2008/9/30

勝間和代の日本を変えよう  

・「勝間和代の日本を変えよう Lifehacking Japan」
著者:勝間和代
出版:毎日新聞社
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以前の毎日新聞のサイトで読んで感銘を(衝撃を(笑))受けた西原理恵子氏との対談を収録した勝間和代氏の新作。

<勝間 (前略)共働き家庭で、私たち女性がパートナーから言われていやな言葉って分かりますか?
(中略)
「手伝ってあげようか」っていう。
西原 ああ
勝間 分かりますよね?
(司会) えーと、それはやっぱりプライドが傷つくとか・・・。
勝間 違います!
西原 もともとお前の仕事じゃコラ、ということよ(笑)。>(P.75〜76)

僕の周りの共働きの女性からは激しく賛同の声が上がってたナァ。
ついでに専業主婦の妻からも・・・(笑)。

本書は勝間氏が「若者層の未来」「男女共同参画」「ポスト資本主義」について考え、提言した作品になる。
西原理恵子氏の対談のほか、フリーター・ニートに関しての雨宮処凛氏との対談も収録されていて、なかなか中身のアル、力のこもった作品だと思う。
イメージ的に勝間氏には「投資をすすめる」「個人の能力の伸張・活用を主張し、そのノウハウを教える」というところから、「自由主義者」的なトコがあるかもしんないけど、もともとはワーキングマザーを支援するサイト運営から名前が広がった人だからね。
こういう「社会変革」に対する志向は最初っからあったんだよな。
そういう意味では、本書を山田真哉氏は「勝間本の最高傑作」と評してるけど、確かにそう(あるいは「その始まり」)と言ってもいいんじゃないかと思う。
(勿論、勝間氏自身は以前から「ワークライフバランスがライフテーマ」と言っていて、どの作品にもその姿勢は一貫してたんだけどね。ただ本書はそこんところを「ど真ん中ストレート」で突っ込んでるんで、印象が強いんだよ)

本書で勝間氏が以下の15の提言を行っている。(P.257〜265)

1.一人でも多くの人が投票しましょう。
2.政府の情報公開と数値目標をもっと充実させましょう
3.終身雇用を考えなおし、柔軟な雇用体制をもっと検討しましょう。
4.家族制作費の対GDP比率を現状の0.7%から1.4%に倍増させましょう。
5.家族省を創設し、縦割りになってる家族施策を統括しましょう。
6.総労働時間を規制し、ワークシェアリングを導入しましょう。
7.女性に対する統計的差別を撤廃しましょう。
8.税制において、配偶者控除の金額を引き下げ、子どもの扶養控除の金額を引き上げましょう。
9.保育園の待機児童ゼロを目指しましょう。
10.非嫡出子と嫡出子の差別を撤廃しましょう。
11.パパ・クオータ制を導入しましょう。
12.正規雇用と非正規雇用の均等待遇を実現しましょう。
13.最低賃金の引き上げを図りましょう。
14.もっと予算を使うことで公教育を充実させましょう。
15.個人も収入の5%以上を寄付に、5%以上の時間を社会貢献に充てましょう。

・・・何か、選挙公約みたい。
まさか・・・(笑)。

大筋反対ではないけど、僕自身とは優先順位付けが違う感じがするところもある。(例えば「5」とか「15」とかね)
ただ勝間氏がこういう声を上げて、その実現に向けて動こうとしているのは、良くわかる。
どうも本書はその「始まり」のようだ。
今後がちょっと面白そうだな(って、単に面白がってるようじゃいかんか(笑))。

2008/9/29

暴走する資本主義  

著者:ロバート・B・ライシュ 訳:雨宮寛、今井章子
出版:東洋経済新報社
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「フラット化する世界」とか「富の未来」とか、こういう「現代」を大づかみにしながら「未来」を透写しようとする作品と言うのは、ツボにはまると物凄く面白い。
ここ最近読んだ本の中では、本書は群を抜いて面白い作品だった。

