2009/11/10

Twitter社会論  

・「Twitter社会論 新たなリアルタイム・ウエブの潮流」
著者:津田大介
出版:洋泉社新書y

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「Twitter超入門」「ツイッター 140文字が世界を変える」に続くTwitter本。
「入門書」と位置づけてもいいけど(最初は「ツイッターとは何か?」から入ってるしね)、正直言って前掲の2作に比べると「入門書」としては使いづらいかな?
ただTwitterを少し使ってみてるような人(僕が正にそう)にとっては、かなり興味深く読める。
実際、僕はスゴク楽しませてもらったよ。

本書の特徴は、「社会論」とあるように、「Twitterの使い方」に重きが置かれてるんじゃなくて、「Twitter」を使うことで、どのような情報化社会がありえるかについて論じられているところだろう。
「Twitter」のような新しいメディアが、長期的に社会に対してどのような影響力を持つのか?
それは「推測」「想像」の範囲であり、「正解」は誰にも語れない。

<今現在、ツイッターというプラットフォームの上で同時多発的に起きていることを目の当たりにしたとき、そこに「世の中が動く」ダイナミズムがあるように思えてならないのだ。>
<何かをあきらめてしまった人が、ツイッターを使うことで「再起動」できれば、少しずつ世の中は良い方向に動いていく。そんな希望を持ちたくなる、得体の知れない力をツイッターを持っている。>(おわりに P.190)

「希望」
確かにココで描かれる社会の可能性には「希望」が透けて見える。
そして現在Twitterを使っている僕もまた、その「希望」を感じている。
甘い?
まあそうかもしれない(笑)。
しかし「何かをあきらめる」ってポジションを保ち続けるというのも、何となくシニカルぶってるような気がして、ちょっと嫌気が差してるんだよね。
だから敢えて僕はこの「希望」を共有したいと思っている。

まあでもあんまり期待値たかくしてもイカンなとも思ってるよ(笑)。
今、Twitter上で起きている「デフレ対策」を巡る論争なんか、オープンな政策論争として面白いと思ってるし、政権交代後、ネットと政治の距離感が縮まってることを実感してもいる。
色々なトピックスに対するアクセスの早さ、下らない情報のインプット(笑)、自分自身とスタンスの違う意見の確認 等々
Twitterを使うことで得ているものは少なくないと感じている。
僕自身は日記的な使用をしてるんだけど、そうやって使いながらも、再確認させられることも多い。

<社会なんてなかなか簡単に変わるものじゃない。変えるには、個人個人がリスクとコストを取って実際の社会で何かしら動く必要があるからだ。>
<人々が動くための一歩目を踏み出すツールとして、ツイッターは間違いなく優秀だ。>(P.190)

でもTwitterを始めたからといって、社会が即座に一変するようなことはないんだよな。
そのことを忘れちゃうと、「希望」が「諦め」に変わり、「絶望」や「自暴自棄」につながってしまうような気がする。
そこまで行かなくても、「Twitter」というツールが持つ可能性を、焦燥感から放棄してしまうことになるだろう。

だからまあ、気楽に気長に付き合っていきながら、可能性の萌芽が成長していくのを見たいなぁ、と。
今んとこの僕のスタンスはそんな感じかな。

(ちなみに「tudaる」は、とても僕にはできそうもありましぇん)



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