2005/12/29

歳の瀬  雑感

今日が今年最後の出勤。
殆ど客先は休みに入っているので、ちょっと溜めていた仕事の整理と、環境整備(ま、整理整頓ですな)で一日が終わった。

僕が入社した頃はまだ「大掃除」や「事務所での打ち上げ」なんかをやっていたのだが、最近はそういうのはサッパリないね。帰り際に回りに「良いお歳を」と言って帰るくらいだ。
まあ業務自体は「年度(4月〜3月)」で回っているから、これが当たり前なのかも知れないけどね。ちょっと寂しい気もするが。

年末年始は、明日の午後、帰省し、3日に戻ってくる予定。
今日会社を出て、電車に乗った途端、ドッと疲れが出てきて、「やっぱり疲れが溜まってたんだなぁ」と実感。特に12月は出張・宴会の連荘で肉体的にも厳しい状況だったからねぇ。
取りあえずは田舎に帰って、息子と遊びながら英気を養いたいと思っている。
息子に吸い取られちゃうかもしれんけどね(笑)。

と言うわけで、このBlogも今年の記入は今日が最後。

良いお歳を。

2005/12/28

西洋音楽史  

「西洋音楽史 「クラシック」の黄昏」

著者:岡田暁生
出版:中公新書
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少し前に書いたけど、僕はクラシックは殆ど聴かない。
CDは、オムニバスも入れれば20枚くらいは持ってると思うけど、聴く頻度はかなり低い。
嫌いなわけではない。
むしろ「面白そうなジャンルやなぁ」とは思っているんだけど、ナカナカ手が出せずにいるのだ。

理由は幾つかある。
・一度手を出したら際限なくなることへの恐れ。(ジャズで経験済み)
・作品的に長いものが多いが、物理的に時間がない。
加えて、「捉えどころがない」。

バッハ、ハイドン、ベートーヴェン、モーツァルト、ショパン、リスト、シューマン、ワーグナー、マーラー、ストラヴィンスキー、ブラームス、チャイコフスキー、バロック、古典派、ロマン派…etc
これらをどんな風にどの順番に位置づければいいのか、今ひとつ良くわからない。
ジャズも同じようにプレイヤーが多く、作品も山のようにあるのだが、少なくとも歴史に関しては40年〜70年をカヴァーすれば大半のことは分かってしまうので、クラシックに比べればかなり分かりやすいのだ。(極端な話、「マイルス・デイヴィス」の伝記を読めば、ジャズの主要部分の50%以上はカバーできると思う。クラシックにはさすがにそういうことはない)

と言う訳で、「お勉強」のために買ってみたのがこの本。
結論。

「大変良くわかりました」

いやホントにいい本だと思う。まあこれだけにまとめているんだから、かなりバッサリやってるんだろうとは想像できるけど、ド素人の僕には十分。短い分、全体の流れが把握しやすくて、むしろ有難かった。
かつ、出てくる殆どの作品を聴いたことがなくても(笑)、十分に読ませてくれるんだから、「読み物」としても結構いいんじゃないかな。中学生向けのガイドブック何かよりはズッとレベルが高いしね。

さてこれで愈々「クラシック」の大海へ…
とはなりませんナ(笑)。
やっぱりちょっと時間を作らないとね。
「クラシック鑑賞」は今のところ「定年後の楽しみ」です。

2005/12/27

経済論戦、いまどきの「常識」  

「経済論戦 いま何が問われているのか」
著者:川北隆雄
出版:岩波新書
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「いまどきの「常識」」
著者:香山リカ
出版:岩波新書
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年末も押し迫ってきて、今の主たる仕事は「挨拶回り」、それも今日がピークだった。
東京で挨拶回りをする場合は当然電車を多用することになるが、細切れな移動時間も合わせれば結構な時間になるので、本は手放せない。
今年選んだのはこの2冊。小説は挨拶の緊張感に影響するので避けて、短い章で構成された、現代の日本の状況を題材とした軽めの論集を選んだ訳だ。

