2009/9/30

主体的に動く  

・「主体的に動く アカウンタビリティ・マネジメント 『オズの魔法使い』に学ぶ組織づくり」
著者:ロジャー・コナーズ、トム・スミス、クレイグ・ヒックマン  
監訳:伊藤守 訳:花塚恵
出版:ディスカバー・トゥエンティワン

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「国があなたに何をしてくれるかを尋ねるな。
あなたが国に対して何ができるかを尋ねなさい」ジョン・F・ケネディ

「組織の業績に対し、自分はどのような貢献ができるだろうか?」ドラッガー


本書のメインテーマである「アカウンタビリティ」とは次のように定義される。

<アカウンタビリティとは、
「現状を打破し、求める成果を達成するまで、自分が問題の当事者であると考え、自分の意志で主体的に行動しようとする意識、すなわち、自分の意志で、現実を見つめ、問題に当事者として取り組み、解決策を見いだし、そのか行ける策を実行しようとする意識」>(P.91)

そしてこの「アカウンタビリティ」を持っている個人・組織を<ライン上>にいるとし、その振る舞いを

「現実を見つめる」
「当事者意識を持つ」
「解決策を見いだす」
「行動に移す」

という4つのステップに整理している。

まあ乱暴にまとめると、
「問題に直面したとき、被害者意識に囚われて不満や言い訳ばかりいわず、『自らのこと』として当事者意識を持って、問題解決のために行動する」
ってことかな?

個人的には非常に参考になった。
「自律的に行動する」
っていうのが僕自身が掲げるテーマの一つなんだけど、そこに正にヒットする内容だったね。

こういうことは結構いろんな自己啓発本でも指摘されていることで(すぐに思いついたのはマグローの「史上最強の人生戦略マニュアル」)、それらを読んだ時にも強い示唆は受けてきたのだが、本書が特徴的なのは、それをビジネスと強く結びつけて、具体的・詳細に論じているところだろう。
実例も豊富に盛り込まれ、簡単なチェックシートなんかもいくつもあって、非常にわかりやすい。
「個人」だけにとどまらず、「組織」にも「アカウンタビリティ」を身につけるための方策を論じているところも参考になる。
正直言って、「オズの魔法使い」は映画しか見たことないんだけど(笑)、十分に作者の主張は理解できたと思うヨ。

社会もビジネスも複雑化している中、「上からの指示にのみ盲目的に従う」「マニュアルに沿って動く」といった行動をとるだけでは評価されない状況になっている。
そう言った中で求められるのが、
「主体的に動く」
というスタンス。
本書はそれがどういうことなのかを、具体的に分かりやすく教えてくれる。

読むべき一冊だと思う。

2009/9/29

クラウド・コンピューティング仕事術  

・「クラウド・コンピューティング仕事術」
著者:西田宗千佳
出版:朝日新聞出版

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iPhone購入以来、「クラウド・コンピューター」について非常に興味が強くなっている。
で、関係の本を読んだり、色々ネット情報を調べてみたりしてるんだけど、「直球ストレート」の題名の本書には「+α」の深い情報を期待していた。

・・・なんだけど、ちょっと期待外れ。
いや、内容的には網羅的で、しっかりしてると思うよ。
ただこれまでに読んだ本(「仕事するのにオフィスはいらない」とか「整理HACKS!」とか、iPhone活用本とか)やネット情報で既に知っていることが大半だったんだよね。
情報漏洩についてキチンとスペースを取って論じていて、これは確かに参考になったんだけどね。
(仕事情報の取り扱いには、やはり一定の留意は必要、と言うことだ。
なんでもかんでも遮断する必要はないようではあるが)

「クラウド・コンピューティング」に興味がある人が最初に読むのなら結構参考になる本かも。
今後の方向性は間違いなく「クラウド」の方だと思うから、一度この動きを覗いておくのは悪くないと思うけどね。
ま、個人的には「ちょい残念」でしたが(笑)。

2009/9/28

ドラゴン・ティアーズ  

・「ドラゴン・ティアーズ 龍涙  池袋ウェストゲートパーク\」
著者:石田衣良
出版:文藝春秋

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I・W・G・Pシリーズも、もう9冊目。
「もう、いい加減いいんじゃないかなぁ」
と思いつつも、またもや買ってしまいました(笑)。

このシリーズ、世間で問題になっている話題を取り上げるのが特徴だけど、今回のネタはこんな感じ。

エステ被害「キャッチャー・オン・ザ・目白通り」
ホームレス「家なき者のパレード」
出会い系風俗「出会い系サンタクロース」
外国人研修生「ドラゴン・ティアーズ」

そして全作に通じるのが、世界同時不況下での日本の格差問題。
取り上げ方が類型的すぎるとは思うけど、こういうスタンスはエンターテインメント小説のひとつのあり方とは思う。

