2006/12/25

沖縄  雑感

週末にかけて、出張で沖縄に行って来た。
勿論、「会議」が主目的だったのだが、「せっかくだから」と言うことで、土曜日には午前中だけだが、観光もセットされていた。

で、回ったのが、「ひめゆりの塔」と「平和祈念公園」。

硫黄島絡みの映画と本を見たばっかりだったので、考えさせられちゃったよ。素晴らしい景色を前にした公園に、沖縄戦で亡くなった方々の名前がズラーッと記されていて・・・。

硫黄島の戦いにおいて、栗林司令官は和平のための時間稼ぎと、米兵の犠牲による米国世論の変化を視野に入れていたのでは、という説に、「散るぞ悲しき」では触れていたが、沖縄戦もまた、水際作戦を放棄し、徹底したゲリラ戦を目した戦争であったようだ。(一般市民を巻き込むか否かの判断で、硫黄島とは決定的に異なるが)
とすれば、この犠牲の果てに当時の戦争指導者は何を見ていたのか。

犠牲の多さとともに(沖縄住民の四人に一人が死亡した)、狂気と愚劣が顔をのぞかせている様な気がした。

2006/12/25

ダメな議論  

・「ダメな議論ー論理思考で見抜く」
著者:飯田泰之
出版:ちくま新書
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題名だけ見ると中身の薄いHow To本みたいだが、(ある種のHow To本ではあるんだけど)結構シッカリした内容の本だと思う。
「人は『自分が聞きたいと思うこと』しか聞かない」と言うのは改めて言われることでもないこと。それを前提として、その「罠」にはまらないように、一定の「チェック」を行うようにしよう、というのが本書の主旨だが、その「チェックポイント」が悪くない。

@定義の誤解・失敗はないか。
A無内容または反証不可能な言説ではないか。
B難解な理論の不安定な結論。
C単純なデータ観察で否定されないか。
D比喩と例え話に支えられた主張ではないか。

これらのチェックポイントの意図を具体的事例を挙げながら懇切に説明し、更に世の中で良く見る「言説」を例文としながら、そのダメさ加減をチェックポイントを通じて論じて行く部分が非常に面白く読める。
挙げられているのは「少年犯罪の増加」「ニート対策」「日本の国際競争力低下」「アジア共通通貨」等々、多岐に亘っているんだが、これが結構「それらしい」んだよね。一読すると、何となく説得されちゃうものも少なからずある。
それをチェックポイントを通じてキッチリ「ダメ」と定義しているんだから、まあそれは面白い。(もっとも翻れば自分自身の「ダメさ加減」を指摘されているようなモンだが(笑))。

日常的にはこういう「チェック」というのは無意識にやっている部分もあると思う。でもそれをこういう風に整理して、具体的に提示したところに本書の価値があるんだろうね。

「ダメな議論」に取り込まれないために、お勧めの一冊。



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