2009/8/31

総選挙後の雑感  雑感

「民主、圧勝」

と言うよりは、

「自民、惨敗」

と言う結果でしょうか。
事前からかなり「見えてた」結果だと思うんだけど、麻生首相はそう思ってなかったのかなぁ。
色々言ってるけど、やっぱり去年の10月に解散すべきだったと思うよ、麻生さんとしては。

まあこの結果や今後についてはこれから色々語られ、分析されるだろうし、僕自身はその任にないと思うので、開票を見ながら、あるいは今朝の新聞を見て感じたことを、順不同でパラパラと。

・投票率は「69%強」。過去最高とは言え、もう少し行くと思ってた。「アナウンスメント効果」はここに一番働いたのかも。(雨の影響もあるか)

・「自民、119」はかなり踏ん張ったイメージ。
逆に言えば、踏ん張ってもこの程度か、ってこと。

・「自民党をぶっ壊す」。
この10数年の政治を巡る動きは、この一言に尽きるのかもしれない。そういう意味では自民党(主としては「小泉以降」の幹部連中)はこれに応えることができなかった。
「民意」とやらはズッと一貫していたのかもしれない。
つまり「ポピュリズム」と評するのは的外れの面もあるのではないか、ということ。

・「比例復活」で自民党の大物が首をつないでいる。メンツを見れば、「保守派」もいれば、「改革派」もいる。
さてこのメンバーで自民党は「変われる」のか?
まあもしかしたら「昔と変わらない」って選択肢を残すために、「変わらない」ってことかもしんないけど(笑。そうなれば「衰退」するだけだろうがね)。

・民主党の幹部の対応は、かなり締まった感じがした。
「予行演習」したか?

・個人的に民主党に期待するのは「情報の透明性」。
「密約」のように、「過去」の不明瞭な部分を明らかにするってのも勿論あるんだけど、それ以上に政策・予算決定過程や、その根拠、遂行状況をオープンにする仕組みを作って欲しい。
それができるんであれば、マニフェストに書かれていることが実現しなくても別にいいな。そのこと「評価」することができるってことだからね。(「官僚」との関係も、大分スッキリするんじゃないだろうか)
ま、まずは「記者クラブ」をどうするのか、かな?

・官僚のサボタージュはあるのか?「君子、豹変する」のか?
サボタージュするには、ちょっと「自民」は負けすぎたかも。

まずは年内。
ここでの新政権の働き振りが、その後の評価の方向性(自民党の復権も含め)を決めていくだろう。
細川政権が崩壊したときの「脱力感」は未だに忘れられない。
あの二の舞だけは避けて欲しいものだ。
(そういう意味では「故人献金」が気になるな)

2009/8/29

宗教の経済思想  

・「宗教の経済思想」
著者:保坂俊司
出版:光文社新書

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「06年11月」に出版された本だが、リーマン・ショック後の今こそ読まれる作品なんじゃないかね。
非常に示唆に富む内容だったと思う。

本書で作者が論じているのは、「キリスト教」「イスラーム」「仏教」「日本教(古神道)」が、教義や歴史・組織等の中に、どのような「経済思想」を包含しているか、である。
そのことを明らかにする一方で、現代世界を覆っている近代資本主義の限界を超える方向性を模索しているとも言える。
本作が書かれた時点では「近代資本主義」の欠陥は「企業の不祥事」として例示されているが、リーマンショック後に明らかになった「強欲資本主義」の諸々の浅ましき姿は、より「近代資本主義の欠陥」を浮き彫りにしていると言えよう。

既に多くの人が論じていることであるが、西洋社会に発達した「近代資本主義」は「キリスト教」と密接に関係している。
ウェーバーが指摘したように、その根本にあるのは「勤勉」を是とするプロテスタント的「倫理観」である。
「強欲資本主義」の席捲は、「資本主義システム」を活用しながらも、その根本的精神である、こうしたプロテスタント的倫理観を失ったことによるとも言えるのではないだろうか。