で、このシリーズ、一冊に一作、気合いの入った作品が含まれる傾向が最近続いてるんだが、本作の場合も表題作の出来が他より頭一つ抜き出ている。

日本国籍を持った中国人アドバイザー
研修生として来日し、脱走した中国人美少女
残留孤児二世の中国マフィア幹部

ゲストキャラも魅力的。
・・・なんだけど、ストーリー的にはどうかなぁ。
「それでええんかいっ」
てオチで、もう少しひねって欲しかったかなぁ、と。
ただこれだけ魅力的な登場人物だから、今後レギュラー化する可能性もあり。
で、あれば今後に期待できるってことかもしれない。
あんまりやり過ぎると「不夜城」になっちゃうけど(笑)。

それにしても次で「10作目」か。
節目になる作品として、気合いを入れなおした長編あたりに長編しちゃあどうかな。
そこら辺で一区切り。
それもアリかと思いますがね。

2009/9/26

新型プリウス  雑感

連休中の帰省は「法事」という「仕事」があったんで、あまり楽しみはなかったんだけど、それだけじゃ寂しいので、レンタカーは「新型プリウス」を借りてみた。
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前のプリウスは何度か乗ったことがあるんだけど、確かにサイズは大きくなっている。
トランクもそこそこ。
個人的にはあまり好きなスタイルじゃないんだが、前よりはマシかな。

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走りはね。
もう街中だったら全く問題なし。
加速なんかも、違和感は感じなかったね。
そんでもって、200キロくらい走って、ガソリンは10キロってトコかな。
特別な「走り」を追求しなきゃ、もうこれで十分だね。
売れるはずだわ。


唯一気になったのは、後方視界性。
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街乗りとしては、コレはいかがなものかと。

2009/9/26

考具  

・「考具 考えるための道具、持っていますか?」
著者:加藤昌治
出版:阪急コミュニケーションズ

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初版は「2003年4月」。
うん、確かにその頃、評判になっていた記憶がある。
ただその頃は僕の方がこういった本に興味が薄くて、スルーしてしまった。
読了後。
「もっと早く読んどきゃよかった」
いや、これはいい本です。
非常に参考になった。

「考具」=「考えるための道具」
本書では、「アイデア」を引き出し、それを「企画」にするための補助ツールが紹介されている。
その数「21」。

カラーバス、フォトリーディング、マンダラート、マインドマップ、オズボーンのチェックリスト、アイデアマラソン 等々

具体的な使い方も簡単に紹介されていて、非常にわかりやすい。
個々のツールを使い込むには、もう少し詳しい紹介書なんかを読む必要があるかもしんないけど、イメージはしっかり掴むことができる。
むしろ「アイデアを引き出して企画にする」って流れの中に位置付けるには本書のスタイルの方がいいのかもね。

個人的には「マンダラート」のイメージがつかめたのが大きいかな。
これでiPhoneにダウンロードしたアプリが活用できるよ(笑)。

まあ個々のツールも重要なんだけど、全体的な流れを把握するのが一番重要。
本書を読むと「アイデア」を集めて、色々こねくり回したくなる。
その「気持ち」が引き出されることこそが、本書の一番の効用かもしれない。

ホント、良書です。

2009/9/25

政権交代の内幕  

・「政権交代の内幕 民主党は日本をどう変えるのか」
著者:上杉隆
出版:PHP研究所

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最近評判のフリージャーナリストによる、「民主党政権」誕生前後の政治状況および課題について簡潔に論じた著作。
「民主党寄りだなぁ」
とは思うけど、これはこれまでの上杉氏と自民党との関係を考えると止むをえんだろう。
「その割にはバランスが取れている」
これが僕の正直な印象だ。

「それでも、日本人は『戦争』を選んだ」で明治から終戦までの日本を、
「日本の政治の正体」で戦後日本政治を概覧し、
本書で、「今」の政治状況を把握する。

・・・って言うと、誉め過ぎかな(笑)。
ただ「今の日本政治」を切り取った作品としては、なかなか良くまとまってると思ったね。
かなり出版には急いだんだと思うけど、このタイミングでこそ読むべき本ではあるだろう。

惜しいのは、作者の大きなテーマである「記者クラブ」の開放に関する政権成立後の状況が抜けてるところかな。
出版のタイミングから、これは仕方ないんだけど、ここに触れられていれば、ベストだったと思う。
具体的には、官邸に入った鳩山政権は、民主党時代を通じて実施してきた会見のフリー化を継続できず、この点は「公約違反」となっている。
これは官邸官僚と平野官房長官の判断によるというのが有力な説なんだけど、一方で岡田外相は会見をフリーにしており、今後の官邸の対応が注目されているところでもある。
一部のマスコミからは、何だか非論理的な反論も出てきたりしてて(日経BPの花岡氏の記事とか)、新聞・テレビでは報じられないけど、結構ホットな案件なんだよ、コレは。

まあココらへんは上杉氏の次の著作のネタになるのかな。
鳩山政権の生命線は「情報のオープン化」(そのことによる「政策進捗状況の透明化」)にあると、僕自身は思っているので、引き続き注目したいところ。
官僚やマスコミが大きく変質するキッカケにもなりえると思ってるんだけどねぇ。

