ビンテージラジコンのレストアで、よく気になるのがタイヤやゴム関係のパーツですが、ボディーも傷んでいたり、なかったりと、悩みの種になります。
ボディーだけの未使用品がオークションなどで出ることもありますが、マレです^^;
で、ボディーのコピーを作るわけですが、確実なのは、シリコンで型を取ることです。
しかし、結構サイズが多きかったりして、シリコンの量やサイズも余分に必要です。
何とかボディーのコピーが出来ないかと考え、目を付けたのがこれ、竹林化学工業から発売されている 「タケシール シェルキャスト」。
レジンキャストは、型に流し込むことを前提としていますので、粘度が低く、サラサラしていて、型を取っても壁面などに塗りつけることは困難です。
先に、ラットバギーのシートを複製しましたが、壁面の位置は、キャストがかたまりかけてから塗り付けるという乱暴な手法で、表面はきれいでも、分厚くなって裏側は見栄えもいまいちです^^;
今回、ビッグバギーのボディーを複製しようと思いましたが、何せビッグサイズ。シリコン型取りでは、おそらく2kgくらいかそれ以上は必要そうな感じ。
それなら、少しサイズが小さくなるけど、裏側にシェルキャストを塗って、うまくはがせれば、楽に複製できる!と思って、一か八かでやってみました。
結果は、恥ずかしながら、失敗!
原因は、剥離が難しいことです。
オリジナルのボディーはFRPですが、厚めで硬く、また、経年で硬化もしており、弾性はほどンどない状態です。固まったシェルキャストも、けっこう硬い状態になります。
硬いものから硬いのもをはがずのは、容易ではありません。
剥離剤をどうするか・・・。複製の表面をきれいにするために、厚くなるもの物は向きません。
今回は、剥離剤(シリコンスプレー)を十分にかけての試行でしたが、ダメでした。
キャストそのものに、1%程度でも溶剤が入っていることも剥離剤を浮かしてしまうことに影響するのではないでしょうか、端の方が少しはがせる程度です。無理をするとオリジナルがバキッと行きそうで中止。
オリジナルのボディーを痛めたくないので、剥離剤に、たとえば、ベビーオイルみたいなものはどうなのでしょう? ボディーサイズが大きくなればなるほど、やはり無理があるかもしれません。
結果、硬化が進んでいるボディーの裏打ち補強にとどまりました^^;
また、逆に、古いFRPのボディーの補強に、シューグーとグラス繊維を使っていますが、補強用としては使い勝手が良さそうです^^v
ボディの複製に関しては、やはりしっかりシリコンで型を取れば、きれいに複製出来ると思います。
やはり、手間暇、資金が必要なようです^^;
その後・・・、
ボディーの裏全面に塗ったシェルが完全に硬化したので、補強の裏打ちと考え、割れたところや薄いところを補修しようと思いましたが、先にスプレーしていた剥離剤が影響していて、補強の裏打ちにはなっていないことが判明。部分部分が持ち上がるけど、大きくはがれない。
やむなく、小片に割りながら剥がしていくことにしました。
硬化したシェルは、結構硬く、頑丈です。レジンより硬くしっかりしています。
写真は、フロントのタイヤハウスの部分と、ボディーサイドの部分です。
シリコン型をしっかりとって、上手くはがせれば、しっかりしたボディーが複製できると思います。

6