私が約25年間、会員になっている
タナベ経営の新社長に木元仁志氏が就任しました。
昭和32年に田辺昇一氏が創業し、5年前に、ご子息の田辺次郎氏が社長に就任しましたが、正直、いまいちという印象でした。しかし、流石は田辺経営、ここで社長を変えてきました。
社長交代を機に毎月2回、田辺経営から送られてくる経営情報誌の誌名を「イーグルクラブ」から「DECIDE」に改めました。木元氏は、その理由を次のように述べています。
経営者の決断力が企業の盛衰を左右するという思いからである。
決断と決定は違う。決定は全ての判断材料が揃った時に下す結論であり、誰が下しても同じ結論になる。「デッドストックを廃棄する」「倒産リスクの高い企業との取引を縮小する」のは、決断ではなく決定だ。全ての判断材料が揃っていなくても下す結論が決断であり、それにはリスクが伴う。経営者は利だけを見て判断しては駄目で、義(正しいか正しくないか)という判断基準が必要であると輸している。目先の欲にとらわれず、利と義のバランスを取った判断をすることが大切なのだ。リスクを回避するためのもう一つの処方箋は先見力である。「先が読めない」と嘆くばかりでは、経営者は失格だ。行き先不透明でも、時代の予感を感じ取ってチャンスを物にする。迫り来る危険をいち早く嗅ぎ取って回避する。それが経営を預かる責務であろう。決断力をどう高めていくかは、経営者として最も大切な自己啓発のテーマである。
先日、当社で工事を担当させていただいた、横浜市二俣川駅前にある「
東洋医学 あかり堂治療院」の創業5周年パーティーに招待していただきました。お若い石塚めぐみ院長は、素晴らしい東洋医学の治療技術と明るい性格の持ち主です。5年間の頑張りが自信となって、顔からにじみ出ていました。とてもいい顔をしていました。
現在の治療室が狭く、広い治療室に移転しようかと、私に相談を持ちかけてきました。
大小関係なく会社には色々な決断が迫ってきます。私も34年、会社を経営してきましたが、創業5周年の節目には、めぐみ院長と同じ思いでいた事を思い出しました。
急ぐ決断、時間がある決断とありますが、あかり堂さんの決断は急ぐことはないと思います。
前回のコラムで書きました、京セラの稲盛会長の様に、ド真剣に無我夢中で前向きに働いていると、チャンスは周りからやって来るし、そのチャンスが鮮明に見えるようになります。そのときに決断出来るか、出来ないかです。
私も振り返り見て何度かチャンスがありました。今思うと見逃したものも少なからずありました。自己啓発が足らなかったことを悔やみます。しかし、これからも何度かチャンスが訪れると思います。まだ、もう少し夢に挑戦したいと思っています。

4