2008/6/30

出逢いの大学  

・「出逢いの大学 普通のサラリーマンが黄金人脈を作る法則」
著者:千葉智之
出版:東洋経済新聞社
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今日から異動先の職場に出勤。
「新しい人たちと人脈作りをやんなきゃな」
と言う訳で、本書を購入してみた(笑)。

でもコレって20代、遅くても30代向けの本だナァ。
今更、「異業種交流会」やら「パワーランチ会」やらにイソイソと出掛ける気になれないし、ましてやその主催者になるようなパワーはちょっと・・・。
そんなこと言ってるようじゃ、「黄金人脈はとても」ってことなんだろうけどね。

もっとも書いてあることには、今更ながら「気付き」になることも少なくなかった。

・本物の人脈作りにおいて「見返りを期待せずに与えること」は、もっとも重要な心構え
・本当にデキる人はすべての人から学ぶ姿勢をもっています。
・悪口はほめ言葉よりすごく速いスピードで本人に届くものです。
・チャンスはかならず人に乗ってやってくる
・新しい人たちと出逢うためには、昨日までと違うことをしなきゃだめなんです。
・「サラリーマンの人脈はとても狭い!」
・「情報は発信するところに集まってくる」
・相手によって態度を変えずに、みんなに対して「フェア・スタンス」で臨むことがベストな方法
・相手に見合ったおもり(バリュー)を乗せる(提供する)ことをつねに意識しなければならない
・場の空気を読んで、常識がある振る舞いをすることは本物の人脈を築くうえでの最低条件
・初めてのお誘いは100倍の価値がある
・人脈を広げるうえでは、絶対クイック・レスポンスをオススメします。
等々

ホントは人脈交流会のような「人と出逢うための仕組みづくり」が重要だと言うのが、最大のポイントなんだけど、こういうちょっとしたことでも「意識付け」をしておくと、大分違うんじゃないかなって気がする。

まあ今日から仕事上で逢う人は、今までとは一変しちゃうからね。
まずは上記のようなことを「心がけ」として、人間関係構築に努めますか。
・・・そのうち「パワーランチ会」なんか始めちゃったりして(笑)。

2008/6/29

明日から新しい職場。  雑感

月曜日・火曜日と新しい職場で引き継ぎを行い、そのまま赴任ということになる。

転居がない異動なんで、最後まで大した感慨もないままここまできちゃったんだけど、昨日、休日出勤して、誰もいない職場で書類整理をしてて、ようやくそれらしきものを感じることができた。
振り返ってみれば、この職場にいる間に、結婚して、二人子供を授かり、ついでに体重を十キロ以上落したんだからね(笑)。
仕事のほうでも、会社始まって以来の事態にも見舞われたりして、かなりドタバタした5年だったのは確か。

・・・と、片付いた机を見ながら、しばし想いにふけりました。
とは言え、泣いちゃったりはしないよ(笑)。
何てったって「500メートル」異動。
通勤ルートすら変わらないんだもん。

ま、気持ち新たに、明日から頑張りましょうかね。

2008/6/29

バランス、いいねぇ。  映画

今年の「父の日」のプレゼント(つっても、妻から贈られたんだが)は映画の前売り券が2枚だった。
いや、良く分かってらっしゃる(笑)。
これはそのうちの一作。
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  ザ・マジックアワー

三谷幸喜の監督作品は4作目になるけど、一作ごとに確実に「腕を上げてる」って実感がある。
本作なんか、脚本・配役・演出・美術なんかのバランスが抜群で、かなりの水準の出来になっていると思う。
勿論、コメディとしてのレベルも大したもの。
笑い通しの2時間半だった。

敢えて言うと、「バランスが良すぎる」ところかな?
これは和田誠作品にも通じるところなんだけど、あまりにもキッチリと作り込まれ過ぎてて、面白いんだけど、「贔屓」気分が今一つ盛り上がらないって言うか・・・。
ま、余計なことか(笑)。

「あて書き」が上手い三谷幸喜らしく、役者はみんな楽しそうにハマっている。
佐藤浩市のこういうノリってのも珍しいんじゃないかな。
西田敏行・寺島進あたりの達者ぶりも楽しいところ。

