「季の苑・エルムガーデン」は中央区の西部…啓明とか伏見とか旭ヶ丘とか呼ばれるエリアの中国総領事館の隣にある庭がステキなレストラン。
かつては「エルム山荘」という老舗の超高級料亭だったそうですが
今は持ち主も変わって改装してレストランとなっています。
料亭に比べれば気楽になったとは言え
やはり敷居がかなり高いお店ではあるのですが
ランチならなんとかなるかな…ということで行ってきました。
元料亭と聞いていたので和室に通されるのかと思っていたら
広いバンケットルームのテーブル席でした。
庭に向かっている面はほぼ全面ガラス張りでとっても景色が良いのですが
私たちは後部の方の席だったのでちょっと物足りない気分でした。
ランチは2,800円(税込み・サービス料別〜以下同)のセットメニュー(プレートに盛り合わせの料理とご飯など)と
3,800円のコース仕立ての2種類で…
迷いましたが、「せっかくなので」「もう二度と来られないかもしれないし」ということで奮発して3,800円のコースにしました。
飲み物もそれなりなお値段で(グラスワインが1,000円くらい)用意されていましたが、友人の車で行っていたので
私もアルコールはやめて、ノンアルコールカクテル600円を注文しました。
これが思ったよりも濃くて、
おいしいのだけれども、ちょっと料理の邪魔なような気もしました。
さて、コースの始まりです。
外食では、食べるのが優先のためあまり写真を撮らない私…
ましてこんな高級レストランですから空気を読まなくては…と思ったのですが
もう二度と来られないかもしれないのなら残しておきたいという気持ちが強く
料理が登場するたびにこっそりパチリ。
でも、携帯電話のカメラってシャッター音が消せないんですよね…恥ずかしい。
上手く写せても写せなくても全て一発勝負です。
まずは前菜。

左からカニの酢の物・葛豆腐・お造り・ウニのゼリー寄せ・海老しんじょう揚げ。
どれもそれぞれおいしいのですが
葛豆腐の優しい食感と味わいは初体験でした。
次は椀物。

すずきのお吸い物。
だしが身体にしみわたってくるおいしさです。
すずきもほんのりとした優しい味です。
次は魚料理。

すずきの焼き物。
椀物と同じ魚ってのはどう?と思いつつもおいしいからOKです。
皮の方から焼いたというすずきは、皮はパリッとしていて身はふっくら。
ポン酢ベースのソースときのこのすりおろしが添えられていて
その組み合わせは絶妙です。
次は肉料理。

伊達地鶏のグリル。
ふっくら柔らかい地鶏によく合うソースが絡まっています。
量も十分でおいしいかったのですが
私としては少量でもいいから牛肉をいただきたかったなぁと思いました。
上に添えられているのはワインビネガーで和えたサラダです。
次はお食事。

桜海老の炊き込みご飯に味噌汁。
しっかりだしがきいているご飯も味噌汁もおいしいです。
香の物も控えめな味で良かったです。
最後はデザート。

コーヒー(または紅茶)とケーキ。
抹茶のケーキの上には求肥を刻んだものと生クリームがのっています。
程よく甘く、でも甘すぎなくておいしいです。
梅味のメレンゲが添えられているのも良いアクセントでした。
おししくいただきました。
途中で琴の生演奏もあり、なんとも優雅なランチです。
食事をいただいた広間にはガラス張りの部分が3箇所あり
自然の木が植えられていて屋根から突き出している感じでした。
私の席のすぐ横にもちょうどあったので
上に向かってパチリ。

自然の木漏れ日が心地良いです。
日常の様々なことを忘れてのんびりできました。
食後は、庭を散策。
立派な日本庭園でしたが、植物的にはちょっとハンパな時季だったような…。
ガラス張りの離れも見させてもらいましたがこれまたステキでした。
20名程度までで貸し切ってパーティーなども出来るそうです。
庭ではちょっとタイミングを外してしまい写真を撮れませんでした。
お支払いは、サービス料10%を加えてお一人4,840円。
ランチとしては私にとっては破格でしたが
料理を楽しみ、雰囲気を楽しみ、身も心も大満足でした


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