2007/4/11

新聞社  

「新聞社 破綻したビジネスモデル」
著者:河内孝
出版:新潮新書
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昨年初の「論座」(朝日新聞刊)での渡邉恒雄・読売新聞会長と若宮啓文・朝日新聞論説主幹のインタビュー記事(「渡辺恒雄氏、朝日と共闘宣言」)は確かに僕にとっても驚きの記事であった。
世間的には「靖国参拝批判」を保守派の中核と見られる渡辺氏が展開したことに最大のインパクトがあったと思うのだが、毎日新聞の役員だった本書の作者は少し違う視点でも見ていたようだ。
「読売新聞と朝日新聞が共闘して、新聞業界の再編・生き残りを模索している」
本書ではそうした動きへの危機感から、読売・朝日に次ぐ「第三の極」の早急な立ち上げを提言している。
具体的には「毎日、産経、中日新聞の全面的な業務提携」である。
(作者自身は「論座」の記事の前からこうした途を毎日の経営陣の一員として模索していたようである)

「これは簡単に実現する案ではないナァ」とは当然思うのだが、驚いたのは実現困難な大きな要因としてあげているのが「@中日新聞が乗るか、A販売網の一元化が総論賛成、各論反対で空中分解するのではないか、B毎日新聞と中日新聞労組を含む社員の協力、一体化が実現できるか」であったこと。
「産経新聞が乗るか」は入ってないんだよね。
と、言うことはコチラにはある程度の「目算」があるということ?
だとすると、「完全な夢物語でもないのかな」というのが正直な感想である。(それでも実現可能性は高いとは思えんが)

本書の「提言」に至るまでの3分の2ほどは、「部数至上主義の仕組みとその危機」と「新聞社によるテレビ局支配の流れ」という、現在の新聞社のビジネスモデルが確立するまでの歴史と実態、それに危機について記されている。
作者自身も述べている通り、これはメディアが自己言及してこなかった部分であり(「闇」とまでは言わないけど)、かなり興味深い内容だった。断片的には知っていることもあったが、こういう風に全体像を知ったのは初めてのことであり、それだけでも本書の価値は高いと思う。

「あとがき」によると、どうも作者は毎日新聞の経営陣の一人として「改革」を目指しながら、最終的には賛同を得られず挫折し、社を去ることとなったようだ。
そういう意味では「暴露本」ではないものの(内容は論理的だし、個人や組織への具体的な非難も少ない)、「身内の恥を晒した」と見られる可能性はあるんじゃないかなとは思う。実際、読売新聞本社に近い紀伊国屋書店大手町店では「新書売り上げ第一位」だったし(笑)。
だが「提言」も含めて、本書で言及されている内容は「身内の恥」として隠していていいようなものではないだろう。

本書の出版が「一石を投じる」という結果になればいいのにと思わざるを得ない。
(読売・朝日によるメディア支配。これは確かに面白くないヨ)

2007/4/11

Happy Birthday to Me  雑感

昨日が僕の誕生日。「42歳」である。
誰もが言うことだけど、若い頃は「40歳以上」の人なんて「大人」(あるいは「オッサン」「オヤジ」)に見えたもんだけどね。
自分がなってみたら、中身は「ガキ」のまんま。
ま、そういうモンなんでしょう。



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