昨日は愚痴ってしまってスミマセン…、でもちょっと悩んでたモンで…。で、いよいよ来週は下出やぐら新調入魂式です。でもやぐら部屋開けて準備してる様子もなく、ホンマ来週入魂式?と思ってしまう位の静けさです。
さて、阪南市のやぐらを順次紹介している"地車紹介"、今回は黒田のやぐらを特集しようと思います。結局ガサネタでしたが、下出やぐら新調入魂式の際にお祝いに黒田のやぐらが出る!と掲示板へ書き込みあったので、今一度改めて黒田のやぐらを勉強しておこうと思いまして…。でもガサネタ故に結局今回の勉強の成果は祭礼当日まで持越しですが…。 (>_<)
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黒田 (くろだ・東鳥取四地区)
・新調:大正6年
・大工:高松利平氏
・彫師:不明
・彫物:下記「彫物図柄解説」参照
・本幕:不明
・宮入:波太神社
◎ 地名「黒田」の由来
この地は美田で地味がよく肥え、土の色が黒かったところにちなみます。黒田村は町手,中手,下裏の三垣内に分かれており、かつてはやぐらも上,村,下と3台ありました。また鎮守の神明神社は明治41年に鳥取神社に合祀されています。
◎ 先々代のやぐら
先々代やぐらは下出のやぐらと喧嘩をして壊れたらしいです。
◎ 先代のやぐら
先代のやぐらは文久3年(1863年)に銭一貫四百目で堺の大工:吉兵衛氏によって新調されたと東鳥取村誌にあります。
◎ 現在のやぐら
現在のやぐらは大正6年から8年まで3年もの歳月をかけて大工:高松利平氏(新村)によって新調、彫物は先代やぐらを踏襲し、中国三国志,素戔鳴尊の八岐の大蛇退治を題材としています。過去3回大修復をし、昭和の大修理の際は大場面彫刻を除く全ての部位を交換、まさに新調同然の姿となりました。平成元年には大工:小鯛藤夫氏(新町)によって大修復されました。最近では平成18年に大工:川端建設によって大修復され、大修復箇所は大屋根,小屋根,彫物,こま以外の交換,修繕とブレーキ廻り,かぶら,芯棒,長屋,台場,四本柱,宝珠柱,浜坂等に至ります。また提灯は白地に赤の文字で「黒田」という文字です。
◎ 彫物図柄解説
【大屋根廻り】
・鬼板 − 獅噛み
・懸魚 − 正面:素盞鳴尊 八岐大蛇退治
・欄間 − 正面:轟天雷凌振 梁山泊に子母砲を撥す
・柱巻 − 右:昇龍、 左:降龍
・幕板 − 右:山陣に徐寧釣鎌槍を使う、 左:入雲龍 公孫勝
・脇障子 − 右?、 左:轟天雷凌振 山塞に風火子母砲を放つ
【小屋根廻り】
・鬼板 − 獅噛み
・幕板 − 右:魯智深 菜園に緑楊樹を抜く、 左:武松 景陽岡上に大虎を撃つ
◎ 曳行パターン
・パレード − パレードの日はサークルK阪南鳥取中店前にて石田宮本,下出,鳥取中と合流、東鳥取五地区も合流し9町でパレードに参加、帰りは流れ解散します。
・本宮 − 本祭り1日目は午前からところ曳きと波太神社への宮入が、波太神社への宮入は石田宮本,下出と一緒に曳行します。夜は波太神社や尾崎駅付近で石田宮本,下出,鳥取中と一緒に曳行します。
・後宮 − 本祭り2日目は午前からところ曳きを、夜は波太神社や尾崎駅付近で石田宮本,下出,鳥取中と一緒に曳行します。
◎ 黒田の略年表
文久3年−先代のやぐらを新調。
大正6年−現在のやぐらを新調、大正8年完成。
平成元年−現在のやぐらを修復。
平成2年11月12日月曜日−天皇陛下御即位の礼に伴う記念曳行を実施。
平成5年6月9日水曜日−皇太子殿下御成婚に伴う記念曳行を実施。
平成7年10月11日水曜日−下出と御神輿担当に当たる。
平成15年10月13日月曜日−下出と御神輿担当に当たる。
平成16年8月29日日曜日−やぐら部屋を新築、やぐらを曳き入れ移動。
平成16年9月19日日曜日−コマを新調、波太神社にて入魂式を実施。
平成18年5月30日火曜日−大修復の川端建設から帰町。
平成18年9月3日日曜日−やぐらを大修復、波太神社にて入魂式を実施。
◎ 黒田関連サイト
・阪南市の祭・やぐら →
http://yagura.cool.ne.jp
・優雅・伝統・秋祭り →
http://sazern9.fc2web.com
・黒若 →
http://kurowaka.run.buttobi.net
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平成16年8月29日
やぐら部屋を新築し、やぐらを曳き入れ移動しました。

平成16年9月19日
平成16年9月19日に波太神社にて駒新調記念入魂式が行われました。

平成18年5月30日
大修復を終えたやぐらが、川端建設から帰町しました。

平成18年9月3日
平成19年9月3日に波太神社にて大修復記念入魂式が行われました。

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