<過去数十年の間、資本主義は私たちから市民としての力を奪い、もっぱら消費者や投資家としての力を強化することに向けられてきたということである。>(P.7)
<つまり厄介なことに、私たちはほとんどみな二面性の持ち主なのだ。消費者や投資家としての私たちは有利な取引を望むが、市民としての私たちはその結果もたらされる社会的悪影響を懸念する。>(P.121)
<あなたも私も共犯者なのだ。私たちは消費者および投資家として世界を動かしており、市場は私たちの要求に対して、いつも驚くほど敏感に反応するようになった。しかし私たちのほとんどは二面性を持っており、市民としての私たちは相対的に力が衰えている。超資本主義は意気揚々だが、「民主的」資本主義は元気がない。>(P.136)

現代の資本主義が、何かしら「行き過ぎた」側面を持っているようには多くの人が感じているんじゃないかと思う。
作者はそれを1970年代以降、「消費者」「投資家」の力が強くなったことを背景として強化された資本主義=「超資本主義」と、相対的に弱くなった「市民」をベースにした「民主主義」の関係に求めている。
私たちは「消費者」「投資家」/「市民」という二面性を持っており、「超資本主義」の勃興も、「民主主義」の衰退も、この「二面性」の中から生じていると言うことを、本書では具体例を豊富に挙げながら論じている。

まあ本作はアメリカを中心に論じた作品になるので、「議会に対する猛烈なロビー活動」や「企業の寄付行為」等、日本にはちょっと当てはまらない例もあるんだけど、大筋の流れは「現代日本」にも合致するんじゃないかと感じた。
見方によっては、「民主主義」の土壌が欧米に比して弱体な日本においては、この「超資本主義」ってぇのは欧米以上の勢いで進行していると言ってもいいのかもしれない。

「ではどうしたらいいのか?」
に対して、作者は最終章で、
「政治の意思決定プロセスを巨大企業から市民に取り戻すこと」
「企業に与えられている人格を認めないこと」
の二点を挙げている。
具体的な施策ももられた、これはなかなかラディカルで困難な処方箋なんだと思うけど、確かに作者自身が挙げた問題の本質を撃つ方向性ではある。
どうやら作者はオバマ候補の政策立案者の一人らしいんだけど、オバマが大統領になったら、こんなラディカルな施策も現実化するんだろうか?

まあ何にせよ、まずは「現実を把握すること」。
この不透明で、ナにやら掴みどころがなく、それでいて不気味な「現代社会」「現代経済」を見るのに、一つの有効な視点を与えてくれる一冊だと思う。

2008/9/28

ポール・ニューマン、死去  雑感

もう「引退」を宣言してたし、それがなくても「第一線」は退いてた感じだったけど、こんな報に接すると、寂しい感じがするね。
「ハスラー」のヒリヒリするような演技も良かったけど、やっぱり「明日に向かって撃て」「スティング」の、どっか懐の深さを感じさせる役柄が、やっぱり記憶に残っている。

ご冥福を・・・。

2008/9/27

終日、家で子どもの相手。  雑感

息子の風邪は娘に移ったらしく、今朝から娘が発熱していたので、今日は何処にも出掛けずに、家で子どもたちと遊んでいた。
途中、妻が美容院に行ったので、結構長い時間、一人で相手してたナァ。(まあ娘がグズったので、DVD(ぼくはクマちゃん)に助けを求めたりしてたけど)

外食なんかしていると振り回される2人組だけど、家で遊んでる分には結構勝手に機嫌よくやってくれるので、助かるっちゃぁ助かる。
それなりに成長しとるんやな。

「ゆっくり読書」
・・・とはイカンけどね(笑)

