2008/11/18

合衆国再生  

・「合衆国再生 大いなる希望を抱いて」
著者:バラク・オバマ 訳:棚橋志行
出版:ダイヤモンド社
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個人的な「オバマ・ブーム」の締め括りとして、コレ。
「自伝」とどっちにしようかと思ったんだけど、こっちのほうが最近作になるし、まあ「大統領選出馬」を念頭に置いた作品にもなっているだろうという「読み」もあって、こちらを選ばせてもらった。

「合衆国再生」とあるから、施策を論じた本かと思いきや、確かにそういう内容ではあるものの、印象に残るのは具体的な施策よりも、それを打ち出すに至るオバマ自身の経験や考え方、こっちが面白かった。
オバマに関しては、
「イメージや理想論が先行してて、具体的な施策の中身がない」
という批判がされているけど、確かに本書を読む限りはその批判にも一理ある(笑)。
一理あるんだけど、直接合衆国内政に関わりのない身としては、語られるエピソードの数々や、掲げようとする理想は面白く、興味深いものがあった。

「融和」と「対話」

まあ簡潔に言えば、そういう話。
そしてそういうところが彼が大統領に選ばれた大きなポイントでもあるんだろう。(実際、上院議員としての活動も、「民主党」と「共和党」の架け橋になるような動きが多かったようだ)
それだけアメリカにおける社会の断裂に厳しいものがあるということでもある。

こういう本を本人がどこまで書いてるのかは知らんけど(笑)、それにしても「質の高さ」には驚かされる。
論の進め方から文章まで、いやぁ、日本の政治家じゃなかなかこうはイカンだろう。
オバマの演説の上手さというのは定評があるけど、その「分かりやすさ」の一方で、こうした知性の裏づけがある。
「バラク・オバマ」の奥深さが確認できる内容でもあった。
日本の政治家はよく「庶民は」とか「国民は」とか言うけど、より具体的な人物像を(時には個人名を挙げながら)描き出し、選挙民の「意見」を強く印象付ける手法なんか、ホント見習って欲しいなぁ。

オバマの手腕が未知数なのは確か。
でも「共和党からも閣僚を選ぶ」と表明したあたり、「融和」と「対話」をメインテーマとしているオバマの姿勢が出ていることは見て取れる。
そこら辺が国際政治にどう出てくるのか。
日本にとって興味深いのはそこら辺ですな。

2008/11/17

休暇明け・・・参った、参った。  雑感

「勤続満20年」記念休暇が終了し、2週間弱振りに出社。
いやぁ、ボケボケのところに、結構ヘビーな話が降りかかって来て、一気にヘトヘトになってしまった・・・。
半分は自分に責任があるんだから、仕方ないんだけどねぇ。

明日もチョイとヘビーな仕事のお時間が続きそう。
やれやれ。

2008/11/16

My Wife's Birthday  雑感

昨日は妻の誕生日。

誕生日プレゼントはグアムで贈ってあったので(子どものオムツなんかを入れるバッグ。なんとヴィトン製(笑))、昨日は「時間」をプレゼント。
午後からネイルサロンに行ってもらい、僕は息子と娘と留守番をした。
少し前だと妻が不在の間、二人の子どもの面倒を見るのは、ものすご〜く大変だったんだけど、大分楽になった感じがする。
二人とも成長してるのかな?
(ま、もっともDVDを見せてたから大人しくしてたってのもあるかも(笑))

夜は僕が料理・・・って訳は当然なくて、近くの店で買ってきたお惣菜(ピザ、生ハム等)とケーキで、ささやかなパーティ。
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サラダは妻が用意してくれたので、何だか主役に色々働いてもらっちゃったりしたんだけど、少しは楽しんでもらえたかな?

HAPPY BIRTHDAY!

2008/11/14

「アメリカ人の半分は〜」、「見えないアメリカ」  

・「アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない」
著者:町山智浩
出版:Bunshun Paperbacks
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・「見えないアメリカ 保守とリベラルのあいだ」
著者:渡辺将人
出版:講談社現代新書
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何やらアメリカ大統領選の影響で、こんな本を立て続けに・・・。
いくら影響は大きい立ったて、自分の国のことじゃないのにね(笑)。
まあでも、「現代アメリカ」を感じる上においては結構面白い本2冊じゃないかと思う。(別に狙ったわけじゃないんだけど。)

