2008/5/31

水はなんにも知らないよ  

著者:左巻建男
出版:ディスカバー携書
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「疑似科学入門」を読んだとき、
「水に『ありがとう』と言うと美しい結晶ができる」
「『ばかやろう』を見せた水は、かたちが崩れて、きたない結晶になるか、あるいは結晶にならない」
と言った「実験結果」(これが「疑似科学」なんだが)を、
「人間の70%は水で出来ているから、きたない言葉を使ってはいけない」
といった道徳の授業に小学校あたりで使われている例がある、との話が載っていた。
僕自身はそもそも「水の結晶」に関するそうした「疑似科学」が横行していること自体知らなかったんだけど、読んだときは「バカバカしいことをやるなぁ」と思ったもんだ。
ただ本書を読むと、どうもそれは「TOSS」というわが国最大の教育団体が関与していた「指導案」らしく(今は削除されてるらしい)、笑い飛ばして済ますわけには行かない状況にあったようだ。(実際、本書や「疑似科学入門」が書かれる動機のひとつになっている)

「疑似科学入門」が広く「疑似科学」について論じていたのに対し、本書は「水」に関する疑似科学・ニセ科学を検証した作品。
検証の対象となっているのは、先の「水の結晶」にはじまり、「波動水」「磁化水」「マイナスイオン水」「アルカリイオン水」「パイウォーター」等々・・・。
読み終えてみると、「水道水を飲んでりゃ間違いないってことか?」って気分になる(笑)本だった。(ミネラルウォーターや浄水器を否定してるわけじゃないけどね。ただ「目覚しい差」があるかどうかは・・・って感じだ)

「疑似科学」を考えるとき、「今の科学ではまだ解明できていないが・・・」って主張がある。「水ビジネス」でもそう主張する輩はいるようだ。
実際、今の科学には限界があるし、科学が進んでいく中で、解明されていくことがあるのは、今までの科学の歴史そのものと言ってもいい。
ただまあ、本書で上げられている例の場合は「科学的である」と言うことを売りにしている(換言すれば「目くらましにしている」)からね。それが「今の科学では・・・」って言っちゃったら、「じゃあなんでお前には分かるんだよ」ってことだよな。
更にそれが「ビジネス」と繋がっているとなると、なおさら・・・。

まあ「水」に関しては嗜好の個人差もあるし、地域によっては確かに「不味い」と思うところもあるから、「水道水が一番」と断言するのは問題だろう(作者もそんなことは言っていない)。
でも「水道水」以外の水を使うのなら、まずはその前に本書を一読した方がいいと思う。
それを踏まえた上で選択するのであれば、それをどーのこーの言う必要はないわね。

僕個人としては「ミネラルウォーター」と「浄水器(交換式)は今までどおりかな。
でも時々買ってた「アルカリイオン水」は止めようと思います(笑)。

2008/5/30

これも成長?  雑感

昨晩、帰宅したら、息子が独りで子ども雑誌を眺めていた。
妻と娘は入浴中。

「ただいま」
息子に声をかけたが、黙ったままで雑誌を眺めている。
いつもなら笑顔満面で飛びついてくるのに・・・。

で、近づいて色々尋ねたところ、どうも入浴前に我が儘を言って、妻に叱られたらしい。
で、拗ねている・・・というワケ。

いやぁ、嫌なことがあったら、泣くかわめくかだけだったんだけど、こういう反応も見せるようになったんだぁ・・・と(ブルーな息子には悪いが)ちょっと感動(笑)。
でもこうやって、感情表現の幅が広がっていくことで、扱いにくくはなっていくんだろうねぇ。

まあでもそれも「成長」。
これからもドンドン色んな表現の仕方を学び、見せてくれればと思う。
「扱いにくくなる」・・・確かにそうだろうけど、いつまでも親の思うがママだと、むしろそっちの方が心配だからね。
一人の人格が立ち上がっていく過程では必要なことなんだろう。
(ま、接する時間の長い妻は益々大変になっちゃうだろうけど)

でも叱るべきときは、チャンと叱るからネ(笑)。

2008/5/29

カーマロカ  

・「カーマロカ ー将門異聞」
著者:三雲岳斗
出版:フタバノベルス

「いやはや、すごいぞ。ぶっ飛ぶぞ。」
という帯びの北上次郎氏のアオリに惹かれて買っちゃった(笑)。
まあでも「ぶっ飛ぶ」ほどじゃないにせど、楽しく読むことが出来たから、「良し」ってとこかな?
「続編があっても面白いナァ」
って気分もあるから、割と気に入った方だと思う。(もともとこの手の作品(伝奇小説)は好きなんで、偏りはあると思うけど)

