2009/4/27

鷺と雪  

著者:北村薫
出版:文藝春秋
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戦前の上流社会を舞台とした「ベッキー」シリーズの最新刊。
どうもこれで「最終巻」ともなるそうな・・・。

時代は日に日に翳りを見せており、物語は昭和11年2月26日、「226」事件へと収斂していく。
「そういう展開じゃないかなぁ」
と何となく感じてたんだけど、やはりこうなるんだよね。
「226」事件。
良くも悪くも、ロマンティシズムを掻き立てる「何か」があるんだよな。

もっとも作者の視線には冷静な部分もあって、最終話ではベッキーさんと軍人が語り合うシーンがあって、その中で「皇道派」と「統制派」のせめぎ合いや、それを踏まえての大きな謀略(の可能性)に関して言及されている。
正直言って、僕なんかコッチのほうが興味があるんだけど(笑)、まあ「女学生」の物語としてはこういう終わり方(なかなかロマンチック。「え、そうなん?」って感じもあるが)が妥当なんでしょうな。

「もっと続けて欲しいなぁ」
とは思うんだけど、さすがにこうなると難しいかな(絵図が大きくなりすぎる)。
いっそ戦後に飛んじゃって・・・ってのは「アリ」だと思うんだが、如何なモンでしょう?



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