「アメリカ人の半分は〜」はアメリカ在住の映画評論家・町山智浩氏が、ここ数年の間に見聞きしたアメリカの政治状況・事件・スキャンダル等について紹介した本。
「評論家」ではあるけど、作品としては「評論」よりは「紹介」の側面が強い作品だろう。
ただそれだけにアメリカの「今」が生々しく読み取れる作品になっている。
とは言っても作者のスタンスは、かなりのリベラル寄り。
その視点から選ばれる事象は、根本のところで「ブッシュ批判」の色彩が強いので、そういう意味では「中立的」な作品ではないだろう。
ただ「オバマ大統領」が登場するに当たって、「ブッシュ」がアメリカにもたらしたものが如何に大きいかついては触れることが出来る。
辛辣な文調には好き嫌いがあるかもしんないけど、「楽しく読ませてくれる」という点では、個人的にはOKかな。

「見えないアメリカ」は、「アメリカ人の半分はニューヨークを知らない」というアメリカ人の中での様々な切り口での階層がどのようにあるのかについて論じた本。
作者は民主党議員の事務所や、ヒラリーの選挙事務所にも勤めたことがあり、そこでの仕事や選挙活動の実体験から、アメリカの複雑かつ多様な「階層」について紹介してくれている。
切り口としては「『保守』と『リベラル』」「都市」「南部」「信仰」「メディア」「自由主義」。
アメリカ合衆国の政治状況に対する基本知識を必要とする部分もあって、「読みやすい」って作品ではないけど、複雑で多様に、しかも重なり合いながらも対立と融和が鬩ぎ合うアメリカの政治勢力や階層のことなんかが具体的に語られていて、これまた興味が尽きない。
「ニューヨークやロスがアメリカなんじゃない」
「アメリカ人ってぇのは非常に信仰心が厚い」
「人種差別・偏見の根は深い」
等々、断片的なアメリカの多様性や複雑さに関する知識・イメージは持ってるんだけど、こういう風に整理されると、
「へぇ」
って思うことも少なくなかった。
そういう意味でもホネのある本だと思う。

まあそれにしてもこういう本を読むと、
「アメリカってぇのは単純な国じゃないナァ」
と改めて思わされる。
そこにある多様性が、危機に陥った際の「バネ」にもなる。
オバマが登場した背景にはそういう意味もあるんじゃないだろうか。

ま、ナカナカ楽な途じゃないだろうけどね、オバマ新大統領も。

2008/11/12

スリーピング・ドール  

著者:ジェフリー・ディーヴァー 訳:池田真紀子
出版:文藝春秋
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南の島に行ったら、海辺のデッキチェアに寝転がって、分厚い翻訳モノの推理小説を読み耽る・・・
というシチュエーションにぴったりのジェフリー・ディーバーの最新作。
もっとも4歳児と1歳児の面倒を見てたら、とてもそんな優雅な時間の過ごし方は出来なくて、グアムにはただ持って帰ってきただけ。殆どは帰国してから読んだんだけどね(笑)

ライム・シリーズの「ウォッチメーカー」に登場した「人間嘘発見器」キャサリン・ダンスを主人公とした作品。
彼女が駆使する「キネシクス」という「容疑者や証人のボディランゲージや言葉遣いを観察し、分析する科学」技術は、「ウォッチメーカー」でも面白く使われていたから、スピンオフ作品が登場するのも不思議ではない。
なかなか魅力的な人物に仕上がってるしね、「キャサリン・ダンス」も。

しかしまあディーヴァー作品だからねぇ。
例によって「どんでん返し」が仕込まれているから、ストーリーを紹介したり、安易に感想を述べるのも「ルール違反」になりかねない。
個人的には
「『ウォッチメーカー』には劣るけど、水準以上の作品ではある」
ってとこかな?
恒例の「どんでん返し」も、不自然な感じにはなってないし。

訳者あとがきでは「新たなシリーズ」と書かれてるけど、ライム・シリーズとの「2本立て」になるのかな?
確かにシリーズ化するだけのネタは振ってあるような感じもあるけど。
それはそれで面白そうだけど、シリーズもの以外のディーヴァー作品も面白いからねぇ。
そういう意味じゃ、ちょっと複雑な気持ちがしないでもない。
ま、面白い話を読ませてくれたら、文句はないんだけどさ(笑)。


2008/11/11

帰国ボケ  雑感

グアムとは殆ど時差はない(1時間)ので、「時差ぼけ」は全くないんだけど、連日「最高気温30度」の毎日だったので、「気温ボケ」(笑)になってしまっていた。
具体的には薄着をしすぎて、一気に風邪気味に。
頭じゃ分かってるんだけどねぇ。

2008/11/9

無事帰国  雑感

まあ何とかウチまで辿り着きました。
旅行の様子は、写真の整理がついた後にでも、追々。

4歳児と1歳児を追い掛け回してた。

一言で言えば、そんな感想っす(笑)。

でも、やっぱ南の島はいいなぁ〜!!