観て損がない映画であることは間違いないでしょう。

2008/6/28

マインドセット  

・「マインドセット ものを考える力」
著者:ジョン・ネビッツ 監訳:本田直之 訳:門田美鈴
出版:ダイヤモンド社
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「メガトレンド」を書いた未来予測学者(って肩書きなんだよね。ちょっと不思議(笑))による、「未来を予測するためのものの考え方(=マインドセット)」に関する論述と、いくつかの未来予測について収められた作品。
「未来予測」というと、何だか「占い師」みたいだが(笑)、作者の場合は膨大な現状分析をベースにしての「予測」であり、その情報を整理していく際の基本的な方向性が「マインドセット」としてまとめられている感じだ。

作者が掲げるマインドセットは、以下の11。
@変わらないものの方が多い。
A未来は現在に組み込まれている。
Bゲームのスコアに注目せよ。
C正しくある必要はないことを理解せよ。
D未来はジグソーパズルだ。
Eパレードの先を行きすぎるな。
F変わるか否かは利益次第である。
G物事は、常に予想より遅く起きる。
H結果を得るには、問題解決よりもチャンスを生かすべし。
I足し算は引き算の後で。
Jテクノロジーの生態を考える。
読んだだけじゃピンと来ないのや、普段よくいわれていることとは逆のこと(@とかGとかね)なんかもあるけど、作者の考えを読むと、
「なるほどね〜」
って思わされる。
要は「バランス」ってとこもあるけどね。

後半の予測は、
「視覚文化の進展」「国民国家から経済圏への転換」「中国の今後」「ヨーロッパの未来」「イノベーションの今後」
の五つについて論じ、それが前半の「マインドセット」とどうつながっているかを明らかにしている。
予測事態については「どーかなー」と思うのもあるけど(ヨーロッパについて非常に厳しく、アメリカ・中国には楽観的・・・とかね。ここら辺は06年に書かれた本のためかもしれないけど、視点を変えれば、「チベット」も「サブプライム」も「短期的問題」ということなのかもしれない。僕はもうちょっと重く見てるけど)、どういう点を見て、どういう考え方をベースに予想を立てているかがみえるようになっていて、これはこれで興味深い。

全体としては非常に面白くて参考になる本だと思う。
付随していくつか。

まず第一は作者の年齢。
ネビッツって、「1929年生まれ」なんだよね。
その年齢で、これだけの情報を分析し、そこから論理的な予測を立てる力が、いまだにこれだけシッカリとあることに驚かされる。
まあトフラーなんかを考えると、こういう総体的な思考展開をするのに馴染んだ世代ってのがあるかも知んないけど(良くも悪くも、現代はより専門分野的になっちゃってる気がする)、それにしても元気だよなぁ。

もう一つは監訳者の本田氏のまえがき。
リバレッジ・シリーズの作者だから期待はしてたんだけど、期待どおりと言うか、期待以上というか・・・。
乱暴に言えば、この「まえがき」を読めば本文は読まなくてもいいってレベルなんだよね(笑)。
勿論、細部やニュアンス、具体的な事象なんかは本文を読む必要があるんだけど、ポイント及び重要な視点はすべて「まえがき」で網羅されているといってもいいだろう。
「さすが」
と思うと共に、
「『まえがき』としてはどうよ」
といらぬことまで考えちゃう。
ま、「お急ぎの方は『まえがき』だけで」ってことかなぁ(笑)。
それで十分というのが恐ろしいところだ。
(それでも僕は本文を読むことをお薦めするけどね。読書の楽しみは、やっぱり本文のほうにあるよ)

2008/6/27

ヨコモレ通信  

著者:辛酸なめ子
出版:文春文庫PLUS
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My Wife's Choice.

作者が国内(主として首都圏)の色々なスポットに覆面潜入(ってほどのもんでもないけど)して、辛口評価をするという作品。
03年から05年の記事が収録されてるので、中には、
「はぁ、そういうのもあったかねぇ」
ってのも結構含まれたりする。
それはそれで面白いんだけど(ちゃんと「その後」に関するコメントもあるし)、やっぱりこういうのは「旬」のときに読んだほうが面白いんだろうな、とは思うよ。
TBSラジオのポッドキャスト「コラムの花道」で週に一回、「辛酸なめ子」のコーナーがあるんだけど、あれがまさに本作と同じノリで、かなり面白いモン。

作者の視点は「辛口」で「斜に構えて」はいるんだけど、「ぶっ飛び」ってほどではなくて、比較的共感できる幅には納まっている。
この辺りの加減が、まあでも読まれる理由でもあるんだろう。
個人的には、西原理恵子くらい行っちゃってもいいとも思うけどね。

