2009/7/31

なまけもののあなたがうまくいく57の法則  

・「なまけもののあなたがうまくいく57の法則」
著者:本田直之
出版:大和書房

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「面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則」に続く第2弾。
いったい「面倒くさがりや」と「なまけもの」でどこが違うのか?

<面倒くさがりやのツケが短期間で雪だるま式に膨らんでいくのに対して、なまけもののツケは長期的に少しずつ膨らむため、自覚しづらいのです。>(P.3)

・・・要は体質的なものっちゅうこと?
まあ前作と本作、明確に対象に差があるようには思えないけど(作者は両方に該当すると言ってるし、僕もそう)、前作はどちらかというと「スキル」的なもの、本作は「スタンス」的なものを多く提示してる・・・って感じはあるのかな?
明確に区分できるわけじゃないんだけどねぇ。

本書が説く、「なまけもの」が上手くいくための基本理念は何か?

<始めるための「動機付け」を自分の内部から、続けるための「強制力」を外部から持ってきて、両者を組み合わせる。>(P.6)

こりゃ、ホントにその通りだね。
僕が「iPhone」を今のところ高く評価しているのも、ここに上手く利用できるから。(「使って面白い」=内部からの動機付け、「スケジュール/タスク管理ツールが機能的」=外部からの強制力)

前作同様、「体系的」な作品じゃないけど、読んで、
「ああそう言えば、こういうとこに気をつけたほうがいいな」
てな感じにはなる本だと思う。

「なまけもの」という認識がある方は、是非。
(「これを読む気持ちがあるだけで『なまけもの』じゃない」
「これができるくらいなら『なまけもの』じゃない」
ってご批判はあろうかと思いますが)

2009/7/30

iPhone HACKS!  

・「iPhone HACKS! 楽しんで成果を上げるハイセンス仕事術」
著者:小山龍介
出版:宝島社

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先週の土曜日から使い始めてから、iPhone使用歴もだいたい「一週間」。
まだまだ奥は深そうなんだけど、第一印象はまとまってきた感じだ。
メリット/デメリットでざっとまとめると、こんなところ。(iPhoneというより、アプリの特徴ってのもあるけど)

<メリット>
1.使ってて、無茶苦茶楽しい。
2.スケジュール管理が機能的。
3.タスク管理が感覚的にできる。(僕は「Remember the milk」を活用している)
4.パソコンとの同期が素晴らしい。
5.RSSが活用できる。

<デメリット>
1.楽しすぎて、疲れるくらい使ってしまう。(目・肩がガタガタ(笑))
2.仕事で使ってても、遊んでいるようにしか見えない。
3.ゲーム等の「時間つぶし」も快適に楽しくやれてしまう。(Twitterも微妙だよ)
4.僕は指が太いんで、インプット間違いが結構多くなってしまう。

要すれば、「操作性が無茶苦茶楽しい」「PCとの同期が無理なくできている」という点が、「iPhoneの強み」なんだろうな。
見方を変えると、「携帯電話としてはどうよ」っていうのはあるんだけどね。(色んな事情で僕はdocomoと併用してるんだけど、携帯電話としてはdocomoの利用度が圧倒的)
むしろモバイルPCとして位置づけた方が「iPhone」についてはいいんじゃないか、と。
「メール」「サイトの閲覧」を中心に考えるなら、安めのモバイルPCより、断然iPhoneである。
(長い文章を打ったり、企画書作ったりするのには、ちょっと小さすぎるかな))

本書はその「iPhone」を使った仕事術を紹介した作品。
「3GS」発売前の出版(08年10月)なんで、情報としてはやや古い部分はあるんだけど、基本的な考え方・使い方は変わっていない。
作者も「iPhone」を使うことによる「スケジュール管理」「タスク管理」の変革を論じているが、全くその通りなんだよね。
勿論、基本的な考え方は別に「iPhone」が出てきたからってわけじゃないんだけど、その「考え方」を効率的に無理なく実現できるツールとして「iPhone」は優れているのである。
本書と、先日読んだ「仕事するのにオフィスはいらない」で紹介されてたアプリ、どんどこダウンロードしてしまいました(笑。大半は「無料」なんだけどね)。

まあまだ最終評価を下すには、もうちょっと使い込んでみる必要はあると思うけど、現状では「ここ数年買った『おもちゃ』の中では群を抜いて面白い上、役にも立つ」ってのが僕の評価。

「眼精疲労」に気をつけながら、しばらく使い込んでみようと思います。

2009/7/29

これまた、今更ながら・・・  

既に第二作が公開されていて、ヒットもしているようだが・・・。

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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序

