1月22日、当分団班長以上の幹部研修がおこなわれました。今回の研修は松本市の長野県消防防災航空隊の見学を行い、災害時における航空隊と地上部隊の連携等についてご指導を頂きました。
まず航空隊の西澤隊長から、隊の概要、昨年の運航状況などについてお話を頂きました。

昨年の運航状況は 救助出動 58件 救急出動 150件 火災出動 13件 広域航空応援 5件 災害応急対策 23件 という内容だそうです。特に昨年は台風、地震により新潟県などへの広域応援が多かったとのことです。
引き続き救助活動や火災防禦活動のビデオを見せていただきました。機内から撮影された画像は迫力があり、思わず手に汗を握るような光景ばかりでした。
いよいよ消防防災ヘリコプター「アルプス」とのご対面です。
長野県消防防災ヘリコプター「アルプス」
この機体はアメリカ製のベル412EP型。 平成9年9月から運航を開始し、緊急運航件数は1000件を超えたそうです。ちなみに機体のカラーは長野県オリジナルのもので、赤は消防を 青は澄み切った空を 緑は信州の自然を オレンジは長野県のシンボルカラーを そして白はアルプス連峰の雪の色をイメージしているそうです。カッコイイ・・・
機内後部
機内は想像よりも狭く、この中で様々な活動をするのは大変だなと思います。
ドロップタンク
これは林野火災等に空中から消火作業を行なう為のタンクです。1300ℓの容量を持ち、写真のようにホースを結合して給水する他、このタンクに吸管を装着し、湖沼や河川から自給することも出来るそうです。
スキー板装着???
「アルプス」が雪山の斜面を滑降するわけではありません。これはスノースキッドと呼ばれるもので、雪面着陸の時に機体が雪に沈み込むのを防ぐ装置です。
消防防災航空隊 西澤隊長
お忙しい中にもかかわらず、航空隊についてわかり易く丁寧にお話をしていただきました。隊長の「ヘリコプターは特殊な物と思われるかもしれないが、消防車両や救急車の延長線上にある物。県民の生命や財産を守る為であれば早期に要請をして活用してほしい。機体は高価なものであっても使用してこそ生きてくるもの。」というお言葉が強く印象に残っています。
今回の研修を通じ、今までは遠い存在であった防災ヘリが、非常に身近な物として感じられるようになりました。また林野火災等に対応する時に我々消防団員として何をしたら良いのか、あらためて考えさせられる機会となりました。研修の内容を今後の活動の中に大いに生かし、多くの団員に伝えていきたいと思います。
御協力を頂きました長野県消防防災航空隊の皆様、本当にありがとうございました。

最後にアルプスの前で記念撮影です。

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