魅力的な漢(平将門)を巡り、彼を恐れ、羨望し、憎む男たちと、彼に惹かれる女たちの物語
・・・ってのが基本の骨子。
「ありがち」っちゃあ、それまでなんだけど、その枠組みの中では良く出来ていると思う。
この手の作品は「パターンの中でどれだけ面白くするか」ってとこもあるから、「ありがち」ってのは即座にマイナス評価じゃないんだよな。
将門を巡る人間模様には、安倍清明の兄弟子・賀茂保憲、その父・忠行、平貞盛、藤原忠平ら実在の人物が散りばめられ、物語を盛り上げてくれる。
最後には安倍清明もチョイと顔を出すくらいだから、サービス満点である。

大陸に渡った将門の子孫がチンギス・ハーン・・・なんてノリも考えられなくはない展開?
そういうのも面白そうだと思うんだけど、どうかね?

2008/5/29

オカネとウソの論理学  

・「オカネとウソの論理学 嘘とお金のさじかげんがわかる、法律と会計の本」
著者:柳澤賢仁
出版:ライブリー・パブリッシング
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「嘘とお金についてのメンタルブロック」からの解放を目的とした作品。
「お金」と「嘘」に関する一般的な議論から、それらを扱う「ルール」である「会計」や「法律」に論を進め、その在り様を明らかにする中で、メンタルブロックを解く・・・というのが流れになる。

最終的には
「現代社会において、こと利益に関する主義で言えば、功利主義が一番嘘のない主義だろうと思います」
と主張。
「嘘」については、
「人の権利を侵害するような嘘は、当然いけない。
そして、自分をだます嘘もまた、よくない。」
「お金」については、
「お金は、人を我慢から開放し、人が自由や権利を手に入れる道具となることがある。」
として、
「人の権利を侵害しない限り、お金儲けの自由は最大限』尊重されている。」
と結論付けている。

「身も蓋もない」と言えばその通りなんだけど、「まあそんなもんなのかもね」とも思う。
「お金儲け」のことばっかり言ってる人間はあまり好きになれないが、「清貧」を金科玉条の如く掲げ、強要する人には胡散臭さを感じるからね、確かに。
作者が言っているのは、「自由」を求めていこうと言うこと。
「現状に我慢しながら自分に嘘をついて生きていく我慢人」ではなく、
「現状に我慢することをせず自分に素直に自由を求めていく自由人」
を目指すことを主張している。
「なるほどね」って感じだ。

「功利主義」を最善としたり、「お金儲け」を肯定したり、ちょっと一般的な常識とはズレる主張をしているようだが、読んでみると納得感のある内容になっている。
前半の「お金」や「嘘」「法律」「会計」の「そもそも」を論じるあたりは、「ちょっと概念的過ぎて」って感もあるが、全体としては興味深く読めたと思う。

だからって、「お金儲け」に邁進する気分じゃないけどネェ。
そういう意味では僕の「メンタルブロック」はまだ解けてないのかも(笑)。
でもそのことにも「何か」があるような気もするんだけど・・・それって単なる「錯覚」かね?

2008/5/29

箱根出張でした。  雑感

火曜日・水曜日は箱根に出張だった。
火曜日はお客さんの会議に出席して、新しいサービスに関するプレゼンを実施。その後、宴会。
水曜日は会議のメンバーでの懇親ゴルフだった。

プレゼンの方は「30分」と短時間だったけど、上々だったのではないかな?
最後の「詰め」はあるけど、導入はおそらく決定。
あとはキチンとシステムのカスタマイズをして、年明けにはサービスインしたいところだ。
導入後は
「どうやってコレをビジネスとして広げて行くか」
って大きな課題があるんだけど、比較的面白そうなことができるんじゃないかと僕は思ってるんだけどね。
ま、何にせよ、良かった、良かった。
(その安心感からか、夜の懇親会では少し飲みすぎ。やや反省、である)

ゴルフは「富士屋ホテル 仙石ゴルフコース」。
素晴しい景色のコースで、天気も上々・・・なのにスコアはメタメタ(「61/61」)ってぇのは相変わらず(笑)。
楽しく出来たからいいんだけどね。

2008/5/27

新しい取り組み  雑感

昨日は会社で「新しい取り組み」を一つ開始し、別の「新しい取り組み」の打ち合わせを一つ行った。
まあ「何かを始める」のは別にいつでもいいんだけど、「年度初」っていうのはタイミング的に始めやすいというのはある。

