年度切り替え前のこの季節は、4月から共に消防団の活動を行なってくれる新しい仲間を求めています。全国的な問題でもありますが、新入団員の確保が非常に難しくなっています。今年は特に厳しさを感じています。
実際に勧誘に回ってみると、まず対象者本人に会うことが難しい状況です。ご家族の方が「家の息子は忙しくてそんな活動できない。」「消防署があれば消防団なんか必要無い。」などほとんど門前払いの状況です。
本人に会えたとしても「興味ないっすから帰って下さい。」「そんなことなんで俺がやらなきゃいけないんっすか?」「朝早くから訓練なんてできないっすよ。」「飲みに行って消防の人たちが騒いでるの見るとむかつくんだよ。」などなど・・・ この数日間私達が浴びせられる言葉は、私達の存在を否定されているようでかなりへこんでいます。
しかし、考えてみれば私達自身にも問題があるのではないかなと思うことがあります。私達自身の行動が、消防団のイメージを悪いものにしているのかも知れません。若い人たちから見た消防団のイメージは、どうも厳しくつらいだけの世界に映っているようです。私達の「当たり前」はもしかしたら世間では「時代錯誤」なのかも知れません。
そうなのであれば、これからの時代に合った組織に私達自身が生まれ変わっていく必要があるはずです。
ここをお読みいただいた皆さんの中に、もしこの地区に住居を構える方がいらっしゃれば、あなたの力を貸してほしいのです。そしてこれからの時代に合った組織に変えていこうではありませんか。そして共にこの地域を守っていきましょう。どんなに時代が変わっても、人を守れるのは、そして人を動かすことが出来るのは人の力でしかないのですから。

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