ま、ある時期の「東京風俗」を振り返るには意味のある作品・・・ってトコかな?
どんな「意味」かは分らんけど(笑)。

2008/6/27

ミラ・ジョヴォヴィッチは綺麗なんだけど・・・  映画

「シリーズ第3作目」でヒットもしたようだけど、出来としては一番劣るんじゃないかと思うんだけどね。
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  バイオハザードV

前作から一転して、世界は荒廃し、砂漠化が進み、人心の荒廃も進んでいる・・・ってあたりは「マッドマックス」シリーズ。
一面を覆い尽くすカラスに襲われる・・・と来れば、ヒッチコックの「鳥」。
でもって、お約束の「化け物」との闘い。
ラストにはこのシリーズらしいスパイスも効いてはいるけど、全体としては「薄い」って感じかな。

もっともミラのプロモーション・ビデオと思って観れば、それはそれで一定の水準は満たしているとは思うけどね(笑)。

2008/6/26

飲み会続き  雑感

異動のシーズンになり、ここのところは飲み会続き。
月曜からズットだもんなぁ。

今日は予定していた会が流れて、とりあえずは休肝日。
昼間あいさつ回りで歩き疲れているというのもあって、とりあえずはノンビリさせてもらいます(笑)。

2008/6/25

「騙されない!」ための経済学  

・「『騙されない!』ための経済学 モリタク流・経済ニュースのウラ読み術」
著者:森永卓郎
出版:PHPビジネス新書
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色んな経済用語を解説しながら、その「意味」を論じ、新聞・ニュースを鵜呑みにしない「メディアリテラシー」の必要性を説いた一冊。
基本的な視点が、
「権力の側にいる者が、その他の無知な大衆から収奪する、これが資本主義の本質です。」
だからねぇ。
「小泉改革」やら「新自由主義」には厳しい言葉が投げつけられ、一種痛快。
それでいて、言ってることは結構マトモなんだけどね。

取り上げられる経済用語は、
日経平均株価、株価、バブル経済、会計情報、信用取引、FX、為替リスク、不動産価格、経済成長率、原油価格、新自由主義、構造改革、日銀、国際、利上げ・利下げ、地域間格差、所得格差、増税、経団連、年金問題、円高・円安、グローバル化、アメリカ経済、EU経済、中国経済、環境経営。
割とカバー範囲は広い。
気楽に読めて、タメになるってスタイルの本だと思うヨ。
言ってることが全て正しいとも思わないけど。

作者が大切だと主張しているのは「ちょっとの知識」と「庶民感覚」。
それは確かに「そうかなぁ」とは思うものの、さて「『庶民感覚』の『庶民』って、どういう定義なの?」って感じもしないでもない。
「格差」とまで言わなくても、個人の多様性を「庶民」って言葉は覆い隠しちゃうようなところがあるからね。(一番「庶民」って口にするのは政治家だと思うけど、何か胡散臭い(笑))
まあ、言いたいのは「常識を働かせろ」ってことなんだろうかね。
もっとも、その「常識」も・・・。
って言い出したら際限ないか(笑)。

ま、一読の価値はある本だと思います。

2008/6/25

ビジネスマンのための「解決力」養成講座  

・「ビジネスマンのための『解決力』養成講座」
著者:小宮一慶
出版:ディスカバー携書
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「『発見力』養成講座」「『数字力』養成講座」で「見る力」「見える力」の向上ノウハウを分かり易く教えてくれた作者による最新作。
「問題解決」のために、問題点を洗い出す論理的思考能力を向上させ、問題解決の手法やフレームワークを身に着けることで、「問題を解決する力」を向上させてくれる一冊。
前作・前々作同様、読みやすく、分かり易く、それでいて具体的なスキルが身につくような内容になっている。
ま、内容としては本作が一番「骨」があるかもしれないけどね。

本作では問題解決のための技・ツールが数多く紹介されている。
UDE、ロジカルツリー、ディシジョンツリー、プロコン・リスト、パート図、5P、4C、AIDMA、SWOT分析、PPM・・・等々
一部はかつて読んだことがあり、一部は初めて聞いたものであり・・・。
こうした「ツール」が問題解決をしてくれるわけではない。
しかしながらこうした「ツール」「技」を使うことで、問題点が炙り出しやすくなり、そのことによって解決策の導き出しが早く、効率的にできるようになる。
即ち「時間の節約」ができるようになるわけだ。
本書では具体例も挙げて「ツール」の使い方を教えてくれるのだが、「確かにネ」って感じはするよ。

