大雨に関する長野県気象情報
平成18年7月18日23時32分 長野地方気象台発表
中部と南部の所々で、平年の7月の月降水量を上回る大雨となっており、過去数年間で最も土砂災害の危険性が高まっている所が多くなっています。1999年6月下旬の梅雨前線による大雨災害に匹敵する重大な災害の発生する恐れがありますので、一層厳重に警戒して下さい。
[気象状況]
本州付近に停滞する梅雨前線の活動が活発となっているため、県内では中部や南部を中心に、19日明け方にかけて、雷を伴い1時間に30ミリの激しい雨が降る見込みです。
[防災事項]
県内は中部と南部の広い範囲で、過去数年間で最も土砂災害の危険性が高まっています。
過去数年間で最も土砂災害の危険性が高まっている市町村は、塩尻市、諏訪市、岡谷市、茅野市、伊那市、下諏訪町、箕輪町、辰野町、長和町、小海町、木祖村、南箕輪村、立科町、松本市、安曇野市、駒ヶ根市、飯田市、大鹿村となっています。
また、県内の河川は増水を続け、これから2時間から3時間先にかけて、洪水の危険性が更に高まる見込みです。
山・崖崩れ、低い土地への浸水、河川の増水、氾濫には、一層厳重に警戒して下さい。落雷、突風にも注意して下さい。
[雨量の実況]
降り始めの15日朝6時から18日23時までの降水量は、多い所で、
上高地 :410ミリ 松本市奈川 :309ミリ
木曽平沢 :345ミリ 王滝村御嶽山:472ミリ
伊那市東春近:321ミリ(7月平年降水量の約2倍)
宮田高原 :398ミリ、などとなっています。
また、立科(190ミリ)、佐久市中込(187ミリ)、諏訪(293ミリ)、辰野(299ミリ)は、7月の平年降水量の約1.5倍となっています。
[雨量の予想]
19日0時から19日18時までの予想降水量は、いずれも多い所で、
北部 大北地域 : 80ミリ
長野地域、中野飯山地域 : 60ミリ
中部 乗鞍上高地地域 :100ミリ
諏訪地域、松本地域、佐久地域、上田地域: 80ミリ
南部 全域 :120ミリ
[特記事項]
中部から南部にかけての多くのアメダス観測所で、平成16年10月の台風第23号や、台風第22号による総雨量を上回っています。
次の「大雨に関する長野県気象情報」の文章情報は、19日3時前に発表する予定です。

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