第一次大戦に出征し、若くして亡くなったイギリスの作曲家、William Denis Browne(1888-1915)の「To Gratiana dancing and singing」という歌です。イアン・ボストリッジのCD「The English Songbook」でこの歌を聴いてあまりの美しさに感動。ぜひうちのKAITOにうたってもらおうと思いました。
楽譜探しに関しては、りーとP様にたいへんお世話になりました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
さて、無事に楽譜を手に入れたのはいいのですが、伴奏のピアノロバには難曲でした。装飾音はまだしも、なにやらそろばんの玉か菱形に見えるへんな(?)音符が出てきたりして……。そして、このちょっと派手な伴奏に、うちのヘタレの歌が負けそうになるし……。
さらに歌詞が17世紀の詩人のものだからなのか、難しくてよくわからなk(ry……意味不明な日本語ですがどうかフィーリングで理解してくださいますよう……。訳つけないでupしちゃおうかといったい何度思ったことかorz
と、いろいろありましたが、5ヶ月くらい継続してgdgd制作していた曲が、どうにか形になってくれて嬉しいです。
動画では、ボストリッジのまねをしてイ長調に移調しています。原調(ヘ長調)で歌わせたものは
こちら。
なお、楽譜に注記がありましたが、伴奏のメロディーは、17世紀の「Elizabeth Rogers' Virginal Book」の中の、「Allmayne」(作曲者不詳)にもとづくものだそうです。イングランドではエリザベス朝のころにヴァージナル曲が流行していたようですが、「ヴァージナル」ということばは当時はチェンバロ族の総称として使われていたとのこと。えっ、チェンバロってそんなにいろんな種類があるんですか?(汗)

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