2008/11/7

と思ったんだけど、一言。  雑感

グアムに来てる間にバラク・オバマが大統領に当選。

まあ街中から外れたところにいるからかもしれないけど、この歴史的な日にも周りはいたって平穏な感じである(笑)。

でもオバマの当選の弁、マケインの敗戦の弁、共に素晴らしいものだったね。(僕は小飼弾氏のブログで全訳を拝見)
日本とは政治環境も選挙制度も違うから、「日本でも」とは言いたくないんだけど、こうも立派なのを聞かされちゃうと(いや、読んだんだけど)、ねぇ・・・。

もちろんオバマのこれからは平坦なものではないだろうし、彼が日本に突きつける要求も厳しいものがあるのではないかという予感もする。
それでも彼がアメリカ大統領に当選したという事実そのものが、アメリカという国家のポテンシャリティを証明したということは言えるだろう。

まあでも「ブッシュのおかげ」ってぇのもあるよね(笑)。
彼の失政のおかげで20年ほど早まったんじゃないかね、非白人大統領の誕生は。

2008/11/6

ただいま勤続マン20年休暇中  雑感

グアムに来ております。

ホテルで一応PCは使えるんだけど、日常を忘れて遊びたいので(笑)、更新は帰国してからにします。
しばらくお待ちください。

2008/11/3

ペンギンもクジラも秒速2メートルで泳ぐ  

・「ペンギンもクジラも秒速2メートルで泳ぐ ハイテク海洋動物学への招待」
著者:佐藤克文
出版:光文社新書
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アルファブロガー小飼弾氏と、気鋭の生物学者・福岡伸一氏が「オススメ」していた本。
確か何かの賞も受賞してるんじゃないかと思う。
ハイテク機器「データロガー」を動物に装着することによって、海洋動物たちの海面下での行動を明らかにする「バイオロギングサイエンス」について、その概要と具体的な研究成果、更には研究現場の姿を描いた作品。
「ペンギン」「ウミガメ」好きの私には堪えられない一冊でありました(笑)。

何かこれだけ科学が進歩していると、動物の生態なんかは殆どが明らかになってるような気がするんだけど、海洋生物の海面下での生態ってぇのは分からないことがかなり多いらしい。
そういえば映画の「皇帝ペンギン」も、大半は陸上の姿を追ってたもんなぁ・・・。

で、そこに光明をもたらしつつあるのが、本書で紹介されている「バイオロギングサイエンス」というわけ。
IT技術の発達によって機器の小型化・高性能化が急速に進展し、次々と新発見が為され、従来の常識が覆されたりしているらしい。

この「バイオロギングサイエンス」。
IT機器を駆使するところから、「最先端」って感じがするんだけど、結構研究現場はアナログ。
実は本書の最大の読みどころは、この研究現場での研究員たちの悪戦苦闘振りにあると言ってもいいくらいだ。
しかしながらその「悪戦苦闘」の向こうには博物学的ロマンティシズムも覗えるところがあって、かつて「秘境探検」に憧れた向きには(運動音痴のクセに、僕はそうだった)グイグイと惹かれるところがあったりする。
データロガーを装着するために、2、3人がかりでペンギンの頭に袋を被せて麻酔をかがせる・・・なんてあたり、ワクワクするのは僕だけ?(笑)

作者は本書のテーマを次のように掲げる。

<「求む男女。ケータイ圏外。わずかな報酬。極貧。失敗の日々。絶えざるプレッシャー。就職の保証なし。ただし、成功の暁には、知的興奮を得る」>(P.281)

まあ、元ネタとなった探険家シャックルトンの求人広告、
<「求む男子。至難の旅。わずかな報酬。極寒。暗黒の長い日々。絶えざる危険。生還の保証なし。ただし、成功の暁には、名誉と賞賛を得る」>(P.279)
には及ばないまでも、結構そそられるもんがあると思うんだけど、どうかね?
まあ何つっても、この歳になって、こんな世界に飛び込めるわけもないんだけどね(笑)。

それはともかく、明らかになるペンギンやウミガメたちの海面下での姿なんかも興味深く、かなり楽しめる作品であるのは確か。
冒険物好きには特にオススメです(笑)。



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