2007/7/31

ローカルな話ですが。  雑感

「丸川珠代」が当選しちゃったナァ。
これはイカンねぇ。

結局「タレント候補」の力をこんなところで見せつけられちゃった感じ。
東京で「自民党」に入れた人の中では、前職(保坂氏)よりも丸川氏の名前を書いた人が多かったということだからね。
参議院を2期やった人物が、住民票の転入も忘れ、自分に投票も出来なかったような候補に負けてしまう。
何だかナァ・・・。

別に保坂三蔵に肩入れするわけじゃないんだけどさ。

2007/7/31

国のない男  

著者:カート・ヴォネガット 訳:金原瑞人
出版:NHK出版
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カート・ヴォネガットの訃報に接したとき(07年4月11日死去)、失礼ながら、
「まだ生きてたのか」
とちょっと驚いた。
ま、「享年84歳」だからね。
本書はヴォネガットの最後の作品になる。

ジャンルとしてはエッセイになるんだろうけど、何かテーマが決まってる訳でもなく、思いつくままに書き綴ったような内容。独特のユーモアを交えながら、時にブッシュ政権への鋭い批判も見せつつ、読みやすいけど、深みのある文章が続く。
「ああ、ヴォネガットだなぁ」
と懐かしさを覚えながら読み進めた。

僕自身はヴォネガットは好きなんだけど、あまりイイ読者ではないように思う。
読んだことのある作品は、
「プレイヤー・ピアノ」「タイタンの妖女」「母なる夜」「猫のゆりかご」「ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを」「スローターハウス5」「チャンピオンたちの朝食」「ジェイルバード」
と初期作品に比重があって、80年代後半からは、トンとご無沙汰と言う感じ。
最初に読んだのは「母なる夜」で、
「不思議な小説だナァ」
と思ったのを覚えている。その後、村上春樹に重要な影響を与えた作者だと知り、そういう視点から一時期読み漁っていた。
でも今にして思えば、村上春樹は村上春樹、ヴォネガットはヴォネガット。
純粋にヴォネガットの作品として楽しめばよかったし、それに値する作者だと思う。

「唯一わたしがやりたかったのは、人々に笑いという救いを与えることだ。
ユーモアには人の心を楽にする力がある。
アスピリンのようなものだ。
百年後、人類がまだ笑っていたら、わたしはきっとうれしいと思う」

重いことや哀しいこと、切ないことを、シニカルに思えるほど、ユーモアを以って描き出すヴォネガットの作品は、確かに「人の心を楽にする力がある」。
もっともヴォネガット自身は百年後に人類が生き残っていることに対して悲観的だったような気もするが(笑)。

本書は装丁も含めて気持ちのいい本なんだけど、唯一、「帯」はどうかなぁと思う。
推薦の言葉を爆笑問題の太田光が書いてるんだよね。
まあ太田光がヴォネガットが好きなのは分かる気がするんだけど、推薦の言葉を載せるのに相応しいかどうか。またその内容がマジ過ぎるのも、どうかと。
作品には関係ないことなんだけど、ちょっと気になった。

2007/7/30

審判  雑感

参院選。
「35議席」ってことはないけど、「40議席」には届かなかったようだね、自民党。

まあこの選挙、最初は「消えた年金問題」で火がついたけど、最終的には「安倍政権への信任」という雰囲気になっちゃったから、アナウンス効果も発揮しなかったということだろう。
閣僚の不祥事・不穏当発言への対処や、候補者の「身体検査」の不十分さを考えると、
「こんな政権に国の舵取りを任せて大丈夫かいな」
と思っちゃったもん。
「『若い』ということだ」とは思いたくないんだけど・・・。

安倍首相は「退任しない」と言ってるようだけど、選挙の「流れ」を考えると、どうかな、それは。
少なくとも大規模な内閣改造と、徹底した引き締めをやらなきゃ、同じテツを踏みかねないと思う。
確かに「次がいない」と言われりゃ、その通り。
やっぱ「政界再編」しかないか。民主党も寄せ集めだからねぇ。

2007/7/30

新丸ビル  雑感

「もうそろそろ人の波も退いたんじゃないかナァ」
と思い、昨日は「新丸ビル」に出掛けた。
まあ、僕は毎日、前を通ってるんだけど、妻の方はナカナカ行く機会がないし、僕にしたって、中をジックリ観たことはないからね。