開始した「新しい取り組み」の方は、まだまだ進め方が定まってないところもあって、ヨタヨタって感じ。
ただ基本的なコンセプトは間違ってないと思うので、「進め方」をもう少し固めて、事前の指示をキッチリと行い、見える形で進捗管理をすれば、結構組織の「核」となる取り組みになるんじゃないかな、と思っている。

検討してるほうは、内容的にはかなり固まった。
問題は「コスト」。
ここのバーを乗り越えれれば、一気に「実施」と言うことになるだろう。
もしかしたら仕事の生産性を大幅にアップすることが出来るかもしれないので、チョット楽しみではある。

「新しい取り組み」というのは、どうしても「手探り」になるところがあるので、シンドイと言えば、シンドイ。
でもやってて、精神的には「前向き」になれて、個人的には嫌いじゃないね。
問題はこれを「自己満足」に終わらせず、着実な「実行ライン」に乗せること。
昨日の二件は、まさにそこがポイントになってる感じだ。
この一ヶ月くらいがキモかなぁ。

2008/5/27

子どもとの暮らしと会話  

著者:銀色夏生
出版:角川文庫
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何かのブログを読んでて、気になって購入した本。
「子どもとの暮らしと会話だけをまとめて書こう」としたエッセイ。
・・・何だけど、結局は「身辺エッセイ」みたいになっている。
銀色夏生には「つれづれノート」というその手のエッセイのシリーズがあるらしく、本書も最終的には「その一冊」みたいな位置づけになるようだ。

そういう意味で、最初読んでるうちは、人間関係や作者が置かれている状況が良く分かんなくてチョット苛々した。
でも読み進めるうちに何となく把握できるようになってくると(作者は2回結婚・離婚し、それぞれの結婚で一人ずつ子どもを授かっており、現在は宮崎の田舎で生活中 云々)、
「まあこういうのも悪くないな」
って感じで読み進めることが出来た。
ま、ちょっと不思議な感じのエッセイではあったな。

それにしても作者の子ども、特に長女(カーカ。中学2年〜3年)への対し方が、良く言えば「正直」、悪く言えば「イイ加減」「放任しすぎ」で、ちょっと驚かされる。

「今年は受験で大変、とか、大変ね、というお母さんがいて、びっくりした。なにが大変なのだろう。私の生活には何の関係もないのに。大変だとしたら勉強しなきゃ受からないところを受験する子ども本人だろう。カーカは自分の実力にあった学校を受けるし、勉強については親の私は関係ないし。いつもと変わらない。」

娘の方も娘の方で、かなりキツイ性格のようだが(「思春期」ってのはあるよね)、そこら辺をあからさまに描いちゃうあたりも、読んでて「すごいなぁ」と思った。
「自分の息子や娘も、こうなっちゃうのかなぁ」
と思うと、ちょっとシンドイ(笑)。

時折「ハッ」とするような考察が散りばめられてたりもして、読み終えてみると、
「読み甲斐のある本だったな」
という印象だ。
まあ過去のシリーズを遡って読んでみようって気分にはならないけど、続きが出たら読んじゃうかも。
どうもこの家族、宮崎から東京に戻ってくるらしいからネェ。
カーカがどんな高校に行くのか、ちょっと興味もあるしな(笑)。

2008/5/26

働く理由  

・「働く理由 99の名言に学ぶシゴト論」
著者:戸田智弘
出版:ディスカバー
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現代版「自助論」って感じかな?
「自助論」はまだ読み通りしたことないんだけどさ(笑)。

「99の名言に学ぶ」なんだけど、「『名言』を引用して、その解説をする」と言うよりは、「『仕事』に関する考察をして、その流れに沿った『名言』を引用する」と言った趣の方が強い。
偉人・著名人の言葉だけではなく、新書・ビジネス本・雑誌等からの引用も多いのはそのためだろう。
その分、作者の「考え」が強く出ている作品になってるけど、その「考え」そのものには違和感がないので、「タメ」になる読書ではあった。
基本的には「20代で読むべき本」って部類に入るとは思うが(笑)。

内容としては、
「好きなことを仕事にすべきだ」
と言いながら、
「やってみなければ自分にあった仕事は分からない」
「仕事の95%はルーティンワーク」
「『可能性』×『十年の継続』=『才能』」
とかなんとか、結局は「努力」「継続」って感じが強くなる。

しかしまあ、「努力」や「継続」なしで大成できるのは、言ってみれば「天才」の技。
「天才」なんてゴク限られた存在だからね。(しかもその「天才」ですら、「99%」は「汗」らしいし)
「凡人」にとっては、確かに「努力」「継続」しかないのかもしれん。

