2006/1/24

シャーロック・ホームズの冒険  

著者:アーサー・コナン・ドイル  訳者:日暮雅通
出版:光文社文庫
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ホームズを初めて読んだのは小学3,4年の頃、多分ポプラ社の児童向けシリーズでだった。その後、中学生のときに大人向け(っちゅうのもオカシイけど)の訳書で一通り読み直し、大学時代にも読んだ覚えがある。
児童シリーズでは乱歩、ルパンも同時期に読んだが、当時の僕の評価では「ホームズ」が一番低かった。(と言うか、他の2シリーズが無茶苦茶好きだったからねぇ)

数年前にホームズ、ルパン、乱歩を読み直す機会があったのだが、その時の評価は小学生時代とは全く変わっていた。シリーズとしては「ホームズ」が一番で、乱歩に関しては「作品によってバラつきがある」、ルパンは「ロマン小説風で冗長すぎる」ってな感じだ。
個人的にはルパンに「冒険小説」として高いイメージを持っていたので、ちょっと意外な感じだった。(キャラとしては未だにルパンが一番だけど)

今回の作品は新訳による文庫全集の第一弾。ちょうど読み直したい気分だったので、揃えてみるつもりで購入したものだ。訳が新しいというのもあるけど、「ルパン」や最近読んだ「武士道」(矢内原氏訳)なんかに比べると、文章がかなりシャープな感じがする。まあ「探偵」というのは存在そのものが「近代的」だから、この簡潔な文章はそういう点を反映している面もあるんだろう。
もっとも話によってはバックボーンがゴシックロマン風のものもあって、これは鼻白むところもある。短編だからそこら辺があまり表に出ないんだけど、これが長編になるとダルくなるはずなんだよね、僕の記憶じゃ。
(推理のネタは結構素朴な感じ。ただ僕自身は本格推理小説でも、推理の内容・厳密さよりも、読み物としての出来を評価するので、そういう点は今読んでも気にならない。まあ推理については、小学校の頃から「ちょっと乱暴じゃねぇの」と思ってたからね。笑)

ま、次の作品は「4月刊行」ということだから、ボチボチ読んでいきましょう。



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