富士物産の、Fuji Quarter 19(フジ ラジコン・オートバイ)です。
なかなか、縁がなくてお目にかかれなかったのですが、やっと入手できました。しかも、極めて貴重なキットものです。
下の写真は、72年11月のラジコン技術からの抜粋ですが、当時の技術の粋を集めた、画期的な構造をもつRCオートバイです。。
発売は、1972年の12月ですので、さすがに35年以上の年月には勝てず、外箱の痛みはいたしかたありません。しかし、それでも、なんとか箱の表のタグは保たれています。中のパーツのコンディションはすこぶる良く、タイヤのゴムの劣化もないし、メッキはがれや、さびも皆無に近いです。ただ、輪ゴムが融けたあとがありますが、が、ここらは問題にはならないでしょう。
キットものは、キットであるが故の存在価値もありますが、またリスクもあります。つまり、欠品があるかもしれないという心配です。箱や中の小袋は当然痛んでおり破れたりしていますので、特に小さいパーツが紛失したり、当時のうちに補修などに使われていたりすることがままあるからです。
このオートバイラジコンはといいますと、やはり欠品がありました。取説(ブリーフケースにアップしてありますので、ご覧ください)とパーツをにらめっこした限りでは、本体は問題なく無事に完成できるようですが、ライダー人形の中に搭載する機械式のサーボが不明でした。このオートバイは、80年代に京商からでた、ハングオンレーサーのように?、ライダーの上体を左右にスイングさせることで重心を移動させ、ステアリングが切れる形になります。開発当時は、エンジンの前上部に300gの真鍮製の振り子を置き、それをサーボで動かして重心移動をさせるようになっていたらしい(上の写真)ですが、販売モデルではライダーにその機能を持たせたようです。そのために、腰の部分をシャーシに固定し、サーボと電池が納められた上体が可動するようになっています。複雑な構造ではないので、オリジナルでないのは残念ですが、機能だけをみれば、ライダーのサイズと現在のサーボに合わせてステー等を作ることで補完はできそうです。しかし、あまりにも、本体とライダーのコンディションがいいので、なぜ、このライダーの中身だけがなかったのか疑問です。キットの種類によっては、別売だったのでしょうか? そういえば、他のウェブなど資料では、ライダーの大部は透明なポリカですが、当キットのものは白色のABS樹脂のようです。せっかくなので、なんとか地道にライダーの中身を探してみましょう。
エンジンは、もちろん、Fujiの19-IIIエンジンですが、クランクシャフトの長さやニードルなど専用エンジンだったようです。
走行性はというと、その重量もあり、あまり機敏ではなったようで、とくにコーナーリングは苦手だったようですが、それがまた楽しいのです^^。
それにしても、このスケール感、素晴らしい模型です。
この模型を見たとき、どこかでみたオートバイに似ていると思いましたが、ありました^^v
タミヤから出ていた、「1/6スケール HONDA CB750 RACING」です。
もちろん、このプラモデルバージョンもありますが、この精密スケールモデルがかっこいいです^^v
ちなみに、このモデルも、最近は入手困難なようです^^。

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