2009/11/14

ネットビジネスの終わり  

・「ネットビジネスの終わり ポスト情報革命時代の読み方」
著者:山本一郎
出版:PHP研究所

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なかなか辛辣な内容・・・
というのが読後の第一印象。
製造業、メディア産業、コンテンツ産業(アニメとかのね)、情報産業の現状を分析し、その厳しい現状(惨憺たると言ってもいい)から、日本が厳しい状況に置かれていることが浮かび上がってくる。
まあ読んでて暗くなっちゃったよ(笑)。

まあ分析内容の基本的な部分はある程度「分かってること」だし、色々なところで「語られている」ことでもある。
amazonの書評で、
「そんなこと分かってるよ」
ってのが結構あったけど(笑)、そういう意味では正しい。
でも「読んで暗い気分になる」ってことは、僕自身はまだ骨身にしみてそれを認識してないってことなんだろうな。
そういう意味じゃ、読んだ価値があったと思っている。
(新聞について、「無料提供を止めるしかない」ってのは、現状、そういう方向に動きつつあるようだ。
ただ「無料」で享受することになれた層が、新しいビジネスモデルを受け入れることができるか?
マスコミの高コストな部分を徹底的に削減してコストダウンを図りつつ、受け入れられる有料ビジネスモデルを模索する。
つまらんけど、そこら辺が落とし所?)

題名については、そのまま受け取ると、「看板に偽りあり」って感じもある(笑)。
「幻想とも言えるような『夢』を語ることで、市場から資本を獲得し、ビジネスを立ち上げ、拡大する。場合によってはその段階で会社を売却して莫大な利益を享受する」
一昔前にあったこういうビジネスを、作者は「ネットビジネス」という言葉に代表させているんじゃないかね。
本書で分析されているように、確かにそういう「ビジネス」は終わりを迎えたようだ。
今は、
「将来への見通しを立て、戦略・戦術を駆使しながら、巨大な資本を活用して、グローバルなポジション展開を行う」
といった、見ようによっては「夢も希望もない」(笑)ビジネスの時代になっているのだ。(きわめて資本主義的ではあるが)

そのことを直視し、その認識のもとに、戦略・戦術を駆使したビジネスや、政策立案がなされるべきであり、その方向性には「未来」がある。

作者の提言はそんな感じかなぁ。

そのことに反論する気はない。
する気はないんだけど、どっかに小さな力でその流れを変えるような「夢」が残っててほしいな。
それが僕の「希望」だ。



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