一方、では「キリスト教」を根幹としない社会における「資本主義」はどうなのか?
本書が明らかにするのは、そうした社会においても、それぞれの社会の根幹となる「宗教」(もしくは宗教的精神土壌)には、やはり「経済思想」があり、そこでも(「プロテスタント」とは異なる面もあるが)「倫理観」(あるいは「強欲」への制限)が加えられている構図である。
諸処の局面での軋轢がありながらも、「資本主義」が現代社会において主流となっているのはそれ故とも言えるかもしれない。

「リーマンショック」は我々に経済活動における「倫理」の必要性を痛感させている。
では今後、「資本主義」を立て直していく中で、我々が身につけるべき「倫理観」は何に拠って立つべきか。
勿論、根本には「プロテスタント的倫理観」があろう。
しかしながら今回の事態がその限界を証明するものであるとするならば、あるいは「西洋社会」以外での「倫理観」を模索するのであれば、その例は「イスラーム」にも「仏教」にも求めることが出来ることを作者は明らかにしている。
そして日本においては、「禅」「神道」が指し示してくれる「倫理観」が大いに参考になりそうだ。

「宗教」の経済思想があるからといって、「経済」に「宗教」が不可欠とは断じられない。
しかし現在の世界不況は、その必要性を強く訴えているのである。

なかなか刺激的な一冊だったよ。

2009/8/28

しがみつかない生き方  

・「しがみつかない生き方 『ふつうの幸せ』を手に入れる10のルール」
著者:香山リカ
出版:幻冬舎新書

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My Wife's Choice.

掲げられている「10のルール」はこんな感じ。

@恋愛にすべてを捧げない。
A自慢・自己PRをしない。
Bすぐに白黒つけない。
C老・病・死で落ち込まない。
Dすぐに水に流さない。
E仕事に夢をもとめない。
F子どもにしがみつかない。
Gお金にしがみつかない。
H生まれた意味を問わない。
I<勝間和代>を目指さない。

「依存」や「視野狭窄」を避ける・・・ってのが根本にあると整理していいかな。
基本的にこうした考え方には理解できるし、僕自身の考えと共通するところも少なくない。

<私自身の話をすると、私は基本的にパンのために、つまり衣食住のために働いている。>(P.119)

・・・なんてトコなんかは正直ベースで好感も持てるんだけど、な〜んか違和感があるんだよね。
「なんでかな〜」
と読みながら考えたんだけど、結局のところ、このルールが「対処療法」だからではないか、と。

実は文章読んでると、
「ん?これって前に書いてたことと矛盾しないか?」
ってとこがある。
また、
「それって、あなたのような人はそうかもしれないけど、視点を変えたら答えは違うんじゃないの?」
と感じるところもあるんだよね。
(「勝間和代」に関する記述は「確かに」とも思うんだけど(笑)、そもそも「勝間和代」が設定している読者ターゲットと、作者が言ってる層とは違うんじゃないの、ってのもある。
「子ども」に関するところなんかも、「女性の社会進出」と「少子化対策」を整理して論じると、ちょっと違った意見も浮かび上がるんじゃないかナ)
でもその問題で立ち止まっている人にとっては、確かにこういう風に考え方を変えることで前に進める、ってのはあるんじゃないかね。
そういう意味での「対処療法」。

作者が書いているのは、「こういう風に社会をデザインして行きたい」ってことじゃなくて、「こういう人を手助けしたい」ってことなんだろうね。
そうであれば、確かに「その人」にとっては本書は役に立つような気がする。
僕自身、気が楽になった部分が、実はあるからね(笑)。

「その上で、この「生きにくい社会」をどう変えていくべきか?」

そこんとこなら作者も「勝間和代」と語り合えるんじゃないかな。

いやぁ、「<勝間和代>を目指さない」って結構インパクトあるからなぁ(笑)。
是非、対談か何かして欲しいモンです。

2009/8/27

破斬  

・「破斬 勘定吟味役異聞」
著者:上田秀人
出版:光文社時代小説文庫

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最近の時代小説作家は凄いペースで作品を発表する人が多いので、
「なんだか書き散らかしてるような感じがするなぁ」
と、若干敬遠気味だった。
でも考えてみれば、僕の好きな池波正太郎だって藤沢周平だって、結構な作品数を発表してるからね。
「執筆ペースが速い」
ということだけで敬遠することもなかろう、と言うことで、少し前にどっかの書評で見たこの作者の作品を初読。

