平成19年9月6日16時47分 長野地方気象台発表
強い台風第9号は、7日明け方から朝のうちにかけて県内に最も接近し、
佐久地域など県の東側の地域を中心に、7日昼前にかけて、激しい雨が降る
おそれがあるため、厳重に警戒して下さい。
[台風の現在位置・予想進路]
強い台風第9号は、6日15時現在、八丈島の西約120キロにあって、
時速約20キロで北へ進んでいます。台風の中心から半径170キロ以内で
は、風速25メートル以上の暴風となっています。
今後台風は、7日午前0時過ぎから明け方にかけて、暴風域を伴ったまま
静岡県から関東地方の太平洋岸にかなり接近または上陸する見込みです。
[長野県内への影響]
<雨量の実況>
軽井沢町、御代田町、佐久市では、この数年間で最も土砂災害の危険性が
高まっている所があります。
降り始めの5日0時から6日16時までの期間降水量は、軽井沢で242
ミリ、東御で114ミリ、北相木で99ミリ、佐久市中込で79ミリ、上田
市古里で70ミリなどと、県の東側の地域で多くなっています。
特に、軽井沢では、6日の日降水量が、9月として観測開始以来1位とな
っており、平年の年間降水量(約1200ミリ)の約2割に達する記録的な
大雨となっています。
<雨量の予想>
県内は、6日夕方から7日朝のうちにかけて、台風本体の発達した雨雲が
流れ込むため、広い範囲で1時間30ミリから40ミリの激しい雨が降り、
大雨となるおそれがあります。
7日18時までの24時間降水量は、いずれも多い所で、
北部 全域 :100ミリ、
中部 佐久地域 :250ミリ、
諏訪地域、上田地域 :120ミリ、
松本地域、乗鞍上高地地域 :100ミリ、
南部 上伊那地域、下伊那地域 :180ミリ、
木曽地域 :120ミリの見込みです。
降り始めの5日0時から7日にかけての総雨量は、平年の9月1か月間の
雨量を上回る所があり、多い所では、400ミリに達する所もあるでしょう
。
雨のピークは、6日夜遅くから7日明け方の見込みです。
なお、軽井沢では、2001年9月の台風第15号で観測した379ミリ
以来の大雨となる見込みです。

0