さて、どうなることやら・・・。

2009/9/24

泥棒が1ダース  

・「現代短編の名手たち3 泥棒が1ダース」
著者:ドナルド・E・ウェストレイク 訳:木村二郎
出版:ハヤカワミステリ文庫

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今ひとつ運に恵まれない泥棒「ジョン・ドートマンダー」を主人公にした短編集。
もともとは長編のキャラクターなんだけど、短編もナカナカの仕上がりだ。
(ウェイストレイクを「現代短編の名手」と言っていいのかどうかは、何ともいえないけど。
基本は長編作家じゃないのかな?)
全編を通じての乾いたユーモアは「大人の味わい」。
基本的にはドタバタ劇なので、このシリーズの映画化が多いのも頷ける。

もっとも、僕自身はどちらかというと別名義で書かれた「パーカー」シリーズの方が好きなんだけどね。
ただアウトローであり、自分自身のスタイルを持っているという点は、パーカー/ドートマンダーは共通している。
ドタバタ劇ながらも、安易な劇画風に流れないのも、この主人公のスタイルによるところが大きいと思う。
非常に魅力的なキャラクターをウェイストレイクは描き上げている。
まあお付き合いするなら、暴力には一線を画している「ドートマンダー」の方だけどさ(笑)。

短編だから気楽に読めるし、良質なエンターテインメントをお求めなら、損のない一冊。

「愚かな質問には」
「悪党どもが多すぎる」
「今度は何だ?」
「悪党どものフーガ」

あたりが僕の好みかな。
ま、海外ハードボイルド小説に抵抗がある人には向きませんが。


2009/9/23

松下幸之助 経営回想録  

・「松下幸之助 経営回想録」
著者:松下幸之助、堺屋太一
出版:プレジデント・クラシックス

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「松下幸之助」に関する本は山ほど出版されていて、本人が語った本もドッサリある。
その代表的な作品が「道をひらく」だと思うけど、本書の面白さは、単なる「回想録」ではなく、松下幸之助自身が、「経営」について回想し、語っているところだろう。
勿論、「火鉢屋の丁稚奉公に出た」みたいな、有名な幼少期の話もでているのだが、そういった部分はごく簡単に触れられる程度で、メインは松下幸之助氏が会社を興し、その事業を大きくしていく中で、どのような判断をしたのか、その中で組織をどのように変えてきたのか、関わる人々をどのように評価し、遇して来たのか。
そういった「経営」に関わる回想が本書のメインテーマになっているのだ。

松下幸之助氏が、非常に含蓄のある、ある意味哲学的な言葉を語ることは周知の事実である。
本書はいわば、そうした言葉たちが、どのような事業の現実の中から生まれてきたのか、そういった背景を語ったものと言ってもいいかもしれない。
初期の頃に店主たちに語ったものをまとめたらしい「商売戦術三十ヶ条」なんか、その具体的なことと、キメ細かなことが、「松下幸之助」という人物が、如何に口だけではなく「商売」というものに精通し、本気であったかを物語っている。
会長に退いた後、オリンピック前後の不景気を乗り越えるために営業本部長代行として復帰したエピソードなども、やはり「商売人」としての「松下幸之助」を象徴しているエピソードなんじゃないかと思う。
「商売人」
「経営者」と言うよりは、こう言ったほうが「松下幸之助」を語るに相応しいんじゃないかね?

自分自身の成功の少なからぬ割合が「運」であると言っていること。
重要なことは「素直な心」であると諭すところ。

氏の思想の根本は「素朴」なものであり、「謙虚」でもある。

「松下電器」は、ナショナル・ブランドを捨て、「松下」の名前も捨てて、グローバリズムに打って出ようとしている。
その経営判断自体は非難されるべきことではない。
ただその中で、自らの出自を忘れ去ってしまっては、結局は己が何者であるかすら分からなくなってしまうのではないかとも危惧する。

松下幸之助が語ったこと。

そこには「商売」における普遍的な「何か」があったと思うのだ。

2009/9/23

帰ってきました。  

シルバー・ウィーク。(このネーミングは、いろんな人が言ってるように、ヒドイ)

前半は祖母の13回忌の法事で帰省。
後半は妻の父の古希のお祝い会を東京のホテルで。

・・・と「親戚DAYS」でした(笑)。

移動もあって、結構しんどかったんだけど、存外精神的にはリフレッシュできたかな?

機会があれば、詳細は後日。

2009/9/18

連休中は更新できないかも。  

明日から連休。
ココのところバタバタしてたんで、ノンビリ羽根を伸ばして・・・
と行きたいところなんだけど、家庭の用事がアレヤコレヤあって、あまりノンビリもできない見通し。
明日からは田舎に帰って、法事である。

まあそんな訳で、チョットの間、更新はストップかな?
もしかしたら、iPhoneで書き込むかもしれないけど、長文を打つのはきついからね。

と言う訳で、しばしサラバ。



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