2008/9/26

クラウドソーシング  

・「クラウドソーシング 世界の隠れた才能をあなたのビジネスに活かす方法」
著者:バリー・リバート、ジョン・スペクターほか
出版:英治出版
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<インターネット等を通じ、社外の不特定多数の人々に対してアウトソーシングを行うこと。知的生産力やコンテンツなどを、多数の人々から調達・集約し、事業性かを得ることを目的にしている。>(P.1)
・・・というのが「クラウドソーシング」。
僕の感覚だと、「ウィキペディア」や、LINUXのような「オープンソース」なんかがピンと来るかな?
本書ではそういう代表的なものだけでなく、「製品開発」「顧客サービス」「マーケティング」「コンテンツ開発」「資金調達」「マネジメント」といった幅広い分野で、「群集の英知」を活用した取組みが広がっていることを、具体的な例を挙げながら論じている。
何よりも本書の作成自体が、ネット上に立ち上げたコミュニティ(約4000名が関与しているらしい!)の力を借りて成立した「クラウドソーシング」の実例となっているところが面白い。

挙げられている実例を見ると、確かにこうした取組みに広がりがあり、確かな実績も挙げていることが実感できる。
「夢物語」ではないな、というのが感想だ。
ただ一方でこの途が、単に「ネットの力を借りて商売する」といった単純で平坦なものではないことも確認できる。
本書では「クラウドソーシング成功の8つのガイドライン」として、

@裏方に徹する。
A立ち入る時機を知る。
B本物のコミュニティをつくる。
C秘密をつくらない。
D「完璧」であることを忘れる。
E場をかき回す。
F感謝を示す。
G先を見据える。

ってポイントを挙げてるけど、これ自体のハードルが結構高いモンなぁ。
「片手間仕事」や「楽しよう」って感覚では到底成功はおぼつかないってことだね。

例えば「ATM」によって銀行の業務を顧客が行うようになったように、「仕事」という概念は現在大きく変容しつつある。
その中で確かに「群集の英知」を活用したビジネスと言うのが重要な位置づけになる可能性は、確かに少なくないのかもしれない。
ただそのためには新しい形でのスキルが必要とされている・・・そんな感じなんじゃないかなぁ。
「ネットを使えばどーにかなる」ってぇ話じゃないことは確かだ。

「世の中が変わりつつある」
その一つの側面を窺うには、結構面白い作品じゃないかと思うよ。

2008/9/25

「木婚式」・・・とか  雑感

日曜日は結婚5周年。
実は息子の誕生日の時にはスッカリこのことを忘れていて、妻からは冷たい視線を浴びたのだが(笑)、何か「アッという間」過ぎて、実感が・・・ネェ(言い訳、言い訳)。
何はともあれ、「お祝い」ということで、「ディナーは一日一組」という近所のイタリアン「LUCE」(ルーチェ)で日曜の夜に食事をした。
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しかし「5年」といっても、その大半は「子育て」に追いまくられてたようなもの。
食事の席でも二匹の怪獣は傍若無人振りを遺憾なく発揮してくれていた。
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ま、貸切状態なんで「気兼ねなく」ではあるんだけど、あんまり放置しすぎると、「器物破損」にまで行きかねないからね(笑)。
それはそれなりに、ヤッパリ疲れました。

こんな調子があと数年は続くんだろうナァ。
まあ一日一日をみんなが健康で笑いながら過ごして行ければと思っています。
今後ともよろしくね。
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2008/9/24

テレビじゃ言えない健康話のウソ  

著者:中原英臣
出版:文藝春秋
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テレビのコメンテーターでよく見かける作者による、「常識」と思われているような「健康話」を、最新の医学情報から検証した一冊。

・乳がん、肺がん、子宮体がん検診は効果がない。
・海外ではまったくやらない脳ドッグ。
・ポリープはすぐに手術しなくていい。
・日本人の休肝日は週二日ではなく一晩でOK。
・肝機能とお酒の飲みすぎは関係ない。
・中年女性の高コレステロールは心配ない。(帯より)
等々・・・。

「ほぉ」と思わされる話が少なくない。
個人的には「使い捨てコンタクトレンズに結構リスクがある」っていうのが「ギクッ」だったな。
やはりこれはレーシングを真面目に考えなきゃいけませんかねぇ、akamatsuさん(笑)。