「剣客商売」を全作読み終えたときに思ったのは、「田沼時代以降を登場人物たちがどんな風に生きたのか、見てみたかったなぁ」ということ。
本シリーズは家宣から(現在は)吉宗までの時代にわたって書かれているようで、そういう意味では「時代の流れ」というのを作品の中に織り込んでいると言えるかもしれない。
実際、第一作目の本作を読むと、柳沢吉保/新井白石が繰り広げる権力争いがベースにあり、そこに紀伊国屋文左衛門が「悪役」として絡んでくるという構図が目に付く。
主人公は取りあえずは新井白石サイドについているのだが、新井白石そのものも全く魅力的に描かれておらず(笑)、その距離感がチョイと面白い。
「新井白石の失脚に、主人公はどう絡むのかなぁ」
と、シリーズのその後にも興味がわく。

もっとも主人公とヒロインの人物造詣は単純だけどねぇ。
ヒロインが二回も人質になる間抜けぶりは、「おいおい何やってんだよ!」と突っ込みたくなった。
「口入屋のおてんば娘」なんて設定も、何やらデジャブを覚えそう。
(逆に悪役の紀伊国屋文左衛門は、なかなかの造詣なんだけどなぁ)

まあでもシリーズ幕開けだからね。
取り合えずお披露目しておいて、今後の展開の中で「成長」を見せていく、という狙いなのかもしれない。
それはそれで「あり」だろう。

ま、僕が2作目以降を読むかどうかは、今んところ未定だけどね。(笑)



2009/8/26

もったいない主義  

・「もったいない主義 不景気だからアイデアが湧いてくる!」
著者:小山薫堂
出版:幻冬舎新書

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アカデミー賞を受賞した「おくりびと」の脚本家の作品。(まだ僕は観てないんだけどね、「おくりびと」)
「もったいない」という視点から、多彩なアイデアを引き出してくる作者の考え方について書かれている。
と言っても観念的な話でも、スキル紹介でもなくて、具体的な作者の経験から、どういう思考経路からそういうアイデアが導き出されたのかを、非常に分かりやすく、面白く紹介する内容。
まだ実現していないような話もいくつも載ってって、
「こんなのまで書いててええんかいな」
と心配(?)しちゃうくらい開けっぴろげな感じだ。
(「そのアイデアが成功したかどうかが知りたい」ってフラストレーションもあるけどね(笑))

<世の中の至るところで、引き出されないまま眠っているモノやコトの価値。それらに気づき、「惜しい」「自分だったら」と思うことこそ、アイデアを生む最大の原動力だ>(裏表紙)

まあ「もったいない主義」ってのは一言で言えばこういうこと。
例えば「失敗」について作者はこんな風に書いている。

<自分が失敗をしたときは、逆にチャンスだと思おう。狼狽して「どうしよう、どうしよう」ではなく、「あ、これはチャンスだ」と思いなさい。その失敗をどうフォローするかによって、逆に相手にすごく好印象を与えることができる。
失敗しないに越したことはありませんが、必ず発生するものです。
失敗をチャンスとしてとらえる。これも「ネガティブ・スイッチを切り替える」の大事な一例です。>(P.63)

この「ネガティブ・スイッチを切り替える」ってのは、ホントに重要だよナァ。
「失敗」を「失敗」として終わらせてしまうのは、「もったいない」。
その通りだと思うね。

「幸せ」について、
「過大な幸せを求めない(閾値を下げる)」
「小さな幸せの積み重ねに意味がある」といった主張は、
「確かにそうなんだよな」
と思いつつも、あまりにもコジンマリまとまりすぎている感じがしないでもない(笑)。
でもそういうところを大切にしないと、結局「幸せ」の実感は掴みづらいってのはあるかナァ。
作者自身は色々なことに手を出す好奇心旺盛な人物だから、そういう人ならこういう考え持っててもアクティブであり続けられるんだろうね。
「身近な幸せが一番」
で「引きこもり」になられたら、そりゃ違うわな(笑)。

