2006/10/24

憲法九条を世界遺産に  

著者:太田光、中沢新一
出版:集英社新書
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「ニューアカデミズムの旗手」(懐かしいフレーズ。笑)と「硬派コメディアン」の対談で、この題名だからもっと柔らかい内容かと思っていたら、いやぁなかなか骨のある内容。
ほとんど「解説」や「注」がないんだけど、初っ端から「宮澤賢治と田中智学との関係」から、「宮澤賢治と国家主義」について語り合っているあたり、背景を知らないのでチョット取っ掛かり難い。「田中智学」なんて、注釈なしに知ってる人なんて、一般的じゃないだろ?

個人的には憲法九条については「1項は維持、2項は修正」ってぇのを支持しているのだが、一方でこのタイミングで改憲を進めるのには躊躇いもある。戦後を踏まえて改憲が議論されるなら大いにすべきと思うのだが、なんだか戦前の亡霊がそのまま甦って来そうでこわいんだよねぇ。
そこら辺の感覚はこの二人にも通じるものがある。

「憲法九条は、ある意味、人間の限界を超える挑戦でしょう。たぶん、人間の限界は九条の下にあるのかもしれない。それでも挑戦していく意味はあるんじゃないか。」

要は「理想は掲げ続けるべき」ということでしょう。分かるんだけど、ちょっと「綺麗過ぎる」気もするなぁ(笑)。

それにしても太田光、相当な読書家だね。かなり硬い本にも精通していて感心させられる。
ま、コメディアンにしちゃあ、オーセンティックな趣味ではありますがね。



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