個々の論述については「なるほど」と思わされたけど(医学的見地からどーなのかは知らんよ)、全体としてはもう少し丁寧に論を進めて欲しかった気もする。
「健康診断には限定的な意味しかない」と言ってるのに、がんの早期発見の話なんかでは「健康診断」をすすめてみたり、「医師の多さが検査や薬代等の医療費の増大を招いている」と言ってるのに、「医療崩壊」の話では研修医・看護師の問題に言及したり・・・。
作者自身の中ではおそらくチャンと整理されてるんだろうけど、ここら辺は読んでる側にも分かりやすいように全体像を示して欲しかったように思う。
(「健康診断」の話はおそらく「診断項目」の問題、「医師数」の話は「勤務医」と「開業医」等に区分した整理が必要なんだろう)

まあでも僕としてはなかなか面白く、参考になる本だったヨ。
さて、医者の娘の妻はどういう感想を持つのかな?

2008/9/23

パンダはいないけど。  雑感

今日は好天に誘われて、急遽「上野動物園」へ。
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「パンダ亡きあと、客足が激減」
ってニュースを聞いた覚えがあるんだけど、確かに入場券を買う列こそ短くなったものの、中は相変わらずの人出で渋滞気味って感じ。
まあでも息子・娘ともに、こっちがウンザリするくらい楽しんでたようだから、それはそれでいいけどね。

・・・って思ってたら、帰って息子が発熱!
ハシャぎ過ぎ?

2008/9/22

ビジネスマンのための「読書力」養成講座  

・「ビジネスマンのための『読書力』養成講座  小宮流 頭をよくする読書法」
著者:小宮一慶
出版:ディスカバー携書
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「ビジネスマンのための」シリーズ最新作。
「速読」じゃない「読書法」を薦めた本なんだけど、僕は「書評本」として読ませてもらった。
「面白本」を見つけたり、自分の読書の幅を広げるために、「書評」は色々目と通してるんだけど(新聞、雑誌、ブログも割りと登録している)、そういう意図で本書も購入したのだ。
まあ今更「読書法」をどーのこーのしても仕方ないかなとも思ったし(笑)。

本書で紹介されている本は、ビジネス本を中心として「60冊」。
そのうち読んだことがあるのが「12冊」。
・・・なんだけど、半分は小説や哲学書の類だ(笑)。
「ビジネス書」の方は大半は未読だね。
まあ「ビジネス本」「ビジネス書」を意識的に読み始めたのはこの1年くらいのことだから、これは仕方がないかな?
「読むに値する本がまだこんなにある」
そう思うと、結構ワクワクもする。
早速、Amazonで何冊か注文してみた。

そういう意味では、本書を読む目的は十分に果たせたんだけど、本書のテーマである「読書法」についても、ナカナカ面白く読ませてもらった。
作者が薦める読書法は以下の5段階に分かれている。

1.速読:求める情報を探すために、要点を素早く把握するための読み方
2.通読レベル1:最初から最後までふつうに読む読み方
3.通読レベル2:最初から最後まで、論点を整理し、考えながら読んでいく読み方
4.熟読:注や参考文献を参照しながら、きっちりと理解するために読む読み方
5.重読:生き方などに関する座右の書として、何度も繰り返し読む読み方

これらの段階にあわせ、具体的に本を紹介しながら「読み方」を論じたのが本書ということになる。

作者は「頭が良くなる読み方」として、「熟読」を重視してるんだけど、僕自身の「読書法」として、一番足りないのはそこら辺か、と。
どーりで頭がよくならないわけだ(笑)。
まあココまで来ちゃうと、自分の「読書スタイル」はかなり固まっちゃってて、今更新しい読み方を導入するってぇのも抵抗感があるんだけど、少し意識してみてもいいかな、とは思わされた。

ま、ちょっとは頭がよくなりたいからね(笑)。

2008/9/22

とうとう・・・  雑感

3タテ喰らって、ついに「0差」。
一時期、確か10ゲーム以上あったよなぁ。
ナニやってんだか・・・。



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