2014/4/14

"難しさと易しさ"について  練習

楽器を弾く上で「難しい」「易しい」ということについて書きたいと思います。

私の専門であるピアノに限らせていただきますが、これはどの楽器にも言えることだと思います。

先ず、【目にだまされるな!】です。
見た目がごちゃごちゃしている=難しい
見た目がすっきりしている=易しい


これが間違いのもとです。

私は皆さんによく言います。「目に騙されないで!難しそうに見えるだけ。」
初級・中級は、ごちゃっとしてても、比較的弾きやすい曲が多いです。
それは「ピアノという楽器を弾くための曲」が多いからです。
ピアノという楽器の特徴や特性、構造、弾くにあたっての物理的動きを踏まえた上で書かれているからです。

ところが上級曲になってくると、ピアノという楽器で演奏することはあまり重視せずに作曲されているものが多くあります。

例えば、ショパン、リストは自分がピアニストですから、不可能な事は書かない。
難しいですよ、どんな曲も一筋縄ではいきません。
ピアノの最高峰ですから。
でも「ピアノで演奏する」曲なのです。

ところがブラームスやチャイコフスキーなどは、「ピアノで演奏」は気にしてないとしか思えない部分が多々あります。
簡単に言えば、
@「巨人の手じゃなきゃ無理」とか、
A「こんなに素早く移動するのは無理」とか、
B「どんな指使いをしてもスムーズにいかない」とか。

今、私が練習している曲のうち、Duoの曲(ピアソラとローゼンシュタット」はまさにABを地でいってます。

そこに加えて3日前に頼まれたフルートの伴奏・・ピアソラ「リベルタンゴ」
9割は初見(見て直ぐ弾ける)で弾けますが、残りの1割が出来ない。
まだ楽譜を戴いたばかりですが、土曜日も空いた時間にずっと練習していましたが出来ない!

クリックすると元のサイズで表示します

これはその一部ですが、これを見た皆さんは、「えっ?なぜ?簡単そうだけど」と言われると思います。
ゆっくり弾くのは超簡単。
でもこれを1秒半で弾こうとすると指使いに無理が生じます。しかも次の小節との連携が上手くいきません。

これも同じBのパターン。

クリックすると元のサイズで表示します
ピアソラ:Muerte Del Angelより 
これは♭が4つ付いています。(シ・ミ・ラ・レ)

クリックすると元のサイズで表示します
ローゼンシュタット:CarmenFantasieより

両者ともこのパターンが続くのですが、どの指を持ってきても素早く弾くには無理がある。

とても信じられないかもしれませんが、
次の方がずっとラク

クリックすると元のサイズで表示します
ショパン:英雄ポロネーズより

下の曲は難曲の1つですが、それでもルールに則って練習すれば無理難題にはならない。
クリックすると元のサイズで表示します
ショパン:エチョードNo,24

ここに自分の解釈や気持ちを入れ込んで、それが少しでも皆さんに伝わるようアーティキュレーション(音楽の演奏技法において、音の形を整え、音と音のつながりに様々な強弱や表情をつけることで旋律などを区分すること。
強弱法、スラー、スタッカート、レガートなどの記号やそれによる表現のことを指すこともある。アーティキュレーションの付けかたによって音のつながりに異なる意味を与え、異なる表現をすることができる。)

をつけていきます。

突然やってきた伴奏譜のたった数小節に振り回されている私です。

しかし、頼まれるということの嬉しさや有り難さも分かっていますので、一生懸命練習して良い演奏がしたいです。
2



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