TVシリーズはあまり観てなかったので、どこが変わってるのかは分かんないけど、それを除いてもナカナカの水準の作品だということは分かる。
「分かる」んだけど、40男が今更見て「どーのこーの」いうモンでもないかなぁ。
(そこら辺が宮崎アニメとの差でもある)
自閉症気味の主人公は「アムロくん」で十分ですワ(笑)。

続編は、今のところは「いいかな」と思っています。

2009/7/28

勝間和代現象を読み解く  

・「勝間和代現象を読み解く」
著者:日垣隆
出版:大和書房

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<そのテーマが最も「旬」であるうちに本を読者に届けたい>(p.93)

という狙いで出版された本。
100ページ足らずの内容で、同時期に「<北朝鮮>はなぜ嫌われるのか」が出版されている。

「『勝間和代』と『北朝鮮』が同列かぁ」
ってのは何とも言えないけど(笑)、<緊急出版>って本の多くが「便乗商法」なことを考えると、本書のスタンスは「批判」「評価」がバランスよく取られていて、その手の「胡散臭さ」はなかった。
まあこの作者、かなりしっかりした書き手だからね。

この薄さだから、内容はほぼ目次に表れている。

1.ノウハウは極端であるほど使える
2.すべての人に好かれなくていい
3.世の中を変えたい!長時間労働はやめようという主張
4.生き残る人、消えていく人
5.ビジネス書ブームはなぜ起きたのか?
6.人に雇われず、人を雇わない生き方
7.自己啓発書は新興宗教的である
8.大不況時代ー個人サバイバルへの関心
9.英語は未前提に必要なのか?
10.生活まで効率化するなよ
11.共働きは本当に良いことなのか?
12.あなたはカツマー?それとも嫌・勝間?

作者のスタンスは、基本的には勝間氏の主張の正当性を評価しながら、いつくかの点(「7」「10」「11」あたりかな)で留保を点けるってところだろうか。
「共働き」の評価なんかは結構突っ込んでいる感じもあって、必ずしも同意できないものの、作者の「硬派」ぶりが窺えて面白い。
「自転車」に関しては、僕も同感です。(幼児を持つ身にとっては、自転車って、結構「危険」な乗り物なんだよ)

まあ所詮は「便乗商法」ってとられちゃうのかもしんないけど(笑)、現時点での「勝間和代」分析においてはバランスがとれたものなのではないかと。
あとはビジネスウーマンあたりからの論(分析的でもファン的でも)が読めると面白いかな。

2009/7/28

「仕組み」思考術  

・「『仕組み』思考術 『スキル』『資産』『自信』が自動蓄積する行動原則」
著者:泉正人
出版:アスコム

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「泉麻人」と誤認していた(笑)「『仕組み』仕事術」の作者の最新作。
前作が仕事を行う上での「スキル」的な部分にフォーカスしていたのに比べて、本作は「考え方」「スタンス」に関して論じた内容になっている。
「どっちがどう」ってよりも、相互補完的な作品かな。

「自己意識」
「学習主義」
「継続性(持続可能性)」

をキーワードとし、その実践のための具体的ノウハウとして、

「スピード」
「エンパワーメント(人に任せる)」
「モデリング」
「パターン化」
「トレンドに乗る」

という五つのテクニック(行動指針)を提示する・・・っていうのが基本的な内容。
ただそれぞれの項目を分析して論じるというよりは、そうした考え方や行動指針が、ビジネスの「仕組み化」「効率化」の中にどうやって活きて来るか。
ここらへんを過去に自分の体験をベースに語っている、って感じになっている。

まあここで挙げられている内容って言うのは、「驚くほど新しい」ってもんじゃないからね。
でもこういう風な形で語られると、ひょいと自分の気付きになったりする。
「仕事術」もそうだったけど、全体的な概念を手にして、自分自身のモチベーションにつなげるには、こういうスタイルの本はいいんじゃないかな。

この中で最も重要な概念は何か?
作者も言ってるけど、「自己意識」だと僕は思う。

<「すべては自分に原因があり、何が起こっても自らの責任ととらえ、自分の行動をコントロールしていく」>(P.29)

まあ一般的には「自己責任」と言われてる概念だけど、「自律した個人」の基本はココなんじゃないかと。
その重要性を改めて確認・・・ってのが、僕にとっての本書の「価値」だったかも。

2009/7/27

儒教と負け犬  

・「儒教と負け犬」
著者:酒井順子
出版:講談社

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何も「負け犬」調査のために、海外(韓国・中国)まで出掛けんでも・・・
とも思うけど(笑)、読み出したら結構一気に読んじゃった。
酒井順子氏の作品は、時々細道に入り込みすぎててついて行けなくなることもあるんだけど、自分自身を見つめると言うスタンスもある「負け犬」路線は、さすがに読ませてくれる。

