6月9・10日の両日、地元辰野町にある長野県辰野高等学校にて開催されたAED(自動体外式除細動器)講習会の様子を報告します。
辰野高校では、県内の公立高校の中では最も早くAEDの設置をおこないました。AEDとは心臓突然死の最も多い原因といわれる「心室細動」(心臓がけいれんを起こした様な状態)を電気ショックにより正常な心臓の働きに戻そうとする器械です。
辰野高校でおこなわれた講習会には、生徒の皆さんと先生にも参加して頂き、心肺蘇生法とAEDの使用方法について練習しました。

初めて心肺蘇生法を体験する生徒さんも多かったのですが、戸惑いながらも皆さん真剣に受講して下さいました。
昨年7月以降、非医療従事者によるAEDの使用が認められましたが、まだどこにでも設置されているという状態にはなっていません。そのような中、高校のようにたくさんの人が集まる所にいち早く設置を決めた学校も素晴らしいと思いますし、その器械を使用できるようになろうと講習会に参加した、たくさんの生徒さんも素晴らしいなと感じました。
私達消防団員も、仲間や地域住民の生命・財産を守る為の活動として、全団員が救命手当の技術を身に付ける必要がありますし、また地域の一般の方にも技術の普及を呼びかける活動を、今後増やしていくことが大切だと思います。AEDが普及するまでには、まだ数年という時間を要するのではないかと思われます。まずは心肺蘇生法を誰もができるようになりたいものです。

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