2009/3/28

会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだ  

著者:齋藤正明
出版:マイコミ新書
クリックすると元のサイズで表示します

<私はマグロ船という言葉に「過酷」、「借金のカタ」、「行くあてのなくなった人の仕事」、「事故の多い仕事」と、ネガティブなイメージしか思いつかなかったからです。>(P.3)

いや、僕もそうです(笑)。

本書は「鮮度保持剤」開発のため、
「マグロのすべてを知ってこい」
という、無道な上司の命令(笑)で1ヶ月以上、「マグロ船」に同乗した経験を持つ作者が、その経験の中に「会社人生を乗り切るための知恵」があったことを記している異色のビジネス本。
内容としては、
「上手なストレスの受け止め方」
「上手なコミュニケーションの仕方」
について論じていて、ここの考え方やスキルは決して突飛なものじゃないんだけど、
「それをマグロ船の漁師に教えられた」
ってところにインパクトがある。

まあでも所々には
「ちょっとこれは出来すぎじゃないの?」
ってのもある。
あまりにもビジネス本っぽ過ぎるのもあるような。
「作者の創作」
とまでゃ思わないけど、若干経験をそういう方向で整理して記憶してたってことはあるんじゃないかね。
マグロ船に乗ったのが2001年。
その後、作者は独立してコンサルタントとして独立している。
この時間の経過の中で「記憶」が微妙に補正されたってことは十分にありえるだろう。

とは言え、「海の男」たちの行動や言葉が、思わぬ「力」を持って読む者に響いてくるのも確か。
一時間くらいで読めちゃう本だから、費用対効果を考えれば、十分にモトの取れた本だと思うよ。

しかし帯びの

<ある会社員に突然告げられた業務命令・・・・・・
マグロ船に乗れ!
そこにあったのは、あの蟹工船よりつらい日々だった!>

ってのはどうかな?
だって作者が辛かったのは「船酔い」なんだもん(笑)。
僕も船酔いには弱いから辛さは分かるけど、「蟹工船よりつらい日々」はないだろう。
これはやり過ぎです。



トラックバックURL

トラックバック一覧とは、この記事にリンクしている関連ページの一覧です。あなたの記事をここに掲載したいときは、「記事を投稿してこのページにお知らせする」ボタンを押して記事を投稿するか(AutoPageを持っている方のみ)、記事の投稿のときに上のトラックバックURLを送信して投稿してください。
→トラックバックのより詳しい説明へ



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