本書の最後では「21世紀の仕事論」として、
「物の豊かさを追い求める欲求」=「所有志向」から、「心の豊かさを追い求める欲求」=「存在志向」へと、「個人の価値観」が移っている中、「職業」は、この「所有志向」と「存在志向」をともに満たせるような仕組みを作っていく必要があるのではないか
と提言している。
「甘い」って感じもするけど、「そうかもなぁ」とも思ったりする。

ま、ここら辺は自分で見つけていくべき途なんだろうなぁ。

2008/5/25

十年一日。  スポーツ

春・秋、年に二回開催する「部コンペ」が昨日あった。
場所は「アドニス小川カントリー倶楽部」。
山間コースで狭いけど、OBはあまりなし(「1ぺナ」扱いになる)。ただグリーンが難しくて、参加者はみな、結構苦労していた。

まあ僕は相変わらず。
「63/52」。
後半はそれなりにまとまって来たけど、前半はグダグダだった。
「いつも通り」っちゃあ、「いつも通り」なんだけどね(笑)。

結局は「練習」なんだけど、僕の中では「ゴルフの練習するくらいなら他のコトしたい」って気持ちが、根強くあるんだろうな。
福岡に勤務してたときなんか、寮の真向かいが練習場なのに、5年いて2,3回しか行ってないもん(笑)。
この考えが変わらない限り、僕のゴルフが上達する見込みは少ないね。
ま、それも仕方ないでしょう。
(プレイすること自体は嫌いじゃないんだけどね。新緑の中を歩いて、気持ちよかったよ、今回も)

2008/5/24

お金は銀行に預けるな  

・「お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践」
著者:勝間和代
出版:光文社新書
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もうね。「勝間和代」については「あんたはスゴイ」と素直に認めることにしました(笑)。
色んな見方があるけど、「コレは出来んなぁ」ということを自分でキッチリと実践し、それを何とか他の人も出来るように、具体的かつ簡潔に、それでいて「やりたいな」「やれそうだな」という風に伝えるという点では、文句がつけようがないからね。(それでやれるかどうかは別)
そう決めたんで、当分は全作品を追っ掛けてみようと思ってる。(ノウハウ要素が多いから、そのうちテーマが尽きて、「ダブり」「繰り返し」が多くなってくるかもしんないけど、そん時はそん時)

本書は「勝間ブーム」を決定付けた作品。
あまりにも評判になったため、読む前から、
「普通預金・定期預金等は、運用と言う意味では『機会損失』が大きい」
「運用は長期運用で考える」
「金融のプロじゃない一般の人は、自分で株を運用するより、『分散投資』の概念が組み込まれた『投資信託』を活用すべき」
「新築マンションや新車を買うのは避けるべき」
と言った骨子の部分は雑誌等から知識として入ってきていた。
実際に読んでみても、そこら辺は「確認した」って感じ。
ただ「勝間本」らしく、一つ一つが非常に具体的に描かれていて、運用を始めるに当たっての基礎知識から実践の手順が明確に示されているところが、「さすが」って感じ。
(大した金額じゃないけど)「定期預金」や「普通預金」がメインの自分の資産がちょっと恥ずかしくなった(笑)。

僕自身は過去に「株運用」や「先物取引」にちょっと手を出した経験もあるけど(結果は「トントン+α」くらいかな?)、現在は殆ど無策。
やってて、どうも時間や意識を取られちゃうのがイヤになっちゃったんだよね。

「生産性」と「ワークライフバランス」をテーマとしていると言う勝間氏が本書で目指すのは「ワークライフバランス」のほう。
「金融資産を上手に運用することによって、長時間労働等から自由になる」
という視点だ。
従ってポイントの一つには「時間や意識が(運用に)囚われ過ぎない」って言うのもあると思う。
そういう観点からは、確かに「投資信託」ってぇのは、「リスク資産」でありながら、過度なのめり込みを避ける、いいツールなのかもしれないと思った。(勿論、そのためには運用する側の「思想」や「戦略」が必要なだけどね)
「試しにやってみるため、ネット証券に口座でも開いてみるか」
という気分になっている。(実際にやるかどうかは、また・・・(笑))

ちなみに「新築マンションや新車を買うな」「都市部に住む場合は車は所有するな」っていう主張は非常に合理的だと思う。
ただこの「合理性」は「運用」という観点からであって、それ以外の要素(心理的な面、趣味的な面、地域コミュニティとのかかわりと言う観点等々)を勘案した場合は、「どうかな?」とも感じる。
ただ勿論、これは本人の選択の問題。
勝間氏が論じるような視点を踏まえて、それでも自分として選択するのであれば、それはそれで何ら言うべきことはないと思う。
ま、今んとこは、そこまで考えて、車に乗ってるわけじゃないけどね(笑)。



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