
「ネットでの注文は電話の注文より受注管理コストが安いこと」。また「広告などの経費が少なくて済むこと」などを以前に書きましたが、ネット通販が安い理由で見逃せないのが「情報入手のしやすさ=競争」でしょう。
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例えば
ある町に、たった1軒の雑貨屋さんしかなく、隣町までは遠い。また、この雑貨屋さんに商品を納める問屋さんも1つしかない。こういう状態だと、そこに住んでいる人はその雑貨屋さんで購入するしかない。またこの雑貨屋さんも、今の状態で商売になっている限りは、値下げをしたり新製品を扱うという気持ちもあまり沸かない。たとえどこかで新しい製品について聞いても、それを扱おうにも納入業者さんが1つだけなら、そこが扱わなければ入手する手段もない。・・・
ある時期までは、この業界もこれに近い状況だったといっても良い・・・。
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商品なりサービスを購入する人が、より多くの情報に・自由に接することが出来ることで競争が生まれる。ではこの競争は小売の雑貨店にとって都合が悪いかといえば、必ずしもそうではない。お客さんからこういうものを探してと言われても、今までなら出入りの問屋さんに聞くしかなかったけれど、他の問屋さんやメーカーなどからの情報が入るようになれば、そこから入手したり、また今までの取引先にこんなものが欲しい、価格はこのくらい という情報を伝えることが出来る。新しい需要を作り出すことも出来るし、新しい販売や仕入れのルートが出来る。
また競合する店の情報の入手も簡単なのだから、勝ち目がないものは扱いをやめたり、自分が強いと思われる分野は大きく伸ばす。
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「受注の手間(コスト)が少なくなる」、「広告費が少なくて済む」という経費面でのメリットもモチロンあるが、インターネット社会が広がるにつれ、流通や商売の仕組みの中で、もっと大きな何かが起こりつつある。そんな気がします。
とはいえ、それが何なのか、今の自分にはまだ良く分からないのが残念。


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