一口にラジコンと言っても、そのメカニズムは実車に基づいていたり、あるいは、模型独自の機構や既存の機構の応用であったり、様々ですが、模型メーカーにとっては、物凄い研究と努力によって、製品化されているのです。もちろん、京商さんも、昔から鋭意に新機構の開発や応用に努力を惜しまず、製品開発に力を入れてきておりました。
中でも、バイクのラジコンをみると、その移り変わりがよくわかります。
最近は、ジャイロ機構の発達で、ホイールの中にメカニカルあるいは電動式ジャイロを組み込み、素晴らしい操縦性と安定性を得ていますが、当時はキャスター機構の応用など並々ならぬ努力があったようです。
2輪のラジコンの一番最初は、富士物産のFuji19でしょうか。これに続けと、京商さんも多くのオートバイ物を送り出しています。
順番は前後しますが、エレックライダー、ハーレーダビッドソン、モトクロスライダー10、モトクロスライダーEP、サイドカー750、シティーライダー、レースライダー10、グランプリレーサー、ハングオンレーサーなどでしょうか。
オートバイは、メカニカルな点からも、男心をくすぐる乗りものだと思いますが、私は、親からオートバイ禁止だったので、なおさら、興味が惹かれます。それで、その興味はラジコンのオートバイへと昇華されていきます。
京商のオートバイラジコンは、おおかたコレクションしておりますが、シティーライダーだけはなぜかお目にかかれず、それだけ、当時は人気もあり、残存しにくく、なかなか出てこないのだろうと、気長に探してはおりました、。
しかしながら、偶然の御縁から、あるラジコン模型の先輩から、シティーライダーの未完成物はじめいくつかを譲って頂けることになりました。 感謝感激でございます。
このお方は、当時、羨ましいかな、様々なジャンルの多くの模型を楽しんでおられた方です。手元に御所有のラジコン模型やプロポ(後日ご紹介いたします)などお譲りいただきました。ぜひ大切に残して欲しいという願いからですが、それは模型や玩具が大好きで、友達と楽しく遊んだであろう我々が、過ぎ去った時を思い起す時、あの時のバギーが、オートバイが、ヘリコプターが、飛行機が懐かしい人達と共に記憶の中で動き、飛びまわる、そういった楽しい思い出への飛行やドライブをいつまでも楽しめるように残して欲しいという願いであります。
ただただ、感謝するとともに、ビンテージR/Cコレクションを続けていく上でも、そのお気持ちと願いを忘れることなく大切にしてまいりたいと思います。
次の組み写真は、同じく譲って頂いたレースライダー10です。
ジャンク物とキットを所有しておりますが、完成ものは初めて拝見いたしました。
しかし、さすがというべき、素晴らしい手がはいっております。相当な愛着をもって入れ込んでおられたお気持ちが、ひしひしと伝わってまいります。
エアフィルター、ファンネル、燃料クリーナー、延長プラグヒート、自作アルミマフラー、軸受フルベアリング、デカールと塗装処理・・・あえて詳細は書きませんが、OS10のエンジンサウンドとその走行の様子を思い浮かべながら、とくと写真をご覧ください。


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