先日、去年の樽井の

DVDを拝見させて頂きました。樽井の祭りをじっくり見るのは久しぶりですが、いつ見ても大きいやぐらですよねぇ〜。僕が初めて樽井のやぐらを見たのが平成16年8月29日の濱中講やぐら入魂式の日。でもあの日は三井住友銀行前での通称「まっせー」を見る事ができませんでした

。僕が【生】で三井住友銀行までのまっせーを見たのが平成17年の宵宮の日(平成17年10月8日)。

DVDを見ていて、あのまっせーが蘇ってきました。

の写真でも、あまりの速さで曳き手がぶれてるでしょう…。
で、この

DVDは樽井四講それぞれにカメラマンが付いてて、曳き出しから納庫までを余す処なく収録した内容でした。
そもそも樽井地区のやぐらには「講」と言う制度があって、僕もいまいち理解してません

。でも他町みたいに地図で境界を分けれるのじゃなく、各軒がいづれかの講に所属するみたいな感じで、ウチは獅子講、隣は戎福中講、その隣は宮元講、その隣の家は濱中講って感じもあり得る話ですから…。
樽井のやぐらについては今の処「
地車紀行 feat. 戎福中講」で一講だけ御紹介しましたが、追って他の三講も研究したいと思います。
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泉南市のやぐら研究シリーズも早くも14回目となりました

。今日は幡代のやぐらです。幡代のやぐらは平成11年に新調した新しいやぐらで、今みたいにネット環境が充実してたら絶対に入魂式見に行ったのに新調の話すら知らなかったので、もったいな事をしたと思います

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幡代 (はたしろ・泉南市雄信達地区)
・新調:平成11年(同年9月19日入魂式)
・大工:川端建設(川端三千雄氏)
・彫師:木下賢治氏
・彫物:下記「彫物図柄解説」参照
・本幕:不明
・宮入:久保神社
◎ やぐらの歴史
三先代のやぐらは川にはめて壊れる。先々代のやぐらは大正3年に大工:大寅によって新調されるが、先代やぐら購入に伴い3年後に焼却処分される。先代やぐらは明治時代に朝日町のやぐらとして新調され、平成2年の朝日町やぐら新調にともない朝日町から購入、現在のやぐらが新調された平成11年に新町在住の個人に転売されました。
◎ 現在のやぐら
平成11年に大工:川端建設(川端三千雄氏)、彫刻:木下賢治氏によって新調、同年9月19日信達神社の宮司:山田氏によって入魂式が行われる。御簾掛は住之江織物鰍フ作、本幕は平成5年制作。提灯は「幡代の文字と柏桐の紋」(↓の写真参照)。
◎ 彫物図柄解説
【大屋根廻り】
・鬼板 − 獅噛み
・懸魚 − 前:飛龍、 後:唐獅子
・車板 − 正面:谷越え唐獅子
・枡合 − 正面:天の岩戸、 右:日本武尊 野火の難、 左:神功皇后 平産す
・欄間 − 正面:後醍醐天皇隠岐より帰る、 右:楠公子別れ桜井の駅、
左:新田義貞 稲村ヶ崎刀剣の場
・柱巻 − 右:昇龍、 左:降龍
・小脇板 − 右:風神、 左:雷神
・幕板 − 右:真田幸村 家康本陣急襲す、 左:信玄と謙信 龍虎相討つ
・犬勾欄 − 阿吽の唐獅子
・板勾欄 − 富士の巻狩 勢子の活躍、 富士の巻狩り 仁田四郎猪退治
【小屋根廻り】
・鬼板 − 獅噛み
・懸魚 − 松に鷹
・枡合 − 神話伝説七場面 (正面:雄略天皇 猪退治、
右:神武天皇 東征、 左:素盞嗚尊 大蛇退治)
・欄間 − 右:那須与一 扇の的、 左:義経 弓流し
・幕板 − 右:義経 八艘飛び、 左:為朝の豪弓
・板勾欄 − 右:頼朝 朽木隠れ、 左:?
・縁葛 − 浪に鯉
◎ 曳行パターン
パレード:ところ曳き、泉南市パレード
宵宮:ところ曳き、雄信達パレード(男里北組,男里南組,幡代,馬場と連合曳き)
本宮:ところ曳き、男神社へ宮入
◎ 久保神社について
かつて鎮守の久保神社は光明寺の隣にありましたが、明治41年に信達神社へ合祀される。その後昭和12年10月16日に遥拝所を造り平成7年9月28日年に復社を果たし、遥拝所を久保神社とした。
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平成11年
やぐら組み立ての様子です。

平成11年9月19日
やぐら新調に伴う入魂式が行われました。

平成16年当時の提灯です、提灯に縦に「幡代」と書かれてます。

平成17年以降は「幡・柏桐の紋・代・柏桐の紋」が書かれてます。

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