休日に行ってみると、外で霧を飛ばしてたりして、確かに平日とは違う雰囲気。
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特段、行列もないようなので、「正解か?」と思って中に入ったら、やっぱり人が沢山(笑)。
11時半くらいに着いたんだけど、昼食を食べようにも、どの店も一杯だった。(中には「7歳以下、お断り」なんて店もあって、これはこっちで願い下げ)
結局、一度オアゾに行って昼食をとってから(「神戸屋」)、改めて行ってみた。

事前にパンフレットは見てて、そのイメージでは「なんてことない店ばっかりだナァ」と思ってたんだけど、実際にブラブラしてみると、ちょっと気になる店もチラホラ。
内装もシックで、人ごみさえなければ、ウインドウショッピングには悪くない雰囲気だった。
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まあでもまだ人が多いワ。
2歳児と乳幼児を連れて、アッチコッチするのはまだツライ。
結局、1時間くらいはブラついたけど、大した買い物もせずに、早々に退散ということになった。

半年後か、狙い目は。

2007/7/30

アンジェリーナ  

・「アンジェリーナ 佐野元春と10の短編」
著者:小川洋子
出版:角川文庫

小川洋子の作品は「博士が愛した数式」しか読んだことがなかった。
「博士が愛した数式」は
「設定は面白いし、文章もいいんだけど、もう一ひねりあってもいいんじゃないかなぁ」
って感じで、この作者の他の作品に手を伸ばすまでには至らなかったんだけど、「佐野元春」の作品をベースにしているというのが気になって、文庫化された本書を手に取った。
ま、薄いしね(笑)。

ベースになっている佐野元春の作品は、
「アンジェリーナ」「バルセロナの夜」「彼女はデリケート」「誰かが君のドアを叩いている」「奇妙な日々」「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日」「また明日・・・」「クリスマス・タイム・イン・ブルー」「ガラスのジェネレーション」「情けない週末」
まあ悪くない選曲(?)じゃないかな。
作品はどれも、ちょっとファンタジー的な要素を織り込んだ物語を、センチメンタリズムで味付けしたような短編。
イメージとしては、初期の頃の村上春樹を思い出させるかなぁ。60年生まれだから、間違いなく影響は受けてるだろうしね。
ただ村上春樹よりも、「甘い」し「浅い」。(これはチョット「村上春樹」ファンの厳しい視線か?)

これを読んだ妻の感想。
「カフェで待ち合わせをしている間に読むのに相応しい本」
ビンゴって感じ(笑)。
読んで悪い気持ちはしない作品ではあるんだけど、「もう一歩」ってとこなんだよ。
おセンチな話は、決して嫌いじゃないんだけどさ。

2007/7/29

甘味処を求めて。  雑感

特段、やることがあるわけじゃない日。
でも天気も良くて、家にいるのも馬鹿馬鹿しい。
・・・と言うわけで、昨日はちょっと気になっていた甘味処に行ってみることにした。
(ダイエットはどーした(笑))

その前に区民センターに行って、「期日前投票」。
日曜の天気が微妙な感じなんで、念のため。
しかし気楽なもんだね、期日前投票。案内の裏面に住所・氏名を書いて、期日前に投票する理由に「○付け」(僕は「レジャーで外出」に○をつけた)するだけだもんね。
結構沢山の人が来てたけど、確かにこんな感じで出来るなら、投票日にこだわる必要はあんまりない。
さて、参院選。
「自民大敗、35議席」
って予想するけど、どうかな?
アナウンス効果がどうでるか、ってとこだね。

昼食にうどんを食べてから、いよいよ甘味処探訪。
場所は「西荻」。
狙いは、岸朝子さんの「東京五つ星の甘味処」にも、いしかわじゅんのブログでも取り上げられている「甘いっ子」の「いちごミルク金時」だ。

ところが「西荻」、狭いんだよね、道が。
店の場所は駅からさほど遠くないところなんだけど、一通の狭い道ばかりで、駐車場もあまりない。
グルグルと店と駐車場を探しているうちに、息子と娘は昼寝に入ってしまい、気温もドンドン上がっている気配。
何とか路地の果てに駐車場スペースは見つけたものの、熟睡している子どもたちを起こすのには忍びなく、已む無く「甘いっ子」は断念、となった。
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「並んでるんじゃないかなぁ」
と思っていた店も、さほどではないようだったんで、惜しかったんだけどねぇ。

