2007/10/4

涼しいですな。  雑感

9月の終りから一気に気温が下がって、突然の「秋」って感じ。
周りにはその変化について行けなくて風邪をひいた人が、妻を含め、沢山いる。

もう10月なんだからコレでおかしくないんだけど、ついこの間までクーラーがんがんだったのが、部屋の窓を閉めなきゃ寝てられない、朝方なんか暖房が欲しいくらい、ってことになると、季節の移り変わりに改めて驚かされる。

僕も風邪、ひかんようにせんとなぁ。

2007/10/3

日本国の原則  

・「日本国の原則 自由と民主主義を問い直す」
著者:原田泰
出版:日本経済新聞社
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で、買いなおした本がコレ(笑)。

日本には土地所有権の発生から権力の恣意的な濫用を抑制する思想が生まれ、そのことが明治維新以降の経済発展の「準備」となっていた。
明治維新以降、自由(封建制度からの脱却)と市場主義(官製工場は機能せず、払い下げ以降、黒字化して発展した)によって国力を急速に伸ばした日本だが、昭和恐慌と満州事変によって市場主義に対する反発が生まれ、軍の台頭に繋がった。
軍は当初、民衆の支持を受けながら統制経済を進めたが、統制経済は戦争の遂行(日中戦争から太平洋戦争)さえも効率的に進めることが出来ない失敗に終わり、その失敗を糊塗するために抑圧によって自由を奪った体制は日本を破滅的なところまでに追い込むこととなった。
その敗戦から日本を立ち直らせ、高度経済成長によって戦前を上回る繁栄まで導いたのも、市場主義であり(官僚が関与する頻度が低い業種ほど高い伸び率を示している)、それを支えてたのが戦後の民主主義である。

ま、大筋はこんな感じかな。
こうした日本の歴史を振り返る中で、「自由」「民主主義」「市場主義」の位置づけを明確にするとともに、「年金問題」や「教育問題」にも言及しつつ、今後のとるべき方向性を示した作品ということになるだろう。

「市場主義」寄りの立場がどうかなぁと思いながら読んだんだけど、読んでみるとそれほど違和感のない内容だった。
「統制経済」をキーに、昭和初期の軍国主義と共産主義の共通性を暴いている辺りなんか、意外な感じはするが(「反共」が軍国主義の一つの旗だからね)、言われてみれば納得というところだ。
「自由」が持つ権力に対する「抑制機能」は全くその通りだと思うし、軍国主義に傾斜していく背景(「満州事変」と「昭和恐慌」の位置づけ)なんかも説得力がある。
論旨には数字的な裏づけもしっかりしていて、内容のある作品だと思う。

いくつか気になる点。
一つは「年金問題」。
他国の年金給付水準と比較して、日本の年金が突出して高く、従ってこの水準を下げるべきだという主張は納得感があるものになっていると思う。ただその論理的な主張に、「親が子を思う情愛を重視する日本ではコレは受け入れられる」「高齢者たちもその準備は出来ている」なんて、あやふやな理念や感情論を持ち込んでいる辺りは余計なんじゃないかと。
「教育問題」では結構シビアに言い放っているのに、「年金問題」ではその切れ味がちょっと曇ってるような感じがした。
それだけ難しい問題と言うことなのかもしれないけどね。(実際問題、「給付カット」を政治的に持ち出せるかについては、ハードルは高い気がする)

もう一つは現状の経済状況に対する具体的対応策。
「人々はなぜグローバル経済の本質を見誤るのか」でも、国内経済を基盤とする企業(ドメスティック企業)の労働生産性が問題なのだという指摘がされていたが、本書でもその点はキチンと指摘されている。
ではその労働生産性を上げるためにどういう手を打つべきなのか。
それはそれで各企業が自分で考えてくださいってことなのかもしれないけど(笑)、何らかの方向性は示して欲しかったって気がする。
グローバリズムに関しては「進めるべき」との立場から、「開放」の重要性に比重を置いた論を展開しているんだけど(「経済統合」は「開放」に向けた戦略的な選択肢として位置づけるべきだ)、ここはもう少し突っ込んだ論を読みたかったな。

今なぜこの作品が書かれたのか?
これはやっぱり「小泉政権」が終わり、「安倍政権」の改革に対する取り組みが迷走する中(本書の執筆は07年3月)、「市場主義」からの後退に対する危機感を覚えて、ということなんだろうね。
実際、参院選の自民党敗北によってそのことは現実になりつつあるとも言える。
僕自身は本書の作者の「格差は広がっていない」と言う主張には同調できないんだけど、それでも「統制経済」に向かうべきだとはさすがに思わないね。
セイフティネットに気を配りながらも、市場主義は進める。その中でドメスティック企業の労働生産性を上げることに注力する。
必要なのはそういう方向性なんじゃないかと、漠然と思っている。

かなり幅広い視点から日本経済について論じた興味深い本というのがトータルとしての感想。

じゃあ、買いなおす価値はあったか?

