ビンテージ物は大好きですが、実はブリキ物にはさほど興味を抱いておりません。
といいますか、ブリキ物は一つのカテゴリーとしてとても奥が深く、日本の良き時代の芸術品として、足を踏み入れたら大変だという自分への戒めもあって、ごく一部のラジコン模型、例えば増田屋のラジコンタンクなどは所有しておりますが、あえて手控えておりました^^;
しかし最近、ひょんなことで、このブリキのお人形さんが目にとまりました。
ラジコンではありませんが、バッテリー(電池)で駆動するお人形さんです。
ROSKOとなっていて、外国で販売されていたものですが、これは紛れもなく日本製で、ヨネザワ玩具が作って輸出していたものです。
この手の電動でうごく仕掛けのあるブリキ人形は、バーテンダー、床屋など多くの種類が作られていたようです。
入手したお人形の”McGregor”さんは、不動ものとしてお安く譲っていただけましたが、箱の状態はもちろん、お人形そのものも外見上は痛みはほとんどありません。
実際は、スイッチを入れると、立ち上がり、タバコ(葉巻)を口に当てます。それと同時に葉巻の先が赤く光ります。さらに、葉巻を持った手を下ろすときに、煙を口から出します。おもむろに腰をおろし、再び葉巻を吸い、煙を吐きます。煙草を吸う際には、目を閉じるのです。
こういう一連の動作をなす、からくりロボット人形なのです。しかも葉巻を吸うという、子供の玩具とは言えない、粋でしゃれたシチュエーションです。煙はどうやって出る仕組みなのでしょう?
新しい電池(単1)を買ってきて、スイッチを入れてみますが、確かに動きません。
このまま飾りにするのももったいないし、何といっても、McGregorさんが、たばこを吸わしてほしいとせがんでいるようです。
一大決心をして、大手術をすることにしました^^;
慎重に洋服のノリをはがし、また、ボディーケースのブリキの爪を起こして、内部が現れるようにします。
ブリキとはいえ、中身はとても精巧な作りです。
モーターでギアを回転させ、幾重化のカムを介して、立ち上がったり、腕を挙げたり、目を開閉したり、煙を送るフイゴを動かしたりします。
江戸時代のからくり人形(茶くみ人形や弓牽き童子な)を思い出しました。
電池ボックスからのプラスが1本ラインとして伸びています。マイナスは、ブリキ本体を通しているようです。つまりアースですね。
まずはテスターで通電を確認。電池ボックスからはあるようです。
次に駆動モーターを確認。
ん?な〜んだ、マイナス側の線が1本外れているではありませんか。経年劣化で、半田付けの部分が剥がれてしまっているようです。プラス側も切れかかっているようです。
ここを修復します。
他は、、胸にある小さなジェネレーターが煙発生装置です。体の中心部に小さなフイゴがあります。
ここまでで一応動くか試してみました。
ちゃーんと一連の動作をこなします。^^/
しかし、ジェネレーターへは通電は行って、さわると少し熱くなっているのですが、おそらく内部の油か何かでしょうか、劣化しているようで、煙は出ません。
フイゴも動き、かすかに燻り臭いはするのですが・・・。
ジェネレーターはコンデンサーみたいに密封されているので、これはやむなしです。
何度か、通電していると、復帰するかもしれません。
今はやりの、電子タバコなのかも^^;
再び、慎重に体のケース(紙製)をはめ、洋服を元通りにします。
洋服の固定は接着剤ではなく、シミができないように、両面テープで付けます。
これで、大手術完了^^;
一応、成功です。
YouTubeに動画をアップしてありますので、ご覧ください。
(なぜか、ここに直接貼れない^^;)
https://youtu.be/QJAbIe388t4
参考動画です。けっこう煙を吹いています^^;
https://www.youtube.com/watch?v=N4aIhSUsNgs
McGredorさんも、満足気です^^*
でも、健康の為にタバコの吸いすぎには気をつけましょうね^^;

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