2006/2/4

サム・ホーソーンの事件簿W  

著者:エドワード・D・ホック  訳者:木村二郎
出版:創元推理文庫
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短編の名手ホックのサム・ホーソーン シリーズ最新作。(日本独自編集。「本格モノ」はもう本国では流行らないらしいね)

このシリーズは医師であるサム・ホーソーンの回顧談という形式で書かれる短編が1920年代の事件から順番に書かれているのだが(本書には35年から37年の事件が収められている)、長閑とも言ってもいい雰囲気がある一方で、チャンと不可能犯罪に取り組んだ作品が揃っていて、僕は結構気に入っている。
ホームズを例に出すまでもなく、「本格推理」の最も最良の部分というのはこういう短編連作で表現されるんじゃないかな。長編になるとどうしても、「犯罪の残忍性」(連続殺人とかね)や「背景となる動機の複雑さ」(ホームズの長編にはこういうとこがある)、「アクロバティックなトリック」等が作品の色合いに含まれる傾向が強いが、短編だと純粋にトリックを中心とした語り口になるからね。(もっともその分、話の一つ一つの差異が薄れる傾向もある。このシリーズ、僕は全部読んでるんだけど、覚えている話はほんの僅かしかない。笑)

まあでもホーソーン医師、事件に遭遇しすぎ(笑)。しかも殆どが殺人事件だからネェ…。
金田一耕助も真っ青ですわ。

(オマケで収められている他のシリーズ主人公ベン・スノウものの「フロンティア・ストリート」が結構面白かった。ホーソーンとは別に、こちらも訳してくれるといいんだけどな)

2006/2/4

本を売る。  雑感

今日は書棚の整理をした。

妻に言わせると、
「大きな書棚を買って、そこに入るものだけを蔵書にすればいい。増えてきたらチョイスして、入りきらないものを処分すればいいじゃない。図書館を使うと言う手もあるし」
ということになるのだが、そんなことは百も承知。それができないから苦労してんじゃないか(笑)。
「本好き」を通り越して、「本に淫している」という領域に達しつつあるのではと恐れているのだが、分かっていてもなかなか本を処分することが出来ない。「多分、二度と読むことはないだろう」と思うモノでも、「もしかしたら何かの拍子に読みたくなるかも。そのときには絶版になってるかもしれないし」ということで、ツイツイ溜め込んでしまうのだ。

とは言え、大邸宅に住んでいるわけではないので(笑)、物理的な限界と言うのはある。今までだって、引越しがあるたびに、
「さすがにダンボール50箱、本だけを持って引っ越すわけには行くまい。費用もシャレにならんし」
ということで泣く泣く処分してきた経験が何度もある。
まあそれにさすがに「40歳」になって、何もかも抱え込んでやって行くのはスタイルとしても間違ってるだろう、と言う気分にもなって来た。

で、今日の午後は少し息子のお相手は遠慮させてもらって、本箱の整理を行った。独り身での生活&引越しが多かった関係上、僕の本箱は殆どカラーボックスなんだけど、これをこの機会にチャンとした本箱に入れ換えようという、その下準備だ。
2年半前に越してくる際にかなりの冊数の本を処分したので(「結婚」が最大の理由。何とかもう一人生活できるスペースを作るため、断腸の思いで処分しまくった)、まあそんなには整理しなくてもいいかな、と思いつつ、「2度と読むことはあるまい」「何かの拍子に読み返す可能性はあるが、十中八九、絶版にはなってはいまい」という基準で整理したところ、約200冊の処分候補が積み上げられた。
それだけ本棚から出しても、本棚にはまだ大量の書籍が残っている。いや実は反対側の壁沿いの本棚にはまだ手をつけていないので、これはまだまだ増える可能性が…。

我ながら呆れながら、ブックオフに電話して、引取りの依頼をした。
本当はブックオフには含むところがあるのだが、まあこれだけの本を捨てるのは忍びないし、図書館に持ち込むっちゅうのも柄ではないし、ここは主義に目をつぶってでも引き取ってもらおう、と。

さてこれから残った本棚に着手しなければならないのだが、既に気分は半分以上萎えている。更にはもっと混沌たる状態にあるCDラックのことを考えると…。

新たな本棚の購入はしばらく見合わせるべきではないか、と僕の中の声が囁いている。
さて、これは天使の声か、悪魔の声か?



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