2006/12/3

インテリジェンス 武器なき戦争  

著者:手嶋龍一、佐藤優
出版:幻冬舎新書
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「歌舞伎顔のジャーナリスト」と「日本のラスプーチン」による、「インテリジェンス」(訳しづらいけど、「諜報」のイメージが強いかな?)に関する対談。まあ胡散臭いメンバーで胡散臭い話をしてるって感じ(笑)。
お互いに揶揄を含めながら、お互いを持ち上げ、際どい話をしている様が、その胡散臭さに拍車をかけている。

まあでも内容としてはかなり興味深いものがあった。特に具体的な事件(9.11テロ、大韓航空機撃墜事件、ソ連崩壊、平壌宣言等々)を挙げながら、それにまつわる「インテリジェンス」に関して語っているあたりは、「歴史の裏話」的な、一歩間違うと「誇大妄想」「陰謀史観」になっちゃうような話とは少し毛色が変わっていて、一定以上のリアリティを持って読むことができる。
「だから日本の外交はダメなんだ」
と単純な結論にならないあたりも、面白いね。僕はどうしても「鈴木宗男」氏が好きになれないんだが(笑)、ある側面から見れば評価できる点があるのだということは、それなりに納得することができた。(だからって「一票」という気にはならんが。「国益」と「利益誘導」の境目が危ういような気がするんだよね、ムネオさんは)

本書は新しく発刊された「幻冬舎新書」の一冊。「新しいシリーズなのでどれか一冊」と思って本屋に言ったんだが、あんまり食指が動くのがなくて、仕方なく宣伝の看板となっていた本書を購入したのだ。
そういうノリで買ったにしては楽しめた本じゃないかと思う。
でも「幻冬舎新書」、このままじゃあまり先行きは明るくないような気がするなぁ。



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