橘仙貼璧 第100番
将棋妙案第八十一番と好一対をなす斜め銀趣向である。
斜一線に並んだ四枚銀が目立つ。これがどう展開するかが見ものである。
最初は桂を捨てては歩打のくり返しである。玉は渋々と銀の階段を一歩一歩追い上げられる。
四桂を犠牲にして四歩を使って5六玉まで追い上げたところで一転、5七金、同玉、5八金以下玉の追い落としである。
一枚ずつ銀を捨てながら一歩一歩金で玉を絞り込んでいく。
銀の階段は綺麗に捌け、しかも1四馬も捌ききって詰みとなる。
銀の階段を往復に利用した美しい趣向詰である。

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