まあ面白く読める本だし、「なるほどね」って気づきもある。

「おくりびと」、そろそろ観なきゃいかんなぁ

2009/8/25

ハイブリッドワーカー  

・「ハイブリッドワーカー 会社勤めをしながらクリエイティブワークする」
編者:ヨシナガ
出版:アフタヌーン新書(講談社)

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サラリーマンとの「二足の草鞋」で有名な「田中圭一」(漫画家)、「RYO」(ケツメイシ)のインタビューが入ってるのに惹かれて買った本。
(ん?「田中圭二」はあんまり知られてないか?最近では「神罰」って、とんでもなく「下らない」マンガを描いてるんだけど)
「副業」?
いやいや、わが社は「副業禁止」ですから(笑)。

しかし読んでよく分かるのは、
「二足の草鞋をやるには、並大抵の努力では足りない」
ってこと。
取り上げられた6名がそれぞれ普段の生活時間帯の円グラフを載せてるんだけど、まあ寝てない、寝てない(笑)。
加えて殆どの人がプライベートを犠牲にしまくってるね。
「家族もち」もいるけど(RYOとかね)、その家族にも犠牲を強いてるところがあるからなぁ。

まあ、ココで取り上げられた人たちは、サラリーマン以外の職でも「プロ」の人たちだからね。
「趣味なんだけど、ちょっとした稼ぎもありま〜す」
ってレベルじゃない。
そして「プロ」であるためには、真剣で継続的な取り組みをしながら、高水準のアウトプットを保たなければならない。
これを他に職を持ちながらやるってんだから、そりゃ「人並み」じゃどーにもならんわな。
確かに二つの職業を行き来することで相乗効果はあるのかもしれないけど、それも「プロ」としての水準を維持した上でのことなんだよね。

という訳で、本書を読むと「ハイブリッドワーカー」のハードルの高さが認識できるという、皮肉な感想(笑)。
個人的にはむしろ「プロフェッショナリズム」ってところ考えさせられたナァ。

ま、あくまでも個人的な視点ですが。

2009/8/25

仕事脳を強化する記憶HACKS  

・「仕事脳を強化する記憶HACKS  ITツールを駆使して”第2の脳”を使いこなせ!」
著者:佐々木正悟
出版:技術評論社

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題名だけを見ると、流行の「脳科学を使ったなんとか」みたいなイメージがあるけど(笑)、内容は副題のほうが表わしている。
「ITツールを使って、如何に『使える』ように記録をしていくのか」
まあ、そういう内容。
iPhoneを使うようになって、個人的にIT環境を見直しているところなので、その参考のために読んでみた。

紹介されているHACKには、既に使っているものもあれば、自分のIT環境からは現状は導入が難しいものもあり・・・
(タスク管理、スケジュール管理は、今のツールを当面使うんでいいんじゃないか、と)
でも全体としてナカナカ楽しく読むことが出来た。
それぞれのHACKを紹介する際、「有効なワークスタイル」「メリット」が明記されていて、これも参考になる。

僕自身としては、

メディアワーカー
diigo

を取り敢えずは導入してみようかな。
あと、

evernote

は今の使い方よりも、もっと活用の範囲を広げることが出来そうだ。
「タグ」は、確かに便利そう。

こういうのを読むと、ITツールが凄い勢いで日常ユースできる範囲を広げていることが分かる。
それを必死になって追いかけていく必要は全くないと思うけど、「使えるそうなものは、使ってみる」ってのが、今の僕のスタンス。

結構面白いしね、色々いじってみるのは(笑)。

2009/8/24

脱貧困の経済学  

・「脱貧困の経済学 日本はまだ変えられる」
著者:雨宮処凛、飯田泰之
出版:自由国民社

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「プレカリアート運動」を展開する雨宮氏と、「新自由主義」に近いポジションのエコノミスト・飯田氏による対談。
・・・って言うか、雨宮氏が「質問」を提示し、そこから話を展開するって感じかな?
このスタイルが割と上手くはまっていて、現在の日本における「格差問題」「プレカリアート問題」について、比較的冷静な議論がされていると思う。
個人的にはもう少し雨宮氏に暴れて欲しかった気もするけどね(笑)。

