おはようございます
ただいま京都南座に向かう電車から更新してます。
熱海殺人事件公演がいよいよ今日で千穐楽を迎えますね。
私は今日の昼公演がラスト見参になります
目薬を挿しまくって金ちゃんの雄姿をこの目に焼き付け、耳の穴かっぽじって金ちゃんのセリフをひとことももらさないように、視聴の全神経をこの昼公演に傾けたいと思ってます。
昨日の昼公演はニッキの声が無事に出ていました
初日からの短時間でよくそれだけ声が戻せたものだと驚いた。伝兵衛のセリフがすごく聞きとりやすかったよ。
金ちゃんが薔薇一輪片手に上手から客席最前列前にスタンバイするところが見えた。
ライトがあたる前から金ちゃんになっていたトッツーのシルエットが超男前過ぎて、危うく声を出しそうに…(苦笑)
アイちゃんとの熱海海岸でのシーンは黒谷さんが急にスイッチが入ったように涙をポロポロポロポロ流しながらの熱演。
ひくひく泣きじゃくりながら自分の思いを訴えるアイちゃんをそれはそれはホントに天使のような優しい表情で聞いてあげる金ちゃんを見てたら自然と自分も涙が溢れてきた。
赤いジャージのポケットからしわくちゃになったお札をポンポンと出してきて、このお金で元の顔に、自分の大好きだったアイちゃんの顔に戻ってほしい一念で必死で働いて貯めたお金を両手にしながら、どうぞこれで整形する前の顔にしてほしいとアイちゃんに懇願する金ちゃんの気持ちが胸に痛かった。
顔さえ元に戻せば長崎にいた頃の愛しいアイちゃんになってくれると信じている金ちゃんの純な思いがとても不憫に思えた。
都会は、東京というところはこんなにも人の心を変えるものかと絶望した金ちゃんが悲劇のどん底で出した結論はアイちゃんを自分の手で殺めること。
田舎にいた頃のアイちゃんはもうここにはいないのだと自分に言い聞かせるかのように、同じ都会にいながら少しも変われなかった自分の弱さへの戒めの念も込めて、アイちゃんを殺める金ちゃんの不器用な愛が哀しかったとよ。
アイちゃんがどんな顔をしていても全部受け止めて、誰に後ろ指さされようが、非難されようがどんなことがあっても自分がアイちゃんを守っていく、そういう強さを金ちゃん自身が持てなかったのは、ひとえに田舎の怖さだなと思ったよ。
県人会中心に回っているような村の中で生活していく難しさというのも、この舞台では巧みに描かれていました。
金ちゃんが伝兵衛に、アイちゃんの家族には彼女の整形のことや都会での仕事内容をいっさい秘密にしておいてほしいとお願いしたのは、これからもその村で生きていかなければならないアイちゃんの家族のことを思うため。
それを男らしく快諾する伝兵衛さんがものすごくイイオトコだったー
さてさてそろそろ駅に着きます。
楽しんでくるね
