2008/11/25

クルマは家電量販店で買え!  

・「クルマは家電量販店で買え! 価格と生活の経済学」
著者:吉本佳生
出版:ダイヤモンド社
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「取引コスト」という概念から、日常生活における取引の経済学的側面を論じた快作「スタバではグランデを買え!」の著者の続編。

<裁定の考え方を中心にして、身近な商品やサービスの価格について説明しようと試みたのが、『スタバではグランデを買え!』と本書です。
金融の世界ではさほど気にしなくてもいい取引コストですが、生活の中の買い物では重要な意味を持ちますから、「取引コスト」にウエイトを置いて書いたのが『スタバではグランデを買え!』で、それよりも「裁定」にウエイトを置いて書いたのが、本書となります。>(おわりに P.280)

と言うことで、本書でも第一章で「取引コスト」の「復習」があるんだけど、メインは「裁定」。
その内容が「大学の授業料」や「taspo」、更には「排出権取引」にまで広がり、社会的な提言にまで及んでるあたりが、本書の面白みだろう。
前作も興味深い作品であったが、本書のほうがより刺激的な内容だと思う。

<2009年4月から数年名、大学教員を辞めて、本の執筆に専念するつもりです。>(P.11)

なんて書いてるけど、「大学の授業料」のところで書いてるようなことを主張して、大学に居られなくなっちゃったんじゃないかね(笑)。
(かなり説得力のある話だったけど)

本書では僕が勤めている会社の業界に触れている部分もあって、かなり辛辣な批判をされている。
個人的には「一理あるな」っていうのが感想。(会社には別の言い分があるかも)
「縮小する市場での競争」とか、「シェアと値下げ」の話なんかは、現在の業界を考える上でも参考になる話だった。

そういう意味で、「社会的提言」という面からも、「自分自身の仕事」という面からも、参考になるところの少なくない一冊だったね。
読み物としても面白いヨ。



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