こういう本の場合、題材の選び方とそれに対する作者のスタンス(自分の意見をどのように反映させるか)が重要な意味を持つ。どちらの作者もその点には意識的で、前者の方はそれを前提としながらも比較的客観的な提示を心がけ、後者は(断言は避けながらも)自分の意見を中核にした論展開をしている。
まあここら辺は題材の違いによるスタンスの差であって、それで作品の良し悪しが決まるわけではない。でもまあ香山氏の意見と僕の意見では微妙に食い違うところが多々あるので、僕としては「経済論戦」の方が面白く読めたし、かなり参考にもなった。1年も経ったらこの手の作品は急速に古びるんだろうけど、それだけに時流をキャッチアップする新書の良い面が出た作品だと思う。

昔からそうだったのか、IT化等によって加速したのかは分からないが、最近世の中のことが複雑になりすぎているような気がする。自分に関係ないことには注意を払わなければいいのかもしれないが、現代社会において時流と没交渉でいることはそれ自体が不自然な感じがするし、職業上もそういうわけにはいかない。
とは言え、個々の事象に詳しく突っ込んでいくには時間も知識も足りないので、時にこういう論点が整理された本と言うのは(勿論、作者の恣意性を考慮に入れてであるが)役に立つ。今回も地下鉄を乗り継ぎながら、結構色んなことを考えさせてもらった。

そう言えば、最近創刊された「クーリエ」という雑誌も、世界のメディアから種々の記事を選んで提示して複数の視点を紹介してくれる形の雑誌で、僕は割りと好意的に読んでいる。
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しかしこういうのを好んで読むというのは、楽しようとしてるっちゅうことかいな?

2005/12/26

失敗の本質  

「失敗の本質 日本軍の組織的研究」

著者:戸部良一、寺本義也、鎌田伸一、杉之尾孝生、村井友秀、野中郁次郎
出版:中公文庫
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最近出版されて評判になった「戦略の本質」を読もうと思って、先行している本作があることを知り、購入した。
世評の高い作品だが、学者っぽい生硬な文章が若干気にはなるものの、評判通りの好書だと思う。

日本軍の分析に関しては今となっては常識となっている(と思うんだけど)ことが指摘されている。
・行き過ぎた精神主義の弊害
・組織における「人情」の悪しき重視
・情報の軽視
・兵站の軽視
・陸軍、海軍の連携の欠如 等
これらが「ノモンハン事件」「ミッドウェー作戦」「ガダルカナル作戦」「インパール作戦」「レイテ海戦」「沖縄戦」の具体的事例の中で指摘され、その幅広い「悪」影響が晒されており、かなり説得力のあるものになっている。(各作戦の経過記述は客観的なものになっており、まとまっていて読みやすい。その分、論には集中できるが、現実の作戦の遂行が相当に悲惨なものであったことを失念してはいかんとは思う)
更に米軍との組織比較により、日本軍の「自己革新能力の低さ」(自己否定的学習の欠如)が炙り出され、その特質が戦後の各組織の中にも見られるのではとの指摘がなされている。
本作は昭和59年の出版のようだが、この指摘はバブル崩壊後の金融を始めとする大企業の組織変革に関する失敗を「予言」した形になっているのでは、と思う。翻って僕自身および僕の所属する組織を見る時、深く考えさせられる内容にもなっている。

個人的には「第二次大戦」に対する現在の日本における評価を考える一助にという意識が読前には強かったのだが、読中・読後にはむしろ現在の日本や自分の会社について考えさせられ、現時点においてもそのことを考えている。そういう点から言って、非常に「現代的意義」のある作品だ。
(とは言え、ここに晒されている日本軍指導層の無能さと醜態は忘れてはならんだろう。これはかなり悲惨な状況だし、事実その結果が各作戦における地獄絵図に繋がっているのである)

しかし僕が大学を卒業したのは昭和63年。
ということはこの作品は出版されていたわけだが、全然知らなかった。それで「東京裁判」を卒論で書いてるんだからなぁ(笑)。
いやはや、お恥ずかしい…。

2005/12/25

ソドー島で遊ぶ。  雑感

コツコツとやってきた「機関車トーマス」のガチャポンで曲線レールをゲットし、遂に線路一周を作れるようになった。
息子が寝静まった後(笑)、妻と二人でセッティングをし、トーマスを走らせる。
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いやぁ、なんか感動だなぁ。
ここに至るまでには、「クランキー」なんか4台も当たっちゃったし、「トーマス」「パーシー」も2台ずつあるんだけど、その虚しさも一気に報われるような気が…。