ここで上げられた「ツール」「フレームワーク」の幾つかは、勝間和代氏の「7つのフレームワーク力」にも紹介されている。
ただ勝間氏の作品は個々の「ツール」の「使い方」よりも、それを使いこなすベースとなる思考法の鍛え方の方に比重があったように思う。
それに比べると本書の方が、より実践的な「ツール」の使い方を具体的に展開してくれているって印象だ。
そういう意味じゃ、「勝間氏の『フレームワーク力』を読んで、本書を読む」ってぇのが、一番効果的なのかな?
ま、ドッチも具体的だから、そんな順番気にしなくても得るものは必ずあるとは思うけどね(笑)。

2008/6/24

最後の授業  

・「最後の授業 ぼくの命があるうちに」
著者:ランディ・パウシュ、ジャフリー・ザスロー 訳:矢羽野薫
出版:ランダムハウス講談社
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小飼弾氏のブログで本書について、
「DVD付きのものを買うべき。そして本を読む前にDVDを観るべき」
旨が記されていた。
僕も全くそのとおりだと思う。
DVDを観る。
それから本書を読む。
この順番を間違えてはいけない。

DVDではランディ・パウシュという大学教授が「最後の授業」をする様子を見ることが出来る。
「最後の講義」というのはアメリカでは人気教授が「人生最後の機会」と仮定して特別講義をするというのがあるらしいんだけど、この大学教授は膵臓癌が転移して、「余命半年」と宣告されており(講義の時点で46歳の若さ。妻と3人の子持ち)、正に「最後の授業」なのだ。

と言っても講義の内容は(パウシュ自身が述べるように)「悲愴感」とは無縁である。
彼は自分自身の人生を振返りながら、「如何にして目標を達成してきたか」「壁を乗り越えるために、どのように取り組むべきか」等を、ユーモアたっぷりに講義してくれる。
そういう意味では内容的には「自己啓発セミナー」みたいな感じ?
でも押し付けがましくはなく、会場は何度も爆笑・苦笑・微笑に包まれ、一時間あまりはアレヨアレヨと言う間に進んで行く。
画面の中のパウシュ教授は全然「余命半年」って感じじゃなくて、活力に満ち溢れている感じ。
何せ、冒頭に達者な腕立て伏せを見せてくれるくらいだからね(しかも「片手」で!)。
そして講義は「プレゼンテーションの見本」のような内容。
いやホント、「パワーポイントってこうやって使うんだなぁ」って認識を新たにしちゃいました。

そして講義の最後。
その一言が胸をえぐる。
その瞬間に、この教授は僕にとって忘れられない人となった。

本のほうは講義の内容をフォローするとともに、その「続き」が記された内容になっている。
講義ではあまり深く語られなかった家族への想いが語られ、そのことが改めて胸に迫ってくる。
彼が記す「生きる智恵」と言うのは、それほど新し味があるもんじゃない。
「自分に夢を見る自由を与える」
「格好よくあるよりまじめであれ」
「不満を口にしない」
「他人の考えを気にしすぎない」
「チームワークの大切さを知る」
「人のいちばんいいところを見つける」
「何を言ったかではなく、何をやったかに注目する」
「決まり文句に学ぶ」
「相手の視点に立って発想する」
「『ありがとう』をつたえる」
等々。
ありきたりではある。
でも彼の口から語られたこれらの言葉は、彼の想いと共に読むものに伝わってくる。

本書の記された言葉を、パウシュ教授は「最後の授業」の最後に語った。

「この部屋のみなさんだけのためにはなしたのではありません。『僕の子どもたちのためなんです』」

37歳で結婚したパウシュ教授には5歳と3歳の息子、1歳の娘がおり、愛妻と共に彼らを残して逝かなければならないのだ。
僕が結婚したのが38歳で、今、3歳と1歳の子どもがいる。
これはこたえるよ。

今現在(2008年6月)、パウシュ教授は未だにご健在のようだ。
奇跡が起こり、彼が残される家族と共に、幸福な時間を一時でも長く過ごせることを祈りたい。



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