2008/5/1

雨天炎天、辺境・近境、うずまき猫のみつけかた  

・「雨天炎天」
・「辺境・近境」
・「うずまき猫のみつけかた」
著者:村上春樹
出版:新潮社
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僕は「村上春樹」の作品は、翻訳モノ以外は全て持っている。

「羊をめぐる冒険」に始まった僕と村上春樹の「蜜月」(勿論、僕の一方的な思い込みだけど(笑))は、「ねじまき鳥」あたりで終わりを迎えたんだけど、それでも「村上春樹」が僕にとって特別な作家であることは今に至るまで変わりはない。
従って、「村上春樹の新作」ということになれば、内容はどのようなものであれ、まずは購入するのが僕の方針になっている。

で、2月にこの3作品が発売されるのをAmazonで「見つけた」ときにも、迷わずショッピングカートに納めた。
丁度「ティファニーで朝食を」「ペット・サウンズ」という翻訳2作品が立て続けに出版された頃で、
「何だか村上春樹の新作がやたらと出るナァ。生活にでも困ってんのかな?でも嬉しい」
ってな気分だった。

しかし!
この3作品は「新装版」!!
以前出版された作品の装丁を変えて出版し直しただけであった。

Fuck a duck!!
(いや、これは誤用)

小説に比べてエッセイの方はあんまり「題名」なんか覚えてないから、気付かなかったんだよぅ(涙)。
Amazonから届いて、帯の
「村上春樹のロード・エッセイ3部作、新装版同時刊行!」
ってぇのを見たときは、やや呆然。
こんな商売するなんて、村上春樹、生活にでも困ってんのか!?
(ホント「新装」しただけで、あらためての「あとがき」みたいなもんも、な〜んもない。せめてそんなのでもあれば救われるのに)

しかしそのまま放置するのも何なんで、リビングに置いておいて、この数ヶ月でボチボチと読んできて、3冊を読み上げた。
その前はリビング用の本は嵐山光三郎の「とっておきの銀座」だったんで、銀ブラから、ギリシャ・トルコ、モンゴル、アメリカ横断等を経て、ボストン辺りのグダグダ生活まで付き合ったことになる。
読んでみれば、まあ面白いモンではあったね。「改めて」だけどさ。

3作品の中では「うずまき猫のみつけかた」の肩の力の抜け具合が一番良かったと思うんだけど、これって「ロード・エッセイ」って言っていいのかね?
何か、「売り」としてはチョット無理があるような気がするんだけど、結果的に乗っちゃった僕が言えるコッチャないか(笑)。

もし今までこの3作を読んだことがないなら、お薦めしてもいいと思う。
ただし「新装版」なんで、ご注意、ご注意。

2008/5/1

「先読み力」で人を動かす  

・「『先読み力』で人を動かす リーダーのためのプロアクティブ・マネジメント」
著者:村中剛志
出版:日本実業出版社
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これはナカナカ面白い本だった。
煎じ詰めれば、「転ばぬ先の杖」「最悪のケースを想定せよ」ってことなのかもしれないけど、「先読み力」や「プロアクティブ」って言葉には「前向き」「攻撃的」「積極的」なイメージがあって、「明るく」捉えることが出来る。
更にそれを実現するための手法が非常に具体的で、単なる「精神論」を説くだけじゃないところもイイ感じだ。

本書は「リーダー論」「マネジメント論」として書かれているが(「チーム・マネジメント」のとこなんかはその色が強い)、実際にはビジネスパーソン共通に求められる資質について論じていると言ってもいいんじゃないかと思う。
特に僕が勤めている会社なんかだと、「プロジェクトを進める」と言うよりは、「個々の客先については担当に相当割合で委任されている」って側面が強いので、個々の担当が当該客先についてはチームマネジメントをしながら対処しているような感じになっている。
それだけに「どうやって施策を実現するのか、シナリオを自分で持て」なんて言われることが多いのだが、まあ言ってみればこれが「先読み力」。
これを「いかにして獲得するか」を論じた本書は、担当者にとっても非常に役に立つんじゃないかね。
(とは言え、「予定」と「実績」を書いて分析していく「タイムマネジメント」なんかは、やろうと思うと結構面倒かも(笑)。
ちょっと似たようなことは僕はグーグルカレンダーでやってみてるんだけどね。
「3週間スケジュール」や「TOP5」なんかは、今も似たようなことをやってるけど、その「意味づけ」の部分が非常に参考になり、今後に考えさせられるものがあった。)

個々のタスクを進めていく中で「先読み」しながらアクションしていく習慣は、本書の手法を取り入れていくことで身についていくんじゃないかと思う。
ただ一方で大きな意味での「先読み」(例えば「中長期視点に立った施策立案」や「中長期視点でのマーケット戦略」)については本書では直接的に論じられていない。
勿論、タスクをキッチリと進めて行くことが出来なけりゃ、「中期的視点に立った戦略」も何もないんだけど、「先読み」というからにはここら辺まで視野に入れて欲しかったかな。
ま、あんまり欲をかくとポイントがズレちゃうか(笑)。
(本書の作者は30代。そーゆーとこも関係してるかな)

「リーダー論」「マネジメント論」としてよりは、自分を成長させる「タイムマネジメント論」として読むと面白くて得るところのある一冊だと思います。



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