2006/7/22

美しい国へ  

著者:安倍晋三
出版:文春新書

ここ数日の報道によると、福田氏の総裁選出馬がなくなり、ポスト小泉は安倍氏の独走状態に・・・ということのようだが、まあ政治は「一寸先は闇」だからね。ただ安倍晋三が今の日本の政治家の中で重要なポジションを占めていることは確かだろう。

本書はそういうタイミングで出版されたミエミエの一冊(笑)。「マニフェスト」と言うには具体的な詰めの部分が今ひとつだが、思ったよりは結構具体的なことにも触れられていて面白かった。「映画」や「小説」等を引き合いに出すケースも多く、読みやすい構成にもなっている。(ちょっと媚びてる感もあるが)

個人的には「安倍晋三」については「顔と姿勢が今ひとつ」というところなのだが(笑)、大筋では同意できる部分が多かったのは意外の感があった。
ただ「米国のイラク侵攻際して、『大量破壊兵器』を根拠としたことに対する評価」「イラク戦争の際の民間人拉致に関する『自己責任発言』」「中国の反日運動や、韓国の反日的な動向」等について、コメントがなかったり、あまり触れてなかったりするのはどうかな。
また「靖国神社参拝問題」については、戦争指導者と戦死者を微妙に混同して論じたりして、正面から応えていないのも気になった。祖父である岸信介の評価についても、この点はコメントすべきだと思うんだがね。

本書の発売日に、A級戦犯合祀に関する昭和天皇の発言メモが公表された。ある程度は知られていた内容とは言え、このタイミングでの発表には何か裏があるのかな、などとも思ったりした。
いずれにせよ、この戦後を何らかの形で捉えなおす作業が求められているということか?



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