替わりに、やはり岸朝子さんもご推薦の(店内に写真とサインが飾ってあった)「ぼぼり」のアイスクリームを買うことにした。
妻と子どもたちを車に残し、僕が「使いっ走り」。
道は狭いけど、それだけに「西荻」駅前の商店街はそれなりの風情がある。会社の誰かが「住むにはいい街」と言ってたけど、そんな感じだ。
「ぼぼり」はその商店街の入り口にあって、そんな大きな店ではない。なんだかクリーニング店みたいだが(笑)。
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シングルのアイスクリームで350円くらいだったかなぁ。決して安くはないよね。
コーンに乗せてもらったんだけど、車に戻るまでの僅かの間に溶け始めちゃって、ちょっと焦った。普通のソフトクリームよりはズッと溶けやすいようだ。
食感としては「ソフトクリームとシャーベットの間」ってとこかな。味は思っていたよりもアッサリしていて、スッと食べれる感じ。
ナカナカのモンではあった。
こういうのは息子にも食べさせたいところなんだが、残念ながら息子は「冷たい」という食感が今ひとつ苦手らしく、アイスクリームは今のところ敬遠している。
車に戻ったら息子は目を覚ましていたのだが、アイスクリームは親だけで頂戴しました。
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ちゃんと息子にもジュースは買ってやったけどね。

まあ目的の「甘いっ子」には行けなかったけど、美味しいものは食べれたんだから、オッケーかな?

2007/7/28

あちゅい!  雑感

この二日の暑さは尋常じゃなかった。
33度とか、36度とか・・・。
梅雨がまだ明けてないから、湿気も多くて、
「もう、ええ加減にせぇよ〜」
ってな感じ。
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クールビズで良かったよ。
っちゅか、もう「クールビズ」なしの夏には耐えられそうもないナァ・・・。

2007/7/28

核武装論  

・「核武装論ー当たり前の話をしようではないか」
著者:西部邁
出版:講談社現代新書
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「国家情報戦略」で展開された「核武装論」が少し気になったので読んでみた本。
しかし何だか分かりづらい本だったナァ。
片仮名の思想・哲学用語が連発されるのは(作者の「言い分」はあるのだが)、「当たり前の話」をするにしては、話を小難しくして、どこか胡散臭くしている感じがする。
ま、こっちの読解力の問題、と言われれば、それまでなんだけどね(笑)。

僕自身の意見が作者の意見とそんなに真っ向から対立しているとは思えない。
「核武装」について議論することそのものを忌避すること自体が不自然だと思っているし(ただし閣僚の不用意な発言は政治的にどうかとは思っている)、冷戦後の国際社会において「核武装」が防衛の観点から重要な意味を持つことも理解できる。日本の防衛と言う観点から、「日米同盟」がどこまで機能し得るかについては僕も懐疑的な意見を持っているし、国際情勢においては日本の頭越しの「米中接近」がありえることもまた、「然り」だ。
「国家」「政府」と「国民」を峻別し、(歴史・文化・伝統を担う)「国民」の意義を強く主張するのも、「世論」と「輿論」を並べ、「民主主義」が「大衆主義」「人気主義」に流れている危険性に警告を発するのも、認識としてはそれほど違和感がない。
「現実」という流れの中では、何か画然とした「定義」があって、それに沿って判断や行動をしていけばいいというものではなくて、ハッキリとした「定義」もないままに、漠然とした合意(「常識」ということかな)を前提としながら判断・選択していくしかないというのも(これはちょっとまとめ過ぎかもしれないけど)、それ故にこそ、「専門人」ではなく、「総合的な実際知」が必要とされるというのも、「そうだよなぁ」と思う。

それでも作者の主張に全面的に賛同できない気分が残るのは、一つは「復古主義」的な部分に対する反発。
確かに現状の日本社会に対しては僕自身も不満・不安を持っているが、だからと言って「戦前が良かったんだ」と言う風には思えない。勿論、西部氏だってそんな単純なことは言ってないんだけど、そういう気配があることは否定できないと思う。
(第二次世界大戦の評価や、A級戦犯に対する評価辺りが、その違和感が如実に出てくるところ)

「大衆主義」に対する危惧は同感だが、「じゃあどうすればいいのか」が見えづらいのも気になる。
「輿論」という考えを「世論」と対比させるのは面白いとは思うが、その「輿論」はどこから出てくるのか、「世論」との区別は誰が行うのか。
確かに現実においては、「定義」が先にあって、判断をすることは出来ないものではあるが、一方で何らかの基準を「敢えて」提示しなければ、「言ったもの勝ち」になっちゃう危険性が高いことも、また「現実」であろう。
作者は「間接民主主義」の重要性にコメントしているが、今の日本だって「間接民主主義」。「ちゃんと機能していない」と言うのであれば、「間接民主主義が機能する姿はどういうものか」を提示してもらいたい。
(ここら辺は「エリート主義」になるんじゃないかと思うんだけどね)

