2010/7/24

リスト:メフィスト・ワルツ  音楽

水野喜生子門下生演奏会で弾くソロ曲について。

今回私が選んだ曲は、リスト作曲「メフィストワルツ」

メフィストとは、大作家ゲーテの「ファウスト」に出てくる悪魔の名前です。
リストは若い頃からゲーテを崇拝していました。
しかし、このワルツを作ったきっかけはゲーテではなく、ハンガリー出身の詩人レーナウの叙事詩を読んで得た霊感に因るものということです。

彼は「夜の行列」と「村の居酒屋の踊り」をオーケストラ用に作曲しましたが、そのうちの「村の居酒屋の踊り」を後にピアノ用に編曲したものが今日よく知られている「メフィストワルツ」です。

1860年に作曲され、翌年のワイマールの宮廷での演奏会で、リスト自身によって初演されました。

曲の内容は非常に面白く興味深い。

村の居酒屋で結婚式が行われています。
メフィストフェレスがファウストを伴って居酒屋に現れます。

まず、田舎楽士たちがヴァイオリンを調律する様子が不気味な不協和音の連続で描かれます。
アクセントの付け方にもどこか悪魔的な雰囲気があります。
その後,メフィストフェレスがヴァイオリンを取り上げ,楽しげな速い3拍子踊りの音楽になり、少し狂気に満ちた音楽に乗って村人たちのお祭り騒ぎの様子が伺えます。
静けさが戻ってきたところに登場するのが、マルガレーテ(グレートヒェン)。

やがて、彼女と森へ抜け出すファウスト。
夜空にはナイチンゲールの歌声。
そしてその様子を見ているメフィスト。

再度メフィストの悪魔的なヴァイオリンが戻ってきます。

最後の激しいパッセージは,まんまとメフィストの思惑に乗っていくファウストに向けた、メフィストのあざ笑いを描いているようです。


リストを代表するこの曲は、中間部はロマンティックな詩情に富んでいますが、冒頭や後半の部分は優雅なサロン風のワルツには程遠く、‘狂喜乱舞’と言った凄じいエネルギーが満ち、その変わり身の早さに圧倒される、まるで物語を読んでいるが如くの壮麗な曲に仕上がっています。

技巧的にも大変難しいのですが、性に合っているようで苦になりません。
※「弾きこなせる」という意味ではありません。(^_^;)

とてもお洒落で官能的なこの曲をしっかり練習して、満足できる演奏をしたいです。

次回はデュオ曲「魔法使いの弟子」について書きます。
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