「今日は出かけずに家でまったりとラジオでも聞きながら過ごしましょう」とラジオでDJが話している。7月14日、季節はずれの台風、それもかなりの大型の台風が日本列島の太平洋側を通っていこうとする中、pop popは今夜cawaでのライブを行なおうとしていた。こんな日に何人の人がライブに来てくれるのだろう、いやそもそもお客さんが来れるのだろうかとpop popの二人は思いつつもライブを中止にしようとは考えなかった。むしろこんな夜にライブを見に来てくれる人がいるとしたら、その人が来てよかったと喜んでもらえるライブをやろうと思っていた。
夜8時半、定刻通りライブはスタートした。お客さんの数は少ない方だったが、pop popのライブのためにこの雨の中を来てくれた人たちもいた事が二人にはとても嬉しかった。「台風がせまってきてるので皆さんが早く帰れるように」とMCを少なめにしたライブは時間こそ短めだったものの、通常のライブと同じ曲数が演奏された。
ライブの後半、新アレンジによってスピード感を増した「Too Young To Die」からグルーヴ感の増してきた「What's going on」で盛り上げて、その熱さをこめながらじわじわと盛り上がってくる「Let's Stay Together」への流れは、pop popの新しい一面を見せていた。そしてそれは彼らがライブを積み重ねてきたからこその変化でもあった。結成当時のライブでは「聞かせ系ユニット」と称された事のあるpop popだが、現在の彼らは「ライブバンド」へと変化しつつあるのかも知れない。
夜10時、ライブは無事終了した。「今日、ほんとに来てよかった」とお客さんが嬉しそうに話していた。pop popのオリジナルシングルCD「un」を手にしたひとりの青年は嬉しそうに雨の中を原付バイクで帰って行った。
-1stage-
1. Kiss Of Life
2. L'ete
3. Dancing Queen
4. Just the two of us
5. Woo Baby Baby
6. Close To You
7. Breakout
8. Big Yellow Taxi
9. To Zion
10. Message in a bottle
-2stage-
1. Turn Me On
2. Just as long as you are there
3. In My Life
4. Wonderful Tonight
5. Le chat noir
6. Too Young To Die
7. What's going on
8. Let's Stay Together
-bonus stage-
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