<本書は、儒教の残滓が東アジア儒教圏の三国に晩婚化と少子化とをもたらしたのではないか、という私の仮説に基づいて書いたものです。>(P.229)

そして環境の中で根付いた儒教的感覚と、教育や理念の中から獲得した平等主義的感覚とのギャップが、この三国で「負け犬」を増やしているのでは・・・というのが作者の洞察である。

まあこの理論的な部分は、それはそれで面白いんだけど、本書の読みどころは、やっぱりソウル・上海の「負け犬」事情。
「負け犬」は、ソウルでは「老処女」、上海では「余女」ってのも面白いし、同質の部分以上に差異の部分が読んでて面白い。

個人的には、
対談のところでは、「上海に生まれなくて良かった」、
アンケート分析のところでは、「上海女性の感覚が一番フィットする」
って矛盾がナカナカ面白かった。
まあ料理を全部請け負うのは、やっぱり「ちょっと無理」なんだけどね(笑)。

作者同様、読み終えると、
「日本の『負け犬』あちょっと危なっかしいナァ」
と僕も思った。
でも僕なんかが思っても、それは「余計なお世話」って気も(笑)。
少し遠くから、
「頑張れ〜」
コレが正解かな?

2009/7/26

2011年新聞・テレビ消滅  

・「2011年新聞・テレビ消滅」
著者:佐々木俊尚
出版:文春新書

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マスメディアの動向には興味があるんで「題名買い」したんだけど、気付いたら「佐々木俊尚」氏の作品。
このペースでの新作発表は「ノマドワーキング」のおかげ?(笑)

本書では、アメリカの現状を踏まえつつ、2011年には現在のような「マスメディア」としての「新聞」「テレビ」のビジネスモデルは崩壊するだろうと論じている。
ベースになるのは「アメリカの現状」なので、それなりに現実感はあるものの、「なんもかも同じようになるとは限らんだろう」と思わなくもない。
最近読んだ本でも、「新世紀メディア論」では「新聞」の生き残り可能性が語られていたし(但し「雑誌」は×)、「ウェブはバカと暇人のもの」ではコンテンツとしての「テレビ」を再評価していた。
本書を含め、いずれも納得感があるんだよね、ホント(笑)。

ポイントは「ビジネス」かな?
現在の流れを考えると、「マスメディア」が今のままのビジネスモデルを堅持していくことは、たしかに難しいと思うし、その傾向はマスコミ各社の決算に既に表れている。
「コンテンツ」については、やはりプロとしての価値があると思うのだが、流通まで含めた現在のビジネスモデルは、やはり綻び始めているのだろう。
そうなると今のような「資金量」はこのビジネスに入って来ないことになる。
そうなったときに「コンテンツ」のレベルがどうなるか?
そこが気になる。
「ブログ」や「ネット」には、残念ながら、個人的にはそこまでの水準が(今のところ)期待できないと思うんだけどナァ。
まあここら辺は試行錯誤しながら新しいビジネスモデルのあり方が模索されるのかもしれない。
一時的にはレベル低下もありえる・・・ってとこかね。

もう一点気になったのは「情報格差」。
「マスメディア」の衰退は、情報にアクセスするには能動的であることを大衆にもとめることになる。
でもここに「能動的」である層って、セグメントされるよね?
そうなると自ずと「情報」に対するスタンスや情報スキルで「格差」が生じてくるのでは、と。
もっとも「情報」のオープン性は高まっているから、ここは「自助努力の範疇」とも言えるかもしれないけど、「情報操作」や「煽動」の可能性を考えると・・・。
「情報リテラシーを、情報に対して『受動的』である層に対しても、どうやって高めてもらうのか」
「教育」の話かもしれないけど、「マスメディア」の崩壊の向こうには、そんな課題があるように思うんだけどな。

2009/7/25

iPhone 買っちゃいました  雑感

これが、思ってた以上に、面白いし、使える。
当分はまりそう。

2009/7/24

「係長」山口瞳の処世術  

・「『係長』山口瞳の処世術」
著者:小玉武
出版:筑摩書房

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前作「『洋酒天国』とその時代」で、「洋酒天国」を舞台として、初代編集長・開高健、2代目編集長・山口瞳を核とする人間模様を紹介してくれた作者が、今度は「サラリーマン」としての「山口瞳」に迫った作品。