もうちょっと集めて、一大ジオラマを作ってみたいなぁ、などと夫婦で誓いも新たにしております。
息子?
ま、もう少し大人になってからですな(笑)。
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2005/12/24

Merry Christmas!  雑感

今日はクリスマスイブ。
息子にとっては生まれて2回目のクリスマスだ。

今回は広島の大竹から義父が上京してくれ、パーティーに加わってくれた。
最初、廊下で迎えた人影に大泣きしていた(笑)息子も、プレゼントを貰い、妻の自家製のケーキを食べるとご機嫌になったらしく、義父にまとわり付いてはしゃいでいる。
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まあ、どうせ15年もすれば親と一緒にクリスマスなんか祝ってくれないだろうから、今のうちに十二分に楽しんでおこう。
プレゼントの「要求」もないことだしね!
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Merry Christmas!!

2005/12/23

悲劇週間  

著者:矢作俊彦
出版:文藝春秋
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最近、矢作俊彦の本の出版ペースが上がってるような気がする。角川文庫で旧作の出版もされてるし、嬉しいんだが、何だか怖い感じもする(笑)。
やはり「三島由紀夫賞」が効いたかね。本人が大分丸くなったと言うのもあるようにも思うが。
ま、この調子でメジャーになって、旧作がドンドン復刊されてくれ、新作がバシバシ出てくれると有難いんだけどね。

本作に関しては、「何でこれを矢作俊彦が書いたんだろうなぁ」と思いつつ、ズッと読んでいた。
「歴史小説」と言うのに驚いたのも勿論あるが、そこら辺は共作に前例があるから、「驚天動地」という訳ではない。文章も、かつて大沢在昌を絶望させた華麗な比喩を散りばめた文体は健在で、決して凡百の時代小説に堕している訳でもない。
一番違和感があったのは、主人公(堀口大学)のスタンスである。

主人公が「堀口大学」だったのは驚くべきことではない。
女にだらしなく、そのくせ潔癖で、時に怠惰が顔を覗かせる、線の細い、皮肉屋の青年
史実の「堀口大学」がそういう人物だったか否かはともかく、ここで描かれている彼の姿は、矢作俊彦の(特に横浜を舞台にした)小説には馴染みの人物像である。
ただ先行する主人公たちが斜に構えながらも自分を取り巻く現状や、権威を纏った人物に対して痛烈な一矢を報いることに賭けていたのに対し、この青年は(「詩人」を目指すことで、世俗の権力とは一線を画そうとはしているのだが)決して有効なアンチテーゼを突きつけてはいない。
むしろ「父」を始めとする「明治」や「幕末」を背負った人々、「革命」の中で何事かにこだわりつつ物事をなそうとする人々に対し、一種の「畏れ」(あるいは「憧憬」)を持っているようにさえ見える。
そういう意味では本作において重要な意味合いをもつのは「堀口大学」ではなく、その「父」が代表する過去を内包した大人たちなのかもしれない。(その観点は「ららら科学の子」に近いかもね。あの主人公はまさにそういう「大人」だったから)

これは「矢作俊彦」も大人になっちゃったということなのかなぁ。
あるいは「かつて「青年」であった人物が、何かを乗り越え(あるいは失い)「大人」となってしまった」ことに対する興味が強くなってきているのかもしれない。
かつての矢作俊彦の作品には、ブリキの玩具のようなウサン臭さがあったが(そしてそれがたまらなく魅力的だったのだが)、最近の作品にそれが薄れてきているのは、そういう視点の広がり故なのでは?
ちょっと寂しくはあるんだけどね(笑)。

本作の中盤で、突然「土方歳三」の名前が出てくる。正直言って、本作で一番背筋にグッと来たところだ。
こういう出し方をするところを見ると、好きなんだろうね、矢作俊彦も「土方歳三」が(笑)。
「歴史小説」に手を出すなら、ここら辺もやって欲しいなぁ。「土方歳三」の一生と言うのは一篇の「詩」のような側面があると思う。その意味では矢作俊彦が描くに向いている人物だと思うのだが。
如何なもんでしょう?
(「燃えよ剣」があるから、ナカナカ難しくはあるだろうが)

