今年の7月7日、七夕の事だった。pop popの二人はお店のスタッフから「なんか書いてきなよ」って短冊を渡された。二人は迷わず同じ願い事を書いた。
『CAFE DUFIでライブができますように』
二人がまったく予想しなかった早さで二人の願いは叶った。約2ヶ月後の9月15日の夜、二人にとって結成以来「いつかここで...」と思い描いていたCAFE DUFIでのライブが実現したのだ。
サウンドチェックは入念に行われていた。yasakaはPAのサウンドバランスがなかなかしっくりこなかった。「これじゃまるでライブをやるみたいだ」
ライブをこれからするのに「ライブみたいだ」と言うyasakaとEmily。「ただライブをやるだけの音ならどこでやっているかなんて意味がなくなる。このDUFIでライブをやっている音にしたい」と二人は思っていた。
PAスピーカーのスタンドは取り払われ、スピーカーは足下の床に横倒しで置かれた。PAの音量は必要最小限ぎりぎりまで抑える事にした。CAFE DUFIの空間にライブの見た目や音質がうまくとけこむような工夫がされた。
この日のライブはノーチャージ(※投げ銭)だったので、ライブがある事を知らないでCAFE DUFIにご飯を食べにきたお客さんでも気軽に見てもらえるようにしてあったとは言え、それでもアーティストによっては70人以上のお客さんが詰めかける事もあるCAFE DUFIで一体自分たちのライブにどれだけのお客さんが集まるのか、ライブが始まるまでpop popにとっては期待と不安が入り交じっていた。
午後8時。ライブがスタートする頃にはCAFE DUFIの客席はほぼうまっていた。満員御礼立ち見が出るほどの盛況ぶりではないにしても、CAFE DUFIの空間と食事を楽しみながらpop popのライブを聞くには適している入り具合とも言えた。
ライブは「Turn Me On」からスタートし、2ステージとアンコール、そしてボーナスステージを含めて20曲以上が演奏された。ピアノスタイルの曲はなかったがpop popらしいカバーを中心に揃えたライブはpop popを初めて見たお客さんが食事の手を止めて聞いてしまうほど(これはpop popのライブの音量が必要最小限に抑えてあった事にも関係があったかもしれないが:笑)じっと聞き入っていた。
ライブ終了後、CAFE DUFIのマスターの水野さんに二人はお礼を言った。機材もすっかり片付けてあった閉店間際、ゆっくりライブを聞く時間のなかったDUFIのスタッフに感謝をこめて生音で「Will You Love Me Tomorrow」が演奏された。それがこの日のラストナンバーだった。
水野さんから笑顔で「またライブやってよ」と言ってもらえたおかげで
2回目のライブが決定した。※次回は11月18日(土)に決定!
帰り際「ところで、ライブやってどんな感じだった?」と水野さんが尋ねた。yasakaは「緊張したよ」と笑って答えた。
次の瞬間、緊張がとけたのか心地よい疲れがどっとyasakaに降ってきた。
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-1stage-
1. Turn Me On
2. Life is a carnival
3. I saw the Light
4. Hard to say I'm sorry
5. Wonderful Tonight
6. You send me
7. Just the two of us
8. Don't think twice It's alright
9. Kiss Of Life
-2stage-
1. helpless
2. In My Life
3. The Stranger
4. Jackson
5. God Only Knows
6. Mother's Little Helper
7. Message in a bottle
8. Wonderful world
9. What's going on
-encore-
1. Takin' it to the street
2. Yesterday
-bonus(1)-
1.Dock of the bay
2.Don't Know Why
-bonus(2)-
Will You Love Me Tomorrow

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