そりゃちょっと微妙だナァ(笑)

2007/10/3

忘れ物  雑感

昨日は茨城(ひたちなか市)に出張だった。
片道2時間弱。
仕事そのものはメインが「挨拶」だったので、それほど準備を要するほどのことでもなく、「ゆっくり本でも読みながら」という気楽な感じだった。

ところが気楽過ぎたんだよネェ(笑)。
帰りの電車で、上野までの30分ほど寝ちゃったんだけど、降りるときにちょっと慌ててしまい、それまで読んでいた本を車中に忘れてしまったのだ!
電車を乗り換えた後でそのことに気付き、取りに戻るには次の予定が迫っていて時間がなく、このまま諦めるには残り100ページ弱まで読み進めていたのが惜しく・・・。

・・・で、結局買い直してしまった。
傘は結構忘れるんだけど(笑)、本に関しては滅多にこんなことはないんだけどナァ。
いやはや、痛い出費であった。

2007/10/2

大相撲復活は・・・。  雑感

「朝青龍」問題に続き、「時津風」問題が紛失した相撲協会。
大相撲の大きな課題は(単純なナショナリズムと言われちゃうかもしれないけど)「強い日本人力士・横綱の誕生」にあると思ってるんだけど、生半可なことではそれが難しいことが露呈しちゃってると思う。
根拠の薄い「精神論」が横行し、密室での暴力を伴った「いじめ」があるような業界に自分の息子を託そうって親がどれくらいいるかね?

まあこういうのって、一人「ヒーロー」が出てきたら流れは変わっちゃうモンなんだけど、「仕組み」に問題があることが見えてきてるから、例えそういう流れが出てきても、ここに手をつけない限りは長続きはせんわなぁ。
第三者の目を入れる。
コレしかないと思うよ。

でも相撲って、ああいう稽古の仕方でしか強くなりようがないのかな?

2007/10/1

雨の水族館  雑感

昨日は終日、「雨」。
でも土曜も殆ど外出しなかったし(父が来てたというのもあって)、息子のエネルギー発散のために、池袋サンシャインシティの水族館に行ってきた。

・・・しかし雨だと同じこと考える(建物の中にあって、商業施設も一緒にあるから、濡れずに水族館を楽しんで、食事・買い物もできちゃう)人は沢山いるんですな。
結構な人出で、エレベーターに乗るのも一苦労。
おまけに娘の方のご機嫌のタイミングが行動と今ひとつマッチングしてなくて(食事中にグズりだしたり、水族館内で寝ちゃったり)、妻の方はストレスを溜めちゃったような塩梅。

ま、一人、息子のみがハシャいでご満悦だったのが救いですな(笑)。

2007/10/1

2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?  

・「2ちゃんねるはなぜ潰れないのか? 巨大掲示板管理者のインターネット裏入門」
著者:ひろゆき(西村博之)
出版:扶桑社新書
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僕自身は「2ちゃんねる」はあまり使っていなし、ほとんど覗くこともない。
匿名で好き勝手なことが書き込まれ、内容的に「匿名性」によっかかった感情的なものが多いことや(ま、このブログも匿名っちゃあ、匿名だが)、描かれている情報が玉石混交で、「玉」を選り分けることが非常に面倒臭いことなんかが、敬遠させる理由かな。
ただこうした存在が必要なんじゃないかなという思いはあるし、これまた「感情的」に全否定する論者の主張には違和感を感じているのも事実だ。
実際には「2ちゃんねる」に関しては一時期の混乱期は過ぎて、一定程度の距離感を保つスタンスが、一般社会の中に確立されたような気がしているけどね。

本書はその「2ちゃんねる」の有名管理人によるインターネットを巡る「四方山話」(笑)。
「web2.0なんか意味がない」とか、「IT企業の株価の評価」とか、「経営者とITのかかわり」とか、「堀江貴文氏の評価」とか、なかなか面白い話が載っている。(小飼弾氏との対談なんかは、技術論が多すぎて、よーワカランかったけど)
基本的に思ったのは、
「ひろゆきってぇのは『技術者』なんだなぁ」
ってこと。
能力的には西村氏は技術者と言うのは不足するところがあるようだが(本人が言っている)、発想の基準が「技術者」的なんだよね。そういう観点から見ると、95年以降、IT関連の技術革新に革新的なものはなく、「Web2.0」なんてぇのも眉唾モノということになるし、「インターネットが社会を変える」なんてぇのにも限界が見えてくるということなんだろう。
僕自身は「インターネット」に関しては、コアの技術だけじゃなくて、それに付随するサービスや企画力・アイディアみたいなものまで包含して評価して方が良いと思っているので(ここら辺は佐々木俊尚氏に近いか)、「Web2.0」的なものはあると考えてもいいという立場なんだけど、西村氏のようなスタンスも理解は出来る。
「技術」以外の要素を含めていくと、その評価そのものがクリアじゃなくなってしまうというのもあるしね。
まあ西村氏の場合は、あまりにもクリアすぎて、「身も蓋もなさすぎてついていけない」(佐々木俊尚氏)っちゅう感もあるんだけど(笑)。
(佐々木氏が言うように、梅田望夫氏との対談が聞いてみたい。悲観論(西村氏)と理想論(梅田氏)なんだけど、結構通じるトコはあったりするんじゃないか?)

インターネットを道具としている使っている人間から見たIT社会像という観点から、なかなか面白い一冊だと思う。
「期待しすぎても意味ないよ」っちゅうスタンスですが。



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