2005/12/22

ピアノの森 11  コミック

著者:一色まこと
出版:講談社
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音楽を題材にした漫画は結構あるが、割と「音楽」そのものよりも、バンドやそれらを巡る人間模様を描いたものが多い。まあ「音楽」を絵に描くことはできないから、仕方がないと言えば仕方がないんだけど、それでも漫画の中で「音楽」をどう表現するか、そこに拘りがあるほうが作品としての水準は高くなるように思う。

あまり現在の漫画事情には詳しくないので、今「音楽」を扱った漫画にどういうのがあるのか良く知らないんだけど、本道である「ロック」を扱った作品としては、やっぱり「BECK」がいいんじゃないかな?(ちょっと思うところあって、最近読んでいないのだが)
クラシックを扱ったものとしては、何故か大ヒットしてしまった「のだめカンタービレ」と、この「ピアノの森」がいい。
実は僕は基本的にクラシックは聴かないのだが(笑)、この二作は十分に僕にクラシックを「読ませて」くれるのだ。

この11巻は、前半(5,6巻くらいかな?)にあった一つの見せ場を受けて、感動的な「再会」を描いている。展開は見え見えなのに、鳥肌立っちゃいましたよ、僕は(笑)。
このシーンのためだけでも連載を再開した価値はあると思う。(「モーニング」で連載しているようだから、今度は雑誌が休刊するようなことはないだろう)

これからは表舞台に出て行くカイ(主人公)の姿がメインストーリーになるんだろうな。ちょっと「森の端」の設定はちょっと作り物めいている感じがしていたので(イメージ的には「あしたのジョー」のドヤ街みたいな感じだからなぁ)、今後の展開の方がズッと楽しめるのではないかと期待している。

まあ作者が怠け心を出して、「休載」という危険性もあるんだけど、サ。

2005/12/22

ああ息子  

著者:西原理恵子+母さんズ
出版:毎日新聞社
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会社の近くの本屋で見つけて買い、帰りの電車の中で一気に読んでしまった(西原理恵子はこのパターンが多いなぁ)。

なかなかスットンキョウな息子たちのオンパレードで、かなり笑わせてもらったが、いずれは我が家も…?
気配はあるしなぁ(笑)。

ま、読みようによっては「親バカ」丸出しなんだけどね。

2005/12/18

酒と出張の日々  雑感

いやぁ、今日は寒かった!!
クリスマスプレゼントを買いに「六本木ヒルズ」に言ったんだけど、文字通り「寒風吹き荒れ」、芯から冷えてしまった。あんまり冷たい風が吹き付けるので、ベビーカーに乗った息子が耐えかねて泣き出すくらいだった(笑)。
まあ北国に比べれば大したことはないんだろうけど、寒さに弱い僕はスッカリ参ってしまいました。

「参っちゃう」という意味では、毎年この時期は「出張」と「忘年会」に襲われ、ヘトヘトになってしまうのだが、どうやらそれも来週の「忘年会」二連発で乗り切れそうだ。一度、胃に来る風邪にやられて酷い目にあったが(妻と息子もやられたので、結構バタバタした)、まあ総じて「無事」と言っても良いと思う。

出張が多いと肉体的には疲れるのだが、移動時間が結構多いので、割と読書は進んだりする。ここのところ「読書録」の更新が多かったのはそれが理由。仕事がらみの本も読んでいるので、12月は通例の月よりもハイペースな読書量になってしまった。
ま、それも先週までで、これからはノンビリになると思うが。
今、矢作俊彦の新作「悲劇週間」を読んでるんだけど、クリスマスくらいまでかけて読もうかな、などと思っております。(あくまでも予定)

ヒルズで購入したのは妻へのクリスマスプレゼント。
普段使っていた靴が破れてしまったので、その代わりにプレゼントしたのだ。当然のことながら「ベタ靴」。
ま、ここら辺が「妻帯者のクリスマス」って感じかな。「クリスマス」よりも一週間も前に渡しちゃってるし。
悪くないけどね、こういうのも。



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