5月連休が終わり、仕事感覚も元に戻り、楽しく厳しく働いています。
月刊誌「DECIDE(ディサイド)」が届きました。トップページに現代の経営思想はと題して、これからの3年で何が変えられるかについて書かれていました。
これは大小の会社に関係なく考えられることと感心を持ちました。
タナベ経営の長尾専務は、全国を回り、経営者とディスカッションをする中での景況感は「明るさを取り戻してきた」「業績に少しずつ反映されてきた」というものである。
しかし、その後に来るのは、「3年ですね」という言葉だ。 「金融緩和や公共事業といった安倍内閣のカンフル剤で景気が良いのは3年で、その間に会社を変えきらないと淘汰される」という意味である。 すなわち、これから3年は、「ほっと一息つける3年」ではなく、時代に向けて猛烈な改革を成し遂げなければならない「真剣勝負の3年」となる覚悟が、経営者にはできている。 これからイノベイションという大事業を成し遂げるには、【年度経営計画】でなく【中期経営計画】をおすすめするとのことです。
先日の日経新聞に、安倍政権の3本の矢の記事が掲載されていました。
安倍政権の掲げる3本の矢は正しい。デフレ脱却と物価水準の引き上げは必須だ。3番目の矢の構造改革が大切だ、参議院選後なのだろうが、まだ中身がはっきりしていない。
3本の矢と3段ロケット
一段目【インフレ2%】二段目【インフレと高成長】三段財政の持続性が回復するか、これらすべてが達成されれば、アベノミクスは大成功だが、果たしてそうなるだろうか?
つまりインフレと高成長が実現しても、大規模な増税と歳出削減の痛みは避けられそうもない。 先送りすればギリシャのような財政破綻が待っている。
3年後、日本はどんな経済社会になっているか、勉強して良く考えてみたいと思います。
権限移譲(けんげんいじょう)
タナベ経営顧問 七ッ矢さんの四字熟語編で今回は「権限移譲」です。
人は自分の能力を超える困難な仕事に立ち向かうとき、全身全霊を傾けなければ成功はおぼつかない。したがって、当人の現在の能力より一段高いレベルの仕事を与えることが、人材育成の上で大切となるわけだ。
正しく権限移譲を行うには、次が重要なポイントとなる。
1、 失敗を恐れない (失敗をさせることが目的ではないが、次の成功には苦しい経験が役立つ)
2、 任せて任さず (「手は離しても目は離さない」権限移譲は、丸投げや放ったらかしではない。
3、 報・連・相システムづくり (現実的には、目は離れる。常時、そばにいてみていることはできないため、異常情報をキャッチできる仕組みを作っておくことが必要になる。)
これからは、「任せないから育たない。育たないから任されない」の状態から、「任せるから育つ、育つから、さらに任せることができる」の善循環に変えて行きます。

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