相原模型のM16A1型対空自走砲車です。
相原模型製作所製(東京の下町にあった町工場)が1967年に1/15メタルシリーズbQとして発売したリモコンモーター走行のアメリカ軍ハーフトラックの大型金属製キットです。先に不完全状態の完成ものをご紹介しておりますが、しかし、こちらは未組立のものです。縁があって幸運にも入手いたしました。再販型ですが、まさか、40年も前の生産数も少なかったであろうこのキットものに出会えるとは思ってもおりませんでした。
ブリスターパックに入っているとはいえ、さすがに水性デカールは傷んでいるようですが、ブリスターパックそのものの破損もなく、もちろん取説やカラーのカタログも痛みもほとんどありません。外箱としては程度もそこそこで、奇跡的なコンディションではないでしょうか。
初版発売の1967年当時において、高額模型といえど2000円前後の中で、初版は9800円という稀に見る超高級模型でした。しかし、部品の殆どが金属プレス加工(プレス型は275型、プレス工程は2300工程)&リベット止め(124か所)タッピング(100か所)の半完成(対空機銃と外装品はプラ製)という内容で、今ではとても考えられない内容です。
(箱の大きさ;600mm×460mm×110mm、全長450mm・全幅140mm・全高190mm・重量2・5kg、1/15スケール)
ストック状態ではラジコンではなく、ハンドルリモコンによる前後左右走行と機銃座旋回が可能です。しかし、特に前輪のステアリングは専用モーターにより制御され、RC化が可能な作りになっています。初版は9800円でしたが、さすがに凝り過ぎて?コストが掛かったようで、数年後の再版型(後期仕様)では、RC化用ベーク板が追加され、18000円になりました。
下の写真は、初期型の箱のイラストです。値段が、上の再販と比べて、9800円です。
取説などもアップしておりますので、60年代の東京下町にあった町工場の技術の粋を集めたこの貴重なキットをぜひご覧ください。

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