるだろう。その涙が、その人を素敵にみせることまる。そんな人になれたらいい。

数多くの営業マンに出会ってきた。今でも個人的に付き合っているのは、彼だけだ。そして彼も私とほとんど同じ仕事をしている。お互いがんばりたい。書いている途中メールが来た。彼からだった。

涙を前向きなエネルギーを変えよう。そして運命と身の回りを変えていこう。



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