・・・なんだけど、ちょっと事前のイメージとは違和感があった。
僕としてはもっと「山口瞳」のサラリーマンとして、管理職としてのエピソードや、「山口瞳」のサラリーマン論の分析みたいなのを期待してたんだけど、(勿論、それはそれであるんだけど)作者の筆は途中で「会社組織論」「ビジネスマン論」に流れちゃうんだよね。
そこには「山口瞳がサラリーマンをしてた時代と比べて」って視点は確かにあるものの、「山口瞳」個人を深く追求していく、というのとはチョイと違う。
むしろそこには作者自身の経験に裏打ちされた「現代批判」の色彩の方が強いように感じた。
まあその部分が「面白くない」とか、「的を外してる」って訳じゃないんだけど、事前の期待とは違う方向での展開だったんで、「おや?」って感じだったんだよ。
それはそれで興味深くはあったんだけどね。

それにしても引用されている山口瞳の文章や発言を読むと、「深いなぁ」と改めて痛感させられた。

<「会社の仕事というものはね、どうも勘違いしがちなんだけれど、まず、八十パーセントが雑用なんですね。雑用を仕事と思わないことが多いが、仕事ならどんな些細なこともおろそかにできないということなんでね。(後略)」>(P.141)

<「そうだな。仕事というのはね、言われたことをやるのは当たり前。言われなくても必要だと思ったことは、率先してミスしないようにやるものなんだナ」>(P.141)

長いから全部は引用しないけど、成人式の日に発表された有名な「人生仮免許」なんか改めて読むと(P.12〜13)、「参ったなぁ」って感じだ。

<ところで、かく言う私自身であるが、実は、いまだに、仮免許がとれないのだ。諸君!この人生、大変なんだ。>(P.13)

いやはや、日ごろの飲みっぷりを考えると、僕なんか「未だ仮免前」なんじゃないかと・・・。

本書も確かに面白いんだけど、やっぱり「山口瞳」自身の作品を読む方が、「深い」。
最近、復刊された「世相講談」、買っちゃおうかなぁ・・・。

2009/7/23

仕事するのにオフィスはいらない  

・「仕事するのにオフィスはいらない ノマドワーキングのすすめ」
著者:佐々木俊尚
出版:光文社新書

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少し前に電機業界を中心に「自分のデスクは持たない」って仕事の仕方が評判になってたけど、これは「オフィス」すらも不要とする働き方について語った作品。
いずえも「IT化」がキーになるんだけど、「夢物語」と片付けられないほどにIT技術やツールが進歩しているのは事実のようだ。
・スマートフォン
・クラウド
・ブロードバンド
ここ数年で劇的に進化したこうしたIT環境が「ノマドワーキング」を支えている。

まあ正直言うと、今の会社で、本書が主張するような「ノマドワーキング」が実現するには大きなハードルがある。

「業務のベースが『紙』依存である」
「個人情報の取扱が多い」(もっとも本書で指摘されてるように、情報をサーバー管理する方が漏えいリスクは低いとは言える)
「会社のシステムがイントラ系である」
等々。

加えて、

「業務がIT管理できるほど標準化されているエリアが狭い」。

後者は「営業会社」には不可避な側面もあるものの、それにしてもココらへんはまだまだ手を入れる部分が多いと思う。
逆に言えば、それだけ効率化や生産性を向上する余地がある、ってことでもあるんだけどね。

従って本書で紹介されているスキルがそのまま自分の仕事に使えるわけではない。
それでも「隙間時間」の使い方や、「情報収集」の効率化、「業務の進捗管理手法」の高度化等々、参考になる点も少なからずある。
照会されたITスキルのうち、何個かは使ってみて、活用の余地あるようなら・・・
・・・って、結局は「iPhone」が買いたかっただけかも(笑)。
色々検討してたけど、最後の一押しは本書がしてくれたような気がするよ。
「携帯電話」ではなく、「携帯PC」として、「iPhone」を使ってみようという気になっております。

それがどれだけ個人の生産性向上に資するか。

それはまあ、「やってみて」ということで。

さて、本書で論じられている「ノマドワーキング」が今後の社会の主流足りえるか?
支える技術・環境があるだけに、可能性がないわけではない。
しかしながらそうした働き方をする人には高い「自律性」が求められるだけに、なかなか難しいんじゃないかね。(本書では「アテンションコントロール」として論じている)
本書で紹介されている先駆者のうち、日本人の多くが「独身」ってのも気になるところだね。
所詮「ハードワーク」でしか「ノマドワーキング」は支えられないってことかもしれない。

でも米国の例ではワークライフバランスを実現したようなケースも紹介されているから、「可能性」は信じてもいいんじゃないかと思う。
少なくともある種の層はそういうライフスタイルに移行していくのは自然なんだろう。

そこに自分が含まれてるかどうかは、結構疑問だけどね(笑)。



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