最後は作者が「小林よしのり」に近いということ。
僕は「小林よしのり」が嫌いなんでね。もしかしたらこの理由が違和感の一番なのかも(笑)。
まあ僕の「小林よしのり」嫌いは、「言ってること」に対してよりは、「マンガ」という表現手法に対する意見相違から来る嫌悪感に発しているので、西部氏の主張とは殆ど関係ないんだけど、そこは「坊主憎けりゃ」何とやら(笑)。
その先入観があるにしては、結構頷きながら読んだところが多かったナァ、と言うのが、正直な感想ってことかな。

2007/7/27

明日はわが身、か。  雑感

鹿児島の鹿屋に転勤になる同僚の送別会があった。
まあ管理職だけのこじんまりとした会で、神田の「なかおち」という居酒屋みたいなトコで、だ。(これがナカナカ旨い店でした)

僕より二つ年上の同僚は、今回は家族を置いて単身赴任とのこと。上が小4、下が小2。中学受験を考えているためらしい。
まあそれはそれで仕方がないのかもしれないけど、鹿児島で小学時代を過ごすと言うのは、悪くない経験だと思うんだけどね。
何やら上の子は「夏期講習」があるので、今回、父親が鹿児島に赴任しても、夏休み中も家族は鹿児島には行かないとか。
何だか惜しい気がする。

いずれ僕も考えなきゃいけない時期が来るのかもしれないけど、他人事ながら、ちょっと寂しかったナァ。

2007/7/27

国家情報戦略  

著者:佐藤優、コウ・ヨンチョル
出版:講談社+α新書
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スパイ活動やスパイのことを「インテリジェント」「インテリジェント・オフィサー」と言うことは、かなり市民権を得てきたんじゃないかと思うが、その功績は「佐藤優」にあると思う。
確かに現代の国際情勢における情報収集・分析は「スパイ」という言葉では包含しきれないところがあるからね。
ただこれは佐藤優氏の「ビジネス戦略」でもあるんじゃないかと僕は疑っている。
だって「ラスプーチン」と呼ばれた佐藤氏の風貌は、「スパイ」と言われると何だかピンと来ないが、「インテリジェント・オフィサー」となると、その胡散臭さも含めて、何となく納得させられるものがあるからね(笑)。

本書はその佐藤氏と、元・韓国のインテリジェント・オフィサーで、佐藤氏と同様、「国策捜査」で罪を負わざるを得なかった人物による対談集。
冒頭の高氏が巻き込まれた事件の概要についての話や、前半の韓国の情報機関の現状、米国との関係、日本の情報機関・陸軍中野学校の話なんかは、「読み物」として結構興味深い。
まあ深読みをしようと思えば、色々と得ることも多い話なんだろうが、僕自身は読み物として楽しませてもらった。「陸軍中野学校」なんて、僕の中では「市川雷蔵」のイメージしかないんだけど、その評価が二人にかなり高いのには驚かされる。
「スパイの世界史」には日本のスパイは出てこなかったが、満更捨てたモンでもないのかな
と思いつつ、「忍者」の話なんかが出てくると、煙に巻かれているような気分にもなって、それはそれで胡散臭さが楽しめる(笑)。

ただ後半の北朝鮮を巡る話なんかは、確かに情報戦争の「前線」を熟知している二人だけに、かなりリアリティがあって、読み飛ばすことができないものを感じる。
「現時点での六カ国協議の『裏の目的』は、『日本に核武装させない』の一点に尽きるといっていい」(佐藤氏)
なんて発言は、「まさか」とは思いつつ、あれやこれや考え合わせると、笑い飛ばせないところもある。

日本の電力事情を考えるとNPT(核拡散防止条約)脱退は国益にかなわず、従って「核武装」は現実的路線でない。しかしながらイランの核武装から中東の核武装化が進んだ場合、国際ルールが変わり、日本が核武装をすることが現実的視野に入ってくる次代が、それほど遠くない未来にやってくるかもしれない。それは「核を持った帝国主義の時代」が到来することであり、その中でどのような国家戦略を持つべきかは、重要な視点である。

なんて指摘も、「核」に対するリアリズムというのはこういうもんなのかもしれないな、と思った。

それにしても「佐藤優」。
少し本を出し過ぎじゃないかね。
「外務省休職中」だから食い扶持を稼がなきゃならんのかもしれんが、チョイと粗製濫造の感もありか、と。
(と言いながら、僕が読んでるのは、専ら「粗悪品」に近いものばかりなんだけど)
ただこの人物の見識については一定の評価を与えるに足るものだとは思うよ。



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