本書で浮かび上がってくるのは、「プレカリアート運動」のジレンマ。
例えば、現在の日雇い派遣の問題点を追及し、その解決のために規制を求めつつも、その規制によって「職」そのものが失われる可能性に直面する・・・
これはなかなか難しい問題だ。
支えるべき自らのサイドからも批判を受けてしまうってことだからねぇ。

僕自身の考え方は飯田氏に近いかな。
「インフレターゲット」についてはコントロールの難しさもあるけど・・・。
ただデフレに直面している現状においては、それくらいの目標値設定による政策・行政の方向性付けは必要なのかもしれない。

「人間はほうっておいても毎年2%ずつくらい賢くなってしまう(=効率化する)から、その程度の経済成長はないと、失業率は上がってしまう」

ってのはナカナカ面白い。
「そこまで利巧かナァ」
とも思うけど(笑)。

「ベーシック・インカム」を、そのまま導入するんじゃなくて、最低賃金の補助のような形で導入するって言うのは、興味深い意見だし、現実的でもあるかと。
「直接給付」を訴える民主党なら検討に値する考え方じゃないのかね。

世代間ギャップの問題、「世間の常識」問題、経済成長の必要性、「ベーシック・インカム」の可能性 等々

現在日本を考える上において、ベースとなる考え方を提示してくれる一冊とも言える。
イイ本だと思うよ。


2009/8/23

夏への扉  

・「夏への扉 新訳版」
著者:ロバート・A・ハインライン 訳:小尾芙佐
出版:早川書房

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少し前から、
「久しぶりに読み返してみたいナァ」
と思ってたところに、「新訳版」発売。
訳者は「アルジャーノンに花束を」を訳された方とのこと。
早速、購入した。

いやぁ、やっぱりいいねぇ。
一気に読み終えてしまい、気持ちいい読後感に浸ることが出来た。
既に「古典」となっている作品。
今から読み返すと、ストーリーそのものが陳腐化してるようにも思えるんだけど、オリジナルはこっちだからね(笑)。
「オリジナル」ならではのストレートさが、本書の魅力の一つにもなっている。

作品の出版は「1957年」。
作品における「現代」は「1970年」で、「未来」は「2000年」。
僕が本作を初めて読んだのは多分中学のときなので、その時でも、書かれた時点では「未来」であった作品の「現代」は「過去」になってたんだけど、今となっては全てが「過去」のこと。
勿論、描かれたことが実現化されていないこともワンサカあるんだけど(「ロング・スリープ」だって、「おそうじガール」だって)、だからって本書が古びて見えるって言うのはないナァ。
それだけハインラインの未来観がしっかりしたものだ、ということかね。
(2000年に主人公が就職する自動車処理工場の描写なんかは、ニューディール政策やケインズ政策への批判が込められてるのかな?)

本書を貫いているのは「楽観主義」であり、それを一抹の「感傷」が彩り、センチメンタルな味わいを残す。
「友情」の破綻からはじまった悲劇が、新しい「友情」によって大団円へと導かれる。
「タイムパラドックス」?
そんなの気にしてたら、この爽快感を楽しめないよ!(笑)

まあでも今読み返すと、「リッキー」との関係はもう少し考えられても良かったかナァとも思う。
これって「ロリコン趣味」?・・・。
もっとも、だからこそ本作が日本人ウケしたって面があるのかもしんないけどね(笑)。

2009/8/21

iPhone、使って1か月の感想。  

iPhoneを使い始めて、そろそろ一ヶ月。
最初の段階としては、何となく使い方が安定してきたような気がするので、ここら辺で初期段階の感想をまとめておこうかな、と。

まあ「40代」で、ITスキルも「メール、ワード、パワポ、ブログくらい」って、ヘタレな営業サラリーマンなんで、レベルは無茶苦茶低いんだけどね(笑)。

<全体的なイメージ>
「つなぎっぱなしの小さな携帯用PC」
ってのが一番ピッタシかな。
だからすぐにPCのメールチェックもできるし、立ち上げ待たずにネット検索なんかもできる。
RSSを隙間時間に確認するのも、iPhoneを使い始めて習慣になったことの一つ。

逆に言うと、自宅でPCの前で仕事してる人にはあまりこの「ありがたみ」はワカンナイだろうな。
モバイルパソコンの利用頻度が高い人なんかも、ネット接続をズッとしている人は、(タイプはやっぱり面倒なんで)乗り換えるメリットはあんまないのかな、と思う。
外出が多い営業マンや、会社のPCのネット接続が制限されてる金融マンなんかには、物凄く使い出があるんだけどね。

iPhoneの「使い勝手」は、ダウンロードできるアプリがかなりサポートしてる部分があって、この相互作用によって、利用する快適さが担保できてるとも言える。
他のスマートフォンの場合、ここんとこどーなのかなぁ。
「App Store」でのアプリの充実振り、コストの安さ(「無料」も多いし)は非常に魅力的。
「ダウンロードしすぎ」とは我ながら思うんだけど、大した金額にはなっていないから、結構「試行錯誤」させてもらってる、ってところがある。

iPhoneの宣伝はTVCMなんかでも見たことあるけど、使ったことによる世界観の変容(大げさだけど)を十分に伝え切れてないとは思うよ。

<個人的利用傾向>
「PCメールのチェック」
「RSSのチェック」
「タスク管理」
「スケジュール管理」
「Twitter」
がほぼ中心。

RSSは「使える」ことが分かったんで、大量に登録をした。(「減らす技術」には反してるけど(笑))
それでも「情報におぼれる」って感じはないのは、ホント隙間時間で処理できるから。

「タスク管理」は「Remember the Milk」を利用。
仕事・プライベート、なんでもかんでもとにかくぶち込んで、「今日すべきこと」をリスト化している。
できなかったことはチャンと検証して、別の締切日に延期し、寝る前には「今日のタスク」を空にする。
こういう習慣は身についたし、さくさくタスクを処理したり、締切を見直したりしていくのは、結構気持ちいいんだよね。
(PROに25ドルかかったのは高かったけど)

「スケジュール管理」はGoogleカレンダーとの連動が何と言っても一番。
二重管理の要因が少なくなったのは有難い。

今のところ評価しかねてるのが「Twitter」。
今、followしてるのが「100」くらい、されてるのが「50」弱かな。
さすがにこうなると全部にキッチリ目を通すことはできなくて、流し見するようになってるんだけど、それでも情報量が増えた上に、早くなったことは実感できる。
ただこれが自分自身にどういうフィードバックをもたらしてくれるのか。
この点については、まだ「検証中」ってとこ。

<その他の利用アプリ>
情報収集としては「GNReader」「MODIPHI」「はてなポケット」を時間のあるときにチラッと見てる感じ。

遊び系では写真・カメラものが多くて、「ToyCamera」「OldCamera」「CameraKit」「PhoteShare」「MobileFotos」をダウンロード。
まあ一日2、3回かね、使うのは。

ゲームは「Infinity Game」(インベーダーゲームの進化版みたいなやつ)をダウンロードしたけど、あまり遊んでないな。
はまるとマズイんで、ゲーム系は避けてる、ってのが正直なトコ(笑)。

ダイエット対策としては「WeightBot」を使っている。
毎日の体重インプットは習慣化してるけど、減量ペースの方は今ひとつ・・・(笑)。

「ぐるなび」「HotPepper」は結構便利に使ってる。

<電話>
諸般の事情により(笑)、docomoとの併用中。
・・・なんだけど、携帯電話としては圧倒的にdocomoの方を使っちゃうんだよねぇ。
まあ思い込みもあるんだけど、iPhoneの、あの形態はちょっと電話っちゅう感じがしないんですわ(笑)。
別の視点から言うと、iPhoneを携帯電話として使わなくても、iPhoneの価値は全く損なわれないってとこかな。

今は妻の方が日常的にPCを使える状況にないんで仕方ないんだけど(2歳児がまとわりつくからね)、下の子が幼稚園に行くようになったら時間が出来るだろうから、そのときは「夫婦してiPhone」も検討してみようかな・・・と思っております。



今後は「整理HACKS!」にあったSugarSyncとの連動をどうするか、かなぁ。
ビジネス書のデジタル書棚には魅力を感じるんだけど、「そこまでせんでも」って気もするからね(笑)。
ま、何にせよ、当分